伊澤理江 「黒い海 船は突然、深海へ消えた」(講談社文庫)

 

千葉県犬吠崎から350㎞程離れた、太平洋の真っ只中で碇泊中だった漁船「第58寿和丸」は、右舷下の海中からの衝撃により、僅か数分で沈没したッ

乗組員20名の内、生還したのは僅か3名・遺体が収容されたのは4名・残り13名は水漬く屍となり海に遺されてしまった・・・

11年後、事件を知った著者は真相を明らかにすべく、丹念丁寧な取材を開始したDASH!

漁船の会社社長や当時、一緒に漁を行い船団を組んでいた他の乗組員達を始め、事故の調査委員の面々・海洋の専門家などなど・・・

ソノ先に見えてきたモノは、調査委員会が結論付けた【波】によるモノとは思えなかったッ波

深海に消えてしまったままとなってしまっていたかもしれない事件を掘り起こした、渾身迫真のノンフィクションまじかるクラウン

 

 

今作がデビューとなる著者だが、本作にてノンフィクション系の賞を軒並み・と言ってイイ程攫い、話題となった衝撃の1作

こ~して本にならなければ、大部分の人からの記憶からは薄れ消えたであろう

もしくは事故自体も知らない・覚えてない方の方が大勢だと思われるが(私もそう・・・)、そ~した事故を拾い上げ、丹寧丁寧な取材を根気よく続け、まとめ上げた

コレこそが≪ジャーナリズム本来の仕事≫であり、≪ペンの力≫なのではないだろうかグッ

*昨今の・特に特定のイデオロギーや国家観に捉われた新聞記者やジャーナリストなどを見て知るにつけ、ホンとのジャンーなリストとはと考えさせられざるを得ないですナガーン

左矢印しか見ない・見えないのはあり得ませんナネガティブ

海難審査庁→運輸安全委員会へと引き継がれた調査は「波によるもの」と結論付けされたが、様々な証言・(状況も含めた)証拠からは、到底納得できるモノではなく、【明らかに】外部からの衝撃による沈没であり、犠牲者はでなかったのでは!?

と思わざるを得ない内容であり、義憤に駆られる気持ちも大いに理解できるし、ナニよりも船団会社の社長の苦悩と奮闘には思わずが零れてきたお願い

しかも、事故結果の最終報告が出る直前に「東日本大震災」が発生し、またもしても社長の所は船などに多大な被害を被ってしまった辺りは筆舌にしがたい苦しみ・哀しみがあったと思われる・・・泣

今も太平洋の深海5600mに沈む船に証拠は残っている筈なのだが・・・

様々な要因・特に(日本以外もの)国家が関わっている部分が疑われるだけに、悔しく考えさせられる1冊となっているグー

読んでいれば自然と原因はアレしかないらッと思うのだが・・・本当の真相と真実はドコにあるのだろうか・・・

 

 

一橋文哉 「三億円事件」(新潮文庫)

 

暮れも押し詰まった12月、その日は朝から冷たい雨が降り続いていた

塀の側を奔る現金輸送車は、冬のボーナスを積んで走っていたが、突然現れた白バイにより緊急停車を命じられた 「車に爆弾が仕掛けられているッ爆弾

昭和43年12月10日に発生した事件は「三億円事件」として、今も語り継がれる未解決事件となった

約20年後・・・ある人物がもたらした1枚の焼け焦げが付いた500円札が発端だった

今も尚、疑問と疑惑と謎のまま、語り口に昇る昭和の大事件の真相と犯人を追うべく、著者は立ち上がり追跡を開始したッ果たして犯人ははてなマークそして何処にびっくりマーク

大いに話題となりドラマ化もされた、衝撃のノンフィクション

 

’99に単行本が・H14に後日談を加えて文庫化されている

上に書いた様に刊行当初から大いに話題になり、「遂に犯人が割れたッ」騒がれたのだが・・・

まぁ~今も謎は謎のままになっているコトから、内容の真贋は!?というコトなのである

著者の一橋は、このテの世間の耳目を集めた大きな事件を「専門に」追うノンフィクションライターで、コノ前にも「グリコ森永」だったりコノ後も「餃子の王将」や「世田谷一家」「オウム」などをテーマに扱い取り上げている

なのだが・・・ナンというか派手で話題になりやすい・テーマとして取り上げやすい事件モノを追っているという印象が強く、内容もやはり派手で新証拠発見ッびっくりと仰々しい花火を打ち上げるのだが、何というか『大仰』『大向こう』『外連味』等ばかりが目立つんですよねぇ~花火

*まるで疑惑の対戦相手・判定で世界チャンピョンに君臨し続けたドコかの「3兄弟&パパ」みたいな感じがするのよねぇ~

今も3号は現役で口だけは吠えているけどネ・・・てへぺろ

なので打ち上げた花火はデカいけど、その後の本格的な調査だとか真犯人だとか、真相が暴かれるコトはなく、その場限りの一過性で終わってしまう《竜頭蛇尾》っぽさが付きまとうんですワ

なので、最近は著作も見ないし、事件モノルポが好きな私としても彼の著作を追うコトは次第にしなくなっていったって感じですグラサン

 

今作ではドラマの犯人役を演じたビートたけしが解説を書いている

たけちゃんはソノ中でも書いてるけど「昭和の大事件の犯人役」を結構演じてて、昭和が終わって大分経つ今となっては、コレが最後になっている

因みに私もドラマはTVで放映された時に観ている・・・が、やっぱり犯人像には??が浮かんだままで終わってしまった

 

 

個人的には「真相」は、↓のドラマが一番だと思っている

コチラは織田が犯人役・その父親で現役の白バイ隊員役を小林稔侍が演じている

少年Aと称された彼は、事件直後に自宅で服毒自殺を遂げているのだが・・・

コチラは本当にあった出来事で、迷宮入りしてまったのもその為だと思われ(て)るのだがグラサン

 

 

 

不謹慎な話しではあるが、今も「魅力」に包まれている3億円事件

今も尚、新作が出るなど、話題性にも尽きない

事件モノが好きな私としては、新作も出来る限りCheckしたいと思っているチョキ