麻見和史 「殺意の勲章 猟奇殺人捜査ファイル」(朝日文庫)

 

東京の下町の所轄・深川署の刑事課に勤務するコンビの尾崎警部補と1歳上だが巡査部長の広瀬に、早速現場臨場の命が下る

とある民家に庭で、ソコの住人が無惨な姿で発見されたッガーン

切断された上半身だけが立てかけており、更には注射器や輸血パックなどの医療関係品が遺されていた・・・

異様な光景に竦む捜査陣だが、翌日には公園の噴水にまるで植えられていたかの様な同様の、上半身だけの遺体があり、連続殺人事件として規模を拡大し捜査が始まった

が、更に同様の遺体切断事件が発生すると、コノ事件の裏には18年前の迷宮入りした「スーツケースバラバラ殺人事件」があるコトが判明する

一見、冴えない普通の中年刑事と謎多き美貌の女性刑事が、罪と謎の多い事件を捜査するシリーズの第2弾キラキラ

 

 

いつもコノブログを読んで下さってる方・ミステリ好きな方ならご存知の麻見の新シリーズの2作目で、サブタイトルにある様に麻見お得意の&大好きの(おばけ)猟奇的シリアルキラーとの対決を描いた作品

好きな作家の新シリーズが・・・始動するがッ!? | みかんjamのブログ

前作が’24・6月刊行なので、ほぼ1年振りとなる書き下ろし

で、↑の1stの時にも書いているが、今作もほぼほぼ同じ内容・展開となっている

特に死体損壊→異様な装飾を施し遺棄→コンビの刑事が捜査に当たり・・・

という、パターンとなっている

も~麻見のファンとなって結構経つし、ソノ間に刊行されたのとかはほぼほぼ逃さず購入しているが、流石にパターン化されすぎて「飽き」が否めない感が・・・

でもファンなので買うし読むし、しかもやっぱり面白いしと、ある意味読む側のコチラもパターン化してしまってきてはいる

なので違うジャンルのとか、同じミステリでも違う切り口のとか、語り口を変えてみるとかそろそろ変化も欲しいトコではある

このシリーズでのコンビは尾崎という中年独身訳あり男と、広瀬という美貌を持ちながら男の影はなく、やはりドコが影を背負っている独身女となっていて、徐々にではあるが双方の持つ影・闇・理由なども明かされ始めているが、まだまだソコは明かされていない

シリーズなので当然コノ後があり、少しずつ明らかになっていく「引き」を作っているのだが、まぁ~まんまとソノ罠にハマっているのは作者の思惑通りか

なので、しょ~がないので(ウインク)トコトン最後まで付き合うつもりでいるハート

まぁ~個人的には、最初にハマった「警視庁殺人分析班」シリーズの新作を待っているんだけどネ ソッチも頼むよお願い

 

 

森村誠一 「腐蝕花壇」(角川文庫)

 

渋谷区のマンションで発見された、頭蓋骨が陥没した若き男の遺体

また路上駐車場には元銀座のホステスの絞殺遺体が車に遺されていた

同じ頃、新宿歌舞伎町のラブホテルの1室で、男性の遺体が発見された

その男とは≪影の総理≫とも呼ばれた政財界の重鎮・黒金計であった

一見、何ら関わり合いがないと思われた3つの殺人事件は、実は6年前の【ある事件】と密接に結びついており、背後には「巨大権力」の姿が・・・

ヒョンなコトから事件と関わってしまった、売れない脱サラ作家の北村直樹と、警察捜査陣は様々な妨害を仕掛けてくる巨悪と対決するッムキー

巨匠・森村が、未だに衰えぬ情熱で邪悪な権力との闘いを描いた長編社会派推理小説キラキラ

 

本作はS62に新潮から出て、角川の文庫化がH7となっている

今作に限った森村の特徴ではないが、ソノ要素が詰まっていて・・・

*一見、関係ない事件が裏で繋がっていて、最後には爆弾

*権力を思うままに操り、大衆民衆を愚弄する政官財の大物もしくは黒幕(フィクサー)の登場

*モチロン、そ~した権力者は捜査を邪魔し妨害し、遂には直接手を掛けようとする

*探偵役は本庁の捜査1課の刑事もいるが、大抵は所轄の冴えない中年刑事(森村の時代だと女性刑事は殆ど登場しないラブ

*刑事に協力・又は共に捜査するのが関わりを持ってしまった市井の人

などとなっている

モチロン、全部が全部ではないが、ほぼコ~言った展開・ストーリーとなっている

初期~中期の頃までは、トリックを駆使したモノが多かったが、後期になってからはトリックよりも人間及び社会・会社関係での結びつき・動機が中心となっていった

個人的には、長年森村を読んできたファンとしても、流石にチョッと「辛く」なってきた頃で、余りにもパターン化してきたし、文章も荒れてきた・というか単調になってきて魅力を感じなくなってきた頃で、ソレまでは中学生の頃からメインで読んではきたモノの、他の作家にも触手を伸ばし始めたり、古典のおさらいをしようかななどと感じて来てた頃だったりする

コノ後、徐々にではあるがFadeOutしていくコトになっていく・・・ショック

 

とは言え、まだまだココの「関連」で紹介出来る作品は多く、推理モノだけが森村作品ではないので、「も~全部紹介しちゃった」とか「他の作家で関連っぽいのが・・・」となった時には出番なのである

という事で2連荘で森村・なのでRグラサンハート