リチャード・デミング 「私立探偵 マニー・ムーン」(新潮文庫)

 

大陸での戦地から、右足を失いながらも舞い戻った元プロボクサーの探偵の、マンヴィル(マニー)・ムーン 悪党からは「ミスター」を付けて呼ばせている

彼の元には、怪しい人物から・もしくは目も眩む様な美人から依頼が舞い込むのだが・・・何故か懐具合は淋しいのがツライショック

喧嘩でメリケンサックにより曲げられた鼻と垂れ下がった瞼と、とてもハンサムっとは言い難いのだが、何故か美女の方から寄って来るのだから不思議だ

今日も今日とて、で脅され殴られ縛り上げられながらも、最後には関係者を一同の元に集め、親友(爆  笑)のデイ警視の元で謎を解くキラキラ

<ミステリの帝王・クイーン>の名を継ぐ、ハードボイルドミステリ職人が紡ぐ、爽快な本邦初公開の連作中編物語乙女のトキメキ

 

 

と、↑で紹介した通り、(第二次世界大)戦後から、主にパルプマガジンにて活躍したミステリ作家で、短中編が主戦場だった方らしく、↑のも元々は掲載されていた作品を独自に編集したモノで、コレも本国ので機運が盛り上がり電子書籍化され始めたのを、目ざとく(グラサンハート)新潮社が注目し、再編集→本邦初公開となったという流れらしい

今作には全部で7編の中編(約100p程度 計800pOver)が集められており、内6編は本邦初訳とのコトなので、貴重で興味深い仕上がりとなっているチョキ

内容的には、「コレでもかッ」と言う程の正統派アメリカンハードボイルドミステリ

1篇のP数がそんなにないので、冒頭からいきなり事件が始まり、悪党から付け狙われ脅され命の危機に陥りながらも、ナンとか脱出→謎を鮮やかに解き明かし、めでたしめでたし

という、かなりせっかち(ニヤリ)な造りとなっているが、コレもマガジン掲載の為、じっくりゆっくりのんびり・と言う訳にも行かないのだろう

お決まりの敵とのアクション・必ず登場するロックグラスorカクテル・美女とのイカシタ会話・敵&警察とのへらず口・・・etc が盛り込まれていて、1~2時間の暇つぶしには最適な感じで、日本で言うなら懐かしの「火サス」「土ワイド」の様な2時間ミステリといった所か

50’s前後のアメリカ中西部辺りが舞台の様で、「戦勝国」「世界の覇者」となったアメリカの余裕みたいな雰囲気が味わえるし、昔の古き良きアメリカンスタイルを今、再び味わえたのは新鮮な感覚だった

ただ確かに「お手軽感」はあったモノの、ミステリ自体の出来は良くしっかりしていて、最後の謎解きシーンも充分に満足のいくモノであった・というのは言っとかないとネグッ

 

 

レイモンド・チャンドラー 「さらば愛しき女よ」(ハヤカワ文庫)

 

たまたま現場に居合わせてしまっただけなのだが、私立探偵のフィリップ・マーロウも取り調べを受ける羽目になってしまった

銀行強盗の前科でつい先日まで服役してた【大鹿】マロイは、別れた女を探しに黒人街を訪れたのだが、またしてもソコで殺人を犯してしまうッドクロ

数日後、ギャングから高価な首飾りを買い戻す依頼を受けたマーロウだが、自らの不手際で依頼人を死なせてしまう・・・

苦境に陥った彼を待っていたのはびっくりマーク 裏に潜めく謎と裏切りの果てに見たモノとは一体??

男と女の哀しき愛と生き様を、非情な視線で綴る、ハードボイルドの最高傑作

 

ハードボイルドを代表する作家の一人・チャンドラーの2作目の作品で、での刊行は’40の作

ハヤカワミステリ文庫の初版が’76で、↑のカバーは42刷目となる’93のモノ

確か、神保町をショッピング、ならぬ棚ショッピングしていた時に100均で見つけたモノだと思う 古本なので購入したのも刷のずっと後で、’00を超えてから・じゃなかったかな?

HBモノも当然好きで、ソレまでは日本のをメインに読んでいたのだが、やっぱり本場本家の元祖も抑えとかなくっちゃ的な気持ちもあり、かと言って新しく注文したり新刊で・となるとアレな気分もあり・・・な時にたまたま目に入ったし、ナニより100円だしとなったのを覚えてる

とは言え、精力的にコレクションするコトもなく、気紛れに・視界に入ってお手頃な¥なら、と言う感じでチョコX2と集めている

内容やストーリー展開は、まぁ~現代現在からしたら「ゆるめ」であり、刺激やワクドキからは程遠かったりするのだが、ソレを言っちゃ古典は楽しめないし、楽しむ資格もない(てへぺろってコトで、ゆっくりバーボンを舌で転がす様にゆっくり味わうのが粋ッってコトでしょ

まぁ~私は呑めないんですけどネウインク

 

今回は新作なんだけど・・・懐かしきアノ時代をPlayBack出来た・って感じで満足であった拍手