白川尚史 「ファラオの密室」(宝島文庫)
紀元前14世紀のエジプトで、上級神官書記を務めるセティは、前王アクエンアテンのピラミッド内の玄室の落石事故により命を喪った・・・
冥界の審判を受けるが、心臓の一部が欠けており、ソノ欠片を取り戻す為に3日間だけ現世へ戻る猶予を受ける
そもそも何故玄室で落石が起こったのか
何故、心臓が欠けていたのか![]()
真相と突き止めようと精力的に調査を始めるが、前王(ファラオ)アクエンアテンの復活の儀の最中、肝心のミイラが消失し神殿に現れるという不可思議な事件にも遭遇する
果たして、2つの事件に関係性があるのかあるとしたその首謀者は一体・・・![]()
セティは残された僅かな時間の中で、奴隷の少女・カリと共に推理するッ
古代エジプトを舞台にした、本格派の推理劇の幕が開く![]()
いやぁ~先ずは誰しもが抱くであろう感想として、舞台がエジプト・しかも紀元前14世紀の遥か彼方であるコトと、現場が完成された前ファラオの&建設中の現王であるトゥトアンクアテンの将来に備えて建設が始まったピラミッドという、発送がナニより秀逸
まぁ~作者が吉村教授的な方なら納得もするが、工学部出ではあるが(しかも東大)建築や歴史学の専門家でもなく、弁理士資格を有し、20代で起業しCEOを務めている・・・という、天才奇才だと言うので更にビックリというモノだ![]()
*前回Upした「東大なんか~」で言うトコの1割に入る天才型なんでしょうナ
で、当時の常識というか儀式で最も有名なのは「復活の儀」であり、その為にファラオや神官などはミイラとなり、来世での生まれ変わりを信じている
またその時に困らない様に、王墓などにはミイラの周りにぎっしりと副葬品を並べている
まぁ~ソレが事実だと現代人にもハッキリしたのが『ツタンカーメン王墓の発掘』だったりするし、ソノ世紀の発見は、今や世界中の誰もが知っている
紀元前14世紀なので、当然指紋も血液型・DNA鑑定もないし、当たり前だが防犯カメラはないし機械仕掛けのトリックもない
そんな中での大仰な仕掛けを施した密室トリックというのが凄いワ![]()
また冥界に戻るまでのタイムリミット型でもあるし、途中から推理に加わる奴隷少女のカリのキャラもE~し、そして最後にはどんでん返しまで待っているという濃密さ![]()
ソレが僅か350p程度に収められているのもAmazingで、こりゃ~次回作にも期待大ですナ![]()
フィリップ・ファンデンベルグ 「ツタンカーメンの呪い」(ボーダーランド文庫)
父・アクエンアテンが、ソレまでのラーを中心とした多信教を廃絶し、アテンのみを信奉する一神教へと舵を切ったコトにより、多大な権力を握っていた神官らからの反抗があり、遂には死後、二人とも永遠に名前を抹消された若きファラオ・ツタンカーメン
痕跡は僅かばかりはあったが、存在自体が信じられていなかったが、1922・11月 遂に王墓の発見に至ったのだッ![]()
イギリスの考古学者であるハワード・カーターと、その支援者(パトロン)であるカーナヴォン卿は、「王家の谷」と呼ばれる場所で「世紀の発見」を成し遂げたのだ![]()
しかも王墓内は完全未盗掘で、完璧な状態で遺されてた![]()
しかし・・・ソコには呪いの文書も残されていた 「ファラオの眠りを妨げる者 死の翼に触れるべし」と![]()
「世紀の発見」と「紀元前の呪い」 今も尚生き続ける恐怖を語るノンフィクション
多分(’73)、原書はかなり前のモノと思われるが、文庫化されたのは’98
聞き慣れない・と言うか初めて聞いたレーベルだが、奥付を見ると発行者は角川春樹となっていて、実質「ハルキ文庫」と言えるし、挟まれてた栞もハルキ文庫のだった
また奥のラインナップを見ると、↑のような伝承系がメインの所謂『オカルト本』が組まれている まぁ~雑誌の『ムー』であったり、懐かしいデニケンとか漫画の『MMR』などと思って貰えればOKである![]()
で、肝心の「ツタンカーメンの呪い」であるが、コレはも~世間・世界中でよく知られた話しであり、出資者のカーナヴォン卿を始めとして、発掘に関わった36人もの関係者が次々と謎の死を迎えたコトをまとめ、更に今もソノの呪いは続いているッ
と、お決まりの煽りを入れて締めている![]()
私は全くそ~言った(オカルト)系のお話しは信じていないが、あくまで「お話し」としては面白く読んでいるし、実際、他にもフィクション・エンターテインメントとして読んだり持ったりしているので、機会があればまたッですネ
今回は、こんなにもピッタリの関連があろうか いや、ないッ
と言うコトでUpした
幸いにも格納した場所をよく覚えていたので、取り出す手間もかからなかったし![]()

