堂場瞬一 「英雄の悲鳴 ラストライン7」(文春文庫)

 

自ら望んだ所轄廻りに区切りをつけ、古巣である本庁の捜査1課へと戻った岩倉は、かつて指導員として鍛えた伊東彩香とコンビが復活したクラッカー

現状では捜査1課の大半は多摩地区で発生していた連続女性殺人事件の捜査に関わっていたが、糸口すら掴めずにいた絶望

待機中だった岩倉の班にも召集が掛かり、町田市内の公園で刺殺された青年の事件を担当するコトになるが、乏しい遺留品に目撃証言もなくいきなり苦戦する・・・

懸命の捜査の結果、ようやく被害者の身元が判明するが、ソノ男にストーカー疑惑が浮上するムキー

同時期、夜中に怪我を負った状態の若き女性が保護されるが、病院を抜け出し、戻った実家からも奔走する事案が起き、岩倉も関わるコトとなるが・・・

近隣での3つの事件が徐々にLinkし始める、シリーズも興奮の第7弾爆弾

 

 

毎年、コノ時期に年一で書き下ろされる「ラストライン」シリーズも7作目(エピソード0もあるので通算では8作目)となり、ソノ事件に関する脅威の記録力の持ち主である主人公の刑事・岩倉剛も、ソノ異常な脳のメカニズム解明に対する執拗な勧誘に嫌気が指し、望んで所轄を巡っていたが、遂に元来の捜1へと戻ってきた所から今作は始まる

他の班は多摩地区で発生しているシリアルキラー事件を追っているが、岩倉達は待機中で無聊を囲っていたが、町田市内での事件に投入される

当初は身元も判明せず苦労するが、判明後は被害者に薄暗い疑惑が浮上し、更には突如として奔走してしまった女子大生の問題も加わり・・・という多重構成モノ

となると、「お約束」ではないが、各々の事件がLinkしていき最後には一気呵成に解決に向けッとなるのだが・・・果てさてど~なりますかはてなマーク

今作では失踪人が出てくるので、八王子方面を管轄とする失踪課が登場するのだが、ココの主任が「警視庁失踪課・高城賢吾」シリーズで重要な位置を占めていたサブサブメイン(爆  笑)の醍醐塁で、捜1で岩倉とコンビの伊東彩香といい、懐かしの面子が登場するのが嬉しいし、長年シリーズを愛読してきたファンを喜ばせてくれるのがナンともOK

56歳という立派な「オッサン」となった岩倉のこのシリーズも先が見え始めてきたが、さてコレもど~なりますか まだも~少し楽しめそうなので来年の春が待ち遠しいですワニコニコ

 

 

「牽制 警視庁失踪課・高城賢吾」(中公文庫)

 

12年も前に突如として行方不明となった娘・綾奈について、ようやく向き合うコトを決意した高城だったが、拳銃を所持したまま失踪した若手警察官の事件が発生

同時にドラフト1位指名を受けた高校球児が失踪したッ!?

キャンプイン目前に姿を消した選手を捜す高城は、失踪課のメンバーで元プロ野球選手と言う異色の経歴の持ち主・醍醐塁と共に、高校の監督やチームメイトらに聞き込みを開始するッ

一方、重大事件に発展しかねない若手警官の行方は、一向に知れず、迷路にハマり込む感触が・・・

ようやく先へ向けて歩みを始めた高城と課のメンバーが躍動するシリーズも佳境の8ドンッ

 

’12の12月に刊行された書き下ろしのシリーズで、巻を重ねて遂に8にまで到達し、前の「鳴沢了」シリーズから類推するに、残りは後2作となる今作では、順々に失踪課のメンバーに焦点を充ててきたのだが、遂に課の身体・チームワーク共に頼れる醍醐塁にスポットが当たる作品となっている

ごついフィジカルを持った醍醐だが、以前はプロ野球選手だったという刑事としては異色の経歴の持ち主

怪我原因でプロを諦めはしたが、心機一転勉強し警察官となり、今は4人の子持ちでマイホームパパとして頑張っているというキャラ

ずっと体育会系の世界にいただけに、上意下達はお手の物だし、強靭なフィジカルは事件現場では頼りになるし、ナニよりバラX2な失踪課をまとめるチームワーク術は、今では絶対に欠かせないピースとなっているチョキ

そんな彼だけに、今回の事件は言わば「自分のフィールド内の事件」とも言え、捜査にも力が入るし実際に貢献度がアップ

堂場作品と言えば、コノ頃はまだ「スポーツ&警察」の2本立てだったので、今作ではソレを併せた様な内容となっている

そしてEdで高城の同期で友人の本庁捜査1課の刑事・長野が姿を現すのだが・・・

ソノ衝撃度はかなり高く、当時読んでいた興奮させられた 

そして早く次が読みたくて待ち遠しかったのだが、予想されるストーリーが・・・泣

だったのを覚えているガーン