S・A・コスビー 「闇より深き我が祈り」(ハヤカワ文庫)
未だに根強い差別意識が色濃くの残る、Deep South・ヴァージニア州で、いとこのウォルターが営む葬儀社に勤めいてるネイサン(ネイト)・ウェイメイカー
父親はヒッピー思想の白人リベラリストで、母親は当時街一番の美人と評判だった黒人で、その息子ネイトは、どちらコミュニティとも交われない不安定なMixであった
しかし、両親は二人一緒に事故死してしまっており、ネイトの孤独と怒りは収まるコトがなかったのだ
何故なら、事故相手が街の有力銀行頭取の息子で、ナンら罪に問われずにいたからであった・・・
そんな日々の中、ネイトはやはり町で繁盛(
)している教会の牧師・ワトキンスの葬儀の際、信徒代表の二人の夫人から、死の真相を探る様に依頼される
自殺として片づけられていたが、不審な点が多過ぎるし、第一街の保安官は信用が一切ならないからだッ![]()
少し調査をしただけでも、後ろ暗い所が噴出するし、街を支配するギャングらから執拗に狙われるコトになるが・・・![]()
腐敗し、悪から目を背け続ける正義の保安官と神に対抗するようにネイトは走り続けるッ![]()
現代のアメリカンノワール界を爆走する、コスビーの幻のデビュー作が遂に刊行![]()
作者のコスビーの作品は、3&4作を去年ココでUpしていて、ドチラも高い評判と評価を得ていて、実際に読了してソレも当然と感じていたのだが、ココにハヤカワからデビュー作が刊行されたので早速・というなのだが・・・
いやぁ~コレもE~ですワ 新作の方から入っているのだがデビュー作と言うコトで多少の硬さはあるものの、違和感や躓きなどは感じさせない手練れ感があるし、コスビーならではの「らしさ」も既に原型が・というよりもほぼ完成されている![]()
舞台は御馴染みの作者の故郷でもあるヴァージニア州で、主人公は白人の父と黒人の母の間に産まれた、アイデンティティが形成しにくい不安定な青年・ネイサン
両親を街の実力者の息子に殺され(
)ていながら、ナンら罪を問われずにノウノウとしていられるような、腐臭が漂う所なのだが、ある意味にアメリカでは普通の・よくある田舎町というのがストーリーを弾けさせるし、またネイトが非常にタフ&マイト&ダンプガイ(例えが古いッ
)で、どんなジャマが入ろうと襲撃されようと、めげずに突き進み暴れる様が頼もしいし、爛れた糞ッみたいな真相に迫っていく様子に興奮させられるし応援したくなってくる![]()
正式な私立探偵ではないのだが正統派のハードボイルドで、ソノ類の作品に大切なエッセンスが詰まっているのも嬉しい つまり・・・
Hard・Action・Darkest・Eros の四大要素ですナ![]()
ドン・ウィンズロウ 「ストリート・キッズ」(創元推理文庫)
’76の5月 俺の元へ意外過ぎる人物から依頼が入った
3か月後の民主党大会で、副大統領候補に指名される予定の大物上院議員センセーからのモノで、現在行方不明となっているあばずれ娘を探し出して欲しいという
モチロン、期限は大会開催日までで、ソノ日に家族揃って大会に出席し、「幸福円満なナンら問題のないアメリカンファミリー像」を、支持者有権者の前に示さなければならないからだッ
ソレが厳しい辛く長い夏の始まりだった・・・
元プロの探偵に1からイロハを叩き込まれた、元ストリートキッズだった俺・ニールの物語![]()
ナイーブな心模様を減らず口とJokeで隠した、個性的で鮮烈な探偵物語シリーズの1st![]()
原作は’91に刊行されて、’93に文庫化され、↑のは’95の9刷目のモノ
例によって「BO」で購入していてるのが、いつもの「100均」コーナーではなく、普通棚からむき出して400円出して買っている
というのも「ミステリ・HBガイド本」で存在を知り、興味を惹かれ捜していたからだったので「100均モノ」ではなくても躊躇いはなかった
出たのは’91なのだが、舞台は’76と古く設定されており、しかも相手は民主党の大物議員で次期「副大統領」となるかも
な人物
行方不明の娘を探し出して連れ来てくれ・という、HB系探偵物語では王道の依頼だし展開
こ~いった場合、依頼相手が大物なら大物な程盛り上がるし、娘の行状素行が悪く惨状を呈しいる程E~し、更にソコに街のワルが絡み、背後の黒幕の存在がチラ見すればする程・・・
という正統派なストーリーとなっている
となると問題は、探偵のキャラなのだが、今作では元ストリートキッズで現在はコロンビア大学院で学んでいるニールが主人公![]()
生粋のNYっ子で、都会の煌びやかな表舞台と、暗闇広がる光の届かない影の世界の両方を知っているという設定が![]()
本当にあるのか実は自分でも分からない「本当の自分」を探し求めているのに、つい減らず口を叩きJokeで塗して奥底を開かせない・と言ったナイーブな所が魅力で、ついつい感情移入して応援したくなってくるし、物語全体に漂うストリートの息吹がナンとも『佐野元春』っぽいトコも![]()
コノ画像は「アニメ版」の方で実は観ていないのだが・・・
原作の漫画&解説&SO作などはコンプリしてるんですワ
も~40年も作者の吉田秋生のファンなんですよネ![]()


