松田美智子 「飢餓俳優 菅原文太伝」(新潮文庫)

 

何故いつも彼は「飢えて」いたのだろうかびっくりマーク

その飢餓意識が、常に演じる上で影を落としギラついた態度となったコトが、役柄と共に時代にマッチし大衆に熱狂的に支持されたのだ

インタビューなどでも、幼少期の恵まれぬ時代のコトは余り語りがたらなかったが・・・

3歳の時に父親と妹を残し母親が出奔し、父親は売れぬ絵描きで、継母がバーを経営して一家を支えていた

やっと入学した大学も除籍となり、モデルとなるも、常に鬱屈した影を宿していた

やがて、映画界に入るも常に脇役ばかりで、一向に光は当たらない

しかし、ついに「仁義なき戦い」にてスターの座に就いたッ星

しかし、自らソノ役を降りてしまう・・・びっくり

親しい友人を造らず恩人とも自ら距離を取り、家族以外は信用せず、常に孤独の影を纏っていた俳優・菅原文太

映画界を彩った名優の、未だ知られざる内側を描いた傑作ノンフィクションキラキラ

 

 

↑のカバー写真は「県警対組織暴力」(’75)の時のモノで、監督は盟友・恩人・戦友の一人とも言える深作欣二

ソノ深作と組んだ映画「仁義なき戦い」シリーズは、ソレまでの東映のドル箱だった高倉健・鶴田浩二・中村錦之助らが主演した古い任侠映画にピリオドを打ち、荒々しい暴力を生のママに映し出し、狂おしいまでの若者たちの生態を描いて、大ヒットとなり社会現象にまでなった

また本編中で繰り出される、耳慣れない「広島弁」の迫力に魅了されていったラブラブ

「仁義~」で一躍、スターとなった文太は、更に次の「トラック野郎」シリーズも大ヒットしシリーズ化され、名実共に一の俳優にまで昇り詰めるのだが・・・

栄光の座から自ら降りてしまう

生まれの時から、モデル~俳優時代を経て、引退宣言・農業支援・社会問題への傾倒など、希代の俳優・菅原文太の一生を丹念に追い、記した一代記

決して多くはない資料を集め、関係者に丁寧に取材したネタを洗い出し、影と神秘的な私生活にも迫っていて、実に興味深くファンならずとも時代を知れる貴重な1冊となっている

因みに著者の松田美智子氏は、若くして逝ってしまった俳優・松田優作の元妻だった方

離婚後、ノンフィクション作家となり数々の作品を出していて、私も数冊持っているので、機会があればまた挙げたい作家の一人ピンクハート

 

 

笠原和夫 「仁義なき戦い 仁義なき戦い・広島死闘篇・代理戦争・頂上作戦」(幻冬舎アウトロー文庫)

 

公開から50年以上も経っているにも関わらず、未だに新たなファンを呼び惹きつけている映画「仁義なき戦い」シリーズ

その第1作目から4作目迄の脚本を担当した笠原和夫の仕事(シナリオ)を余さず1冊に纏めたファン必携の1冊

「山守さん まだ弾は残っとるがよ銃 *1」「ワシら旨いモン喰うてよ、マブいスケ抱く為に生きとるんじゃないのッパンツ *2」「殺(る)いうんなら、今すぐココで殺(と)りないやッナイフ *3」「ほぅじゃけぇ~ワシらは舐められとんのじゃッムキー *4」

などなど、印象的な広島弁と共に劇中で交わされる台詞も網羅されとるけん

絶対に読みないやックラッカー

 

↑で書いた様に、今回の「関連」は、松田のにしようか悩んだのが、コノ機会を逃したら2度とUp出来ない様な気がしたのでコチラを選んだ

笠原はコノ「仁義~」シリーズが有名なのだが、他にも「日本侠客伝」や「総長賭博」などの東映の屋台骨を支えた作品や「二百三高地」などの大作の脚本も手掛けている

本人は(京都)東映に長くいたモノの、東京出身で広島とは縁も所縁もない方なので、本場のモノホンの「広島弁」を書くのに苦労したというが、実は当時東映の社長であった岡田茂が広島出身で、コノ御方・東大出のインテリながら実にガラッパチな人で、その筋の方々とのお付き合いもあったというのがナンとも時代・・・グラサン

シナリオを読んでいくと、本編では出会えないシーンがたくさんあるのが、実に面白く興味深い飛び出すハート

台詞にしてもカットしたのされたのか分からないが、観たコトの無い箇所がかなり出てくるのも同様

まぁ~も~今更「特別カット編集篇」が公開されるコトはないのだろうが、文太が・梅宮が・松方が・他諸々の役者が、ど~演じていたのかファンとしては知りたい所

また、キャストを観て見ると、現役の方も・レジェンドの方々も・当時は端役だが今は1本立ちした方々も名前も散見されるのも面白いし、大部屋と呼ばれた当時は名もない役者たちのギラ付いたカラだを張ったムチャな暴れっぷりがナンとも嬉しく胸を討つんだよなぁ~ドンッ

 

とまぁ~ナンか新年早々、荒々しい始まりとなりましたが・・・ウインク

今年もお付き合いの程、4649でありますお願い

 

 

 

*因みに・・・↑の台詞ですが

1&3は広能(菅原文太)で、2は大友勝利(千葉真一)の台詞で仁義中での伝説&屈指の人気台詞の1つ

4は屋台でラーメンを食べながら激高する小林稔侍の台詞

コノ後、怒りに任せて一緒にいたチンピラ2人と共に大通りをゴロ巻きに行きますが・・・あえなく後頭部を撃たれてしまいますおばけ

 

 

 

*よしよし 静学が今ゲームも「2-0」でキッチリ勝った合格

コレでベスト8虹 だが目指すべき場所はココではない

次も勝てアップ 頑張れ・静学びっくりマーク