山本甲士 「迷犬マジック4」(双葉文庫)

 

少し洋犬の血も混じった感じので、躾はしっかりされていて粗相はしないし、「お手」や「お座り」なんていう基本は既にとっくにお手の物の今更感すらあり、赤い首輪はしてるモノのソコに書かれていた名前は掠れて読めなくなっている、中型オジサンの黒柴犬のマジック

ふらりと今日も悩み惑う人の元へ現れますッ笑

長年の経験により腕は確かな、革製品の制作や縫製を仕事としていた中高年夫婦には「クロ」

すっかり寂れ客足も遠のいてしまった小型スーパーの店長には「あんころ」

ブラック体質な会社で、違法な身代わりをされそうになった若手会社員には「カンベエ」

大学の同級生3人でシェアハウスし、今はフリーターをしている女性には「クロスケ」

色んな人に色んな名前で呼ばれてるけど・・・でも、マジックのマジカルパワーは健在

彼が「ニッ」と笑えば、きっと明るい未来と希望が訪れますッ花火

誰もが皆な会いたいと、熱望が寄せられている人気シリーズの第4弾音符

 

 

前作が’23の6月に刊行され、約1年半ぶりの登場となった人気シリーズの第4弾で、(捨ててしまったがグラサン)帯には『シリーズ累計15万部突破』と大々的に書かれていた

・・・うぅ~ん、ソレってまだまだ少ないよネアセアセ 内容からして、もっとX2売れててイイ筈なのになぁ~スター、とファンの立場からすると思ってしまう

シリーズものなので、基本的なフォーマットであるとかストーリー展開は、3までのとソレ程変わりはないのだが、今作ではコレまでに見られなかった・描かれなかったシーンがあり、ソノ辺りは作者としても工夫を凝らした・と言うコトだろうキラキラ

そしてまた、そ~した展開ってのは、ファンからしても「待ってましたッ飛び出すハート」的な部分があり、ストーリー内容と共に思わず微笑んでしまった爆笑

また個人的には今作で描かれ、表紙のイラストにもなっている「移動スーパー」の件がナンとも良くってに響いた

何故なら、以前、といっても始めて就職した頃なので、も~30年以上も経つのだが、海外出店も果たしていたが、創業&メインは地元シゾーカを中心とする物流スーパー&デパートグループで、配属が「鮮魚部」だったのだ

異動となった2年目は、山間部に近いトコで、ソコでは<MM号>業務があった

<MM=モービルマート>といって、今作で描かれている通り、スーパーなどが近くにない山間の地域にワゴン車に商品を積み込み廻る・というモノ

MM専従の従業員がモチロンいるのだが、彼が休みの時に交代で若手が部署関係なく務めるコトがあったのだった

ルートが複雑で長く、しかも山間部なので道が細いし慣れないし、当時は非常に辛かったのだが・・・まぁ~時間が経てば・ではある

今作では、当時のそんな体験を思い出してしまったてへぺろ

本シリーズは書下ろしの形なので、きっとまた来年もマジックに遭えるだろうと思われるので、またソノ時を楽しみに待っていたいルンルン

 


 

「かび」(小学館文庫)

 

幼稚園に通う娘・理沙はモチロン可愛い 旦那は、まぁ~地元では最大手の企業に勤めており、毎月給料を運んでくれるの感謝はしている ただッ女癖が少し・・・えーん

お義母さんは、世間で「所謂」と言う通りの存在で鬱陶しい・・・泣

そんな日常毎日の、繰り返される些細な出来事が澱の様に積み重なっていく主婦・友希江

「ソコはなッ いっつも私が停めてんねんッムキー」「だからぁ~ッ 一言最初に言ってくれればいいやんッムキー」 「ナンやねん ソノ態度わッムキー

etcな言葉を飲み込み、耐えてきたのだがッ

勤務中に脳梗塞で倒れた夫を、退職に持ち込もうと画策する会社のやり口に、遂に友希江はキレたッ

主婦独り 誰も味方は周りにいないが、ソレでも黙っていられへん トコトンやったるわッ

遂に手段を択ばぬ徹底抗戦を開始したドンッ

誰でも思い当たる・もしかしたらソレは明日のアナタの姿かもしれない・といったリアルな未来をリアルに描く『ボルケーノ型エンタメ』のシリーズPartⅡ

 

単行本は’03で文庫化されたのが’06の作品で、同社の「どろ」に続く「巻き込まれ型小説」の2作目となるのだが・・・個人的には↑で書いた様に「巻き込まれ型」と言う形容詞はど~なのと思っていて、コレだと周りの状況に関係ない自分が・と言う感じじゃないだろうか

なら『ボルケーノ型』の方が、ピッタリシックリ来る様な気がする

最初は些細な出来事が徐々に積み重なって(謂わば「群発地震」的な感じ)、遂に限界点を突破し、火に油を注いでの大噴火ぁ~ッメラメラ

という展開が今シリーズの特徴だと思っている

そしてソノ面白味・というか恐怖は、決してコレが小説の・エンターテインメントの・フィクションではなく、実にRealな現実的なトコにあると思っている

だって切っ掛けは、日常生活にあるコトだし起きるコトだからネ

誰しも経験・体験してるコトなんだよねぇ~

だからこそのRealが襲い掛かってきて、他人事の様に傍観しながら対岸から眺めて楽しんではいるが、いつ自分に降りかかってきてオカシクナイ・と言うのが本当に怖い魂が抜ける

常々言ってるし「知恵袋」などでもレスっているが、ホンとのホラーは、こ~ゆ~作品を指すのだと思っている

お化けだ・憑依だ・祟りだ呪いだ・なんて方がよっぽど絵空事の様に思えてしまうのだが・・・ソレって私だけかなぁ~はてなマーク

 

最近の「ほんぼのほんわか系」の山本に馴染んだ・好きだ・と言う方が多いかもしれないが、初期のこ~したテイストにも是非とも触れて欲しい

と生意気にも思っているグー

 

 

「迷犬マジック」シリーズを読んでから、ソレまで「猫派」だったのが最近は「犬の動画」を観漁っている

特に「お気に」なのが、↓の『柴犬ロックチャンネル』

ロック(&最近来た弟のボブ)の個性的な日常に「Zokkn 命(Love)ラブラブ」なんですワウシシ

 

 

 

あ、後・・・愛猫だったウチの「オレンジ」の写真も

でも、マジックに様に「ニッ」と笑ってるのがないんですよねぇ~

 

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