ピエール・バイヤール 「シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考」(創元ライブラリ)

 

誕生から1世紀以上も経った今でも、世界最高の名探偵の称号は揺るがないのが、シャーロック・ホームズその人だッ乙女のトキメキ

しかし、ソレに正面から反対意見を述べたのが、精神分析学者にして推理批評家の著者だ爆弾

かのクリスティ作で世紀の問題作である『アクロイド殺し』での、ポアロの推理に異を唱え、真相を明らかにして話題を呼んだ氏が、今度はドイル作で、コレまた最も人気の高い『バスカヴィエル家の犬』の於ける、ホームズの推理に【いちゃもん】(ニヤリ)を付けた

ホームズの推理の疑問点や矛盾点を追求し、果てに真犯人を炙り出す問題作ドンッ

 

 

えぇ~っと・・・先ずはコレが再版で、初版は前年に刊行されており、親本は’11のKEYライブラリのモノとのコト

なので結構古い作品なのだが、先月仕入れに行った際、棚にポツンと1冊だけ刺さっていたので、目にしたら、も~コレは「シャーロキアンの端くれ」としては買って読まなくてはならないのだDASH!

で、内容的には、著者の専門である精神分析部門から、実存主義と仮想現実主義の相関と彷徨的な感じのコトをアレコレと論じていて、ソレが中盤に挟み込まれてて・・・

まぁ~本音のトコでソコは非常に余分であったなぁ~と汗うさぎ

で始めと終わりで主題の『バスカヴィル家の犬』について論じられているのだが、コレはホームズ譚の60篇の聖典の内、実質的に唯一といってもいい長編であり、また最も人気が高い作品と言っても過言ではない *私、個人的にはそんなに好きなエピではないけどネ・・・ウインク

郊外のヒースが淋しく生い茂る荒野に、古くから伝わる魔犬の伝説の復活と、地元貴族の不可解極まる事件・そして新たなる領主の登場に不気味な出来事が起き、ホームズとワトソンのコンビが、コノ謎の解決に挑む・・・

と、ミステリ&サスペンスとしてはコレ以上ないと言う程の舞台設定が出来上がっている

また、今作はドイルがホームズを葬り去った後に、ファンからの+国会議員や高貴なる御方からの要請により、渋々と復活させた物語なだけに、発表と同時に大いなる賛同と喝采を浴びていた拍手

が、当初からホームズの推理には数々の「??」が呈されていたのも事実

ソノ辺りの「重箱の隅を」的な指摘がなされているので、ファンとしては苦々しく思いながらも受け入れる必要があるのではないだろうかウインク

 

 

木村伸二 「シャーロキアン鑑賞学入門」(丸善ライブラリ)

聖書の次に世に知られている・世界で2番目のベストセラーと言われる「シャーロック・ホームズ」物語は、4つの長編と56の短編からなる推理小説である

推理小説の形を造り上げたとも言われる聖典だが、中には少しオカシナ推理・解釈・顛末も混じっている

「ノーウッドの建築師」・「バスヴィル家の犬」・「株式仲買店員」の3篇を取り上げて、物語の中では語られなかった謎や秘密・そして矛盾を、丹念に丁寧に拾い出し解説を加えていくスター

が固苦しくなく、気軽に楽しめる研究新書飛び出すハート

 

著者の方は、本業は銀行員で結構な位置にまで登った後、様々な会社を渡り歩いたエリートらしい

が、趣味の世界でホームズを愛し「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」会員として活動しておられた方・・・らしい、と肩書に書かれていた

本書はH4の刊行で、確か、神保町の店頭の棚で見つけたモノで裏に「315」との秘密のサイン(ウシシ)がある代物

まぁ~このテの研究本や解説本はたくさんあって、新書でも結構出ているし、私もソレなりに持っている

が、神保町へ遠征してブラついてた時に目に入ったからにゃ・しかもコレ位の¥なら迷わず・といった感じで購入した

中で3篇を取り上げているのだが、特に「株式仲買店員」をPick Upしてる点が

「ノーウッド~」や「バスカヴィル家~」は、結構論点がアリ論戦が繰り広げらている作品なのだが、「株式~」に注目している辺りが独創的でナカナカ

冒頭では作者のアーサー・コナン・ドイルについても書いているが、まぁ~コチラはある意味普通の内容で、殊更・・・と言う感じ

ファンでなければ、取り立てて・という1冊になるのかな

 

 

で今回はタイトルが「誤謬」ですよびっくりマーク

普通、使わない言葉だし、第一読めないし、意味も分かんないよ泣くうさぎ

コレだからフランス人わッガーン 精神分析医ってヤツわッ魂が抜ける 原作のフランス語もコレなのッはてなマーク

だとしたら、翻訳の方も苦労されたでしょうな・・・お察ししますわッゲッソリ

*一応、読むだけは出来ましたよ・私グラサン でも人生で過去、一度も使ったコトも口にしたコトもないWordですわッえーん