米澤穂信 「黒牢城」(角川文庫)
天正六年・本能寺の変から遡るコト4年前・・・
大坂は摂津に聳える強固な有岡城に次々とあらゆる物資が運び込まれ、堀は新たに深くなり、刀や鉄砲などが積み込まれていった
城主である摂津守・荒木村重は、天下布武を狙う覇王・織田信長に反旗を翻したッ![]()
かくして、籠城の構えに入った村重だったが、城内・町内では次々と怪しげな事件が発生する
このままでは兵が・民が狼狽し、織田の軍勢と一戦交える前に士気が低下し、自ずと負けが見えてくる・・・![]()
焦る村重は、天守の地下の土牢に捕らえている知将と名高い、黒田官兵衛に謎の解明を頼むッ
乱世の世の中、誰が味方で誰が信頼できるのかこの中に果たして敵が潜んでいるのか![]()
城と言う巨大な密室内で起きた4つの難事件に、二人の知恵が冴えわたる
直木賞を始め、ミステリ主要タイトル4冠に輝いた傑作の登場![]()
米澤と言えば、アオハルミステリでも絶大な人気を誇るし、映画化された大Hit作や、不穏な空気感が漂うシリーズなどがある売れっ子作家の一人なのだが、今作でやってくれたッ
いきなりの時代モノでしかもミステリで壮大な規模・仕掛けの密室モノという、1作で幾通りも美味しく楽しいという・・・![]()
先ずはナンと言っても設定が抜群で、密室ではあるが厳密には出入りは出来るという特殊な環境に、戦国時代と言うコレまた特殊な時代を舞台にしたコトもだし、幕末と並んで人気のある時代をChoiceした・と言うトコもまたニクイ![]()
そして探偵役を、コレまた人気の黒田官兵衛にしたトコもだし、主人公で語り手を戦国武将の荒木村重という、大メジャーではないが決してマイナーではないという絶妙な相手を配置した点も![]()
歴史上の偉人を探偵役に・というミステリは過去にも数多いし、ココでも数冊はUpしたコトがある
その際、モチロン肝心のミステリの出来というのはあるのだが、探偵を誰にするかに尽きる
↓の関連で紹介するが、鯨などはソノ典型で、様々な偉人探偵が登場するのだが・・・余りに偉人・有名人すぎると興醒めする部分もあるし、かといって余りにマイナー過ぎるとノレない・というジレンマがあるのだが、今作はソノ丁度上手い部分を取り扱っていると思う
ミステリとしての鍵もだが、今作では戦国時代と言う苛烈で激烈な時代を舞台に設定しているので、ソチラの方の興味と謎が重なり、更なる緊張感を産んでいる感じがする
誠、米澤は様々なジャンルを巧みに操る「現代の傀儡子」とも言える存在なのではないだろうか・・・![]()
鯨統一郎 「とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室(ひそかむろ)」(祥伝社文庫)
応永十五年(1408)の初夏・才気溌剌・賢才の誉れも高い建仁寺の小坊主一休に、奇妙な依頼が舞い込んだッ![]()
時の室町幕府3代将軍・足利義満様の死についての謎を解いてもらいたいという・・・
数日前、金閣寺の最上階に位置する部屋の中で、首を吊った状態で発見されたのだった
現場は全くの密室状態で、天下泰平・順風満帆・我が世の春を謳っていた義満に、自死を選ぶ理由もない
依頼を受けた一休さんは、能楽者の世阿弥らの協力を仰ぎつつ、この奇怪な事件の捜査を開始するッ![]()
皆さん、TV7アニメで御馴染みのアノ一休さんが、仲良し(
)だった将軍様の死の謎に取り組む、歴史探偵シリーズ![]()
H12にノベルスとして刊行され、2年後のH14に文庫化されている
で、鯨なのだが、ココでも結構Upしてきたが、基本的に歴史ミステリと呼ばれるジャンルで活躍しているのだが、モチロン現代劇も書くし題材も歴史に限りはしないのだが・・・でも、やっぱり一番面白いのは歴史が絡んだ作品となる
で今回の探偵は、ナンとアノ一休さん とんちで御馴染み・頭をクルX2してチ~ンと閃きをみせ、将軍様や桔梗屋さんをとっちめ、「作麼生(そもさん)→切羽(せっぱ)」という、子供にはよく分からない言葉を流行らせてくれた・あの一休さんが、お友達だった(
)将軍様の事件を解くという設定
モチロン、レストレード役として蜷川新右衛門さんも登場するし、世阿弥などの当世のスターも登場するというサービスっぷり![]()
モチロン、要のミステリも部分もしっかりしているし、云わば「首相官邸・ホワイトハウス」の最深部で起きた密室殺人なので、語り口は一貫してユーモラスでコミカルなのだが、ソコら辺りは緩めないのが鯨の流儀![]()
今作はコノ後シリーズ化されるのだが…うぅ~ん、果たして2作目を関連としてUpする機会があるかどうか・・・
となれば、コレを貼るしかないでしょ![]()
ウチは両親が共働きで「鍵っ子」でしたので、放課後、家に帰ってきても子供(弟妹)だけだったので、TV観放題でした![]()
なので当時、観てましたねぇ~・・・![]()


