新川帆立 「剣持麗子のワンナイト推理」(宝島文庫)

 

弁護士が数百人も在籍している超大手の事務所に「イソ」している、眉目秀麗・頭脳明晰なんだけど、ドコかでナンかついてない剣持麗子ネガティブ

以前の事件では巨額の遺産が転がり込んでくる寸前で逃し、ほぼほぼ厄介ゴトが増えるだけで収入にはつながらない町弁のクライアントを引き継ぐコトになり、只でさえ普段の業務で手一杯なのに・・・今日も、残業中の深夜に電話が鳴るッ

本名も住所も明かさずに「武田信玄」を自称するチャラ男の弁護に、「織田信長」殺害容疑で取り調べらえる「明智光秀」の調査に駆り出され、認知症を疑われるおばあさんに付き添っていったら、ソコに首を吊った死体が待っていたり・・・今夜も麗子は眠れない晴れ

ミステリ界の超新星に期待のHopeの待望の続編が登場音符

 

 

「One Night~」というなら、コッチよりもBryanの方なんだけど・・・でも今作は「~Love Affair」とかじゃないんで、コレをルンルン

 

 

Paulも・アノ頃のBも非常にタイトなスケだったけど、ホテルに戻れば丸太の様に眠れた訳で、麗子には同情してしまう

*↑のは’16となってるけど、私も参戦した’18のLiveのOpもコレだった音譜

・・・でもコレ、Johnのジャン!

んん~、も~、だけど、も~いっか、ど~でもウインク

 

作者の新川はいきなり宝島社での「第19回 このミスすご!」大賞を獲り、すぐさま『8の月9でドラマ化』されるという、衝撃で破格のデビューを成し遂げたドキドキ

ソレが僅か3年前のコトで、以降も精力的に続々と作品を書き続けている

今作はそのデビュー作の続編となる連作短編で、間に麗子も登場するスピンオフ作がある

作者自身が弁護士なので、その知識体験をたっぷり盛り込んだ作風が人気で、語り口がユーモアたっぷりで、法律論となると堅苦しくなったりもするが、そ~した面がほぼない為に、読みやすく取っつきやすくなっているのが特徴的

今回も、見た目も中身の優秀なんだけど、ナンかいつも間が悪く、運もない弁護士の剣持麗子があたふたと、収入という点では全く期待できない殺人事件に遭遇してしまう・という展開で、全5話が収録されている

また、今作の最終話では次回以降への「引き」が強烈にあり、直ぐにでも新作が出るのではないかと期待しているスター

 

 

小杉健治 「正義を測れ 不動産トラブル請負人」(光文社文庫)

大地尚一郎の肩書・資格は「土地家屋調査士」である

余り馴染みのない資格だが、ちゃんとした国家資格であり、土地問題に関するスペシャリストなのだまじかるクラウン

隣家との境界トラブルに悩み、依頼に訪れた内野雨季子だったが、大地の確かな知識と豊かな経験により見事解決したコトを切っ掛けに、弟子入りを祈願し、自らも資格を取得を目指すコトにッ

次々と持ち込まれる案件に拗れた関係性・そして背後に潜む犯罪の影・・・ゲッソリ

「正義の旗印」を正々堂々と掲げ、真正面から闘う二人に感動を覚える、社会派推理小説チョキ

 

’03に単行本が・で文庫化は’05の作品で、珍しく(ニヤリ)新刊で購入している

私のとって「レギュラー作家」でない小杉なのだが(ウシシ)、んじゃ何故はてなマークと言われると、実は購入の少し前に偶然、仕事の関係で本人様と出会っていたから・というのがある

仕事の関係だったのだが、ホンとナニも知らず、たまたま担当しただけだったのだが、家に上がり打ち合わせをしたのだ

実はソレまで名前は知ってはいたが読んでいなかったのだが、家の居間で話しをして聞いている内に気付いた(だって本棚に並んでいた)

まぁ~仕事中だったのでソコで浮かれる訳にもいかずに淡々と打ち合わせを済ませたのだが・・・堪えきれずに去り際にお尋ねしたら御本人だった・と言う次第ラブ

で、初めて作家御本人の遭遇した・コトで浮かれてしまいラブラブ、ソノ足で書店に寄って・・・

というのが顛末にやり

小杉はメインに時代モノを書いているのだが、現代モノだと法律を弄したミステリを主に書いていて、今作もそ~なのだが、弁護士・検事といった型通りの法律家よりも、今作の様なチョッと変わった・馴染みのない法律家を登場させることが多く、ソノ点で非常に面白く読ませてくれる乙女のトキメキ

 

と言っても「遭遇」はソノ1回だけで終わり、小杉作もその後は殆ど読まなくなってしまった

時代モノは私にとッてはメインジャンルじゃないだけに、足が遠のいてしまった・と言う感じなのがナンとも・・・薄情だなぁ~と言うコトでショック