雪富千晶紀 「ブルシャーク」(光文社文庫)

 

富士山の麓にある不二宮市は、不二川が流れ、牧場などがあり、のどかで朗らかな土地柄

市内にある人造湖の木常湖では、毎年国際トライアスロン大会が開催され、活況を呈している

今年も苦しいお財布事情がありながらも、ナンとか開かれる運びとなり、市役所職員の矢代は、準備に奔走していたDASH!

が、開催1週間前に水道局の同僚が湖水の水質異常を発見し、検体検査に出かけるが、ソコで突如姿を消してしまう

そして続けざまに湖畔にキャンプに来ていたカップルも揃って失踪しまうッおばけ

異常を感じた矢代が調査に赴くと、ソコには海洋生物学者と名乗る渋川まりがおり、水中に「オオメジロザメ」がいると言うのだが・・・

果たして、コレは🦈の仕業なのか するとトライアスロン大会を無事開催出来るのかッアセアセ

様々な人達の思惑が入り混じる中、遂に真相がはっきりしないまま当日を迎えてしまう

アノ、有名映画のオマージュでもあり、映像を超え得るド迫力の鮫パニックホラー

 

 

今回は↓のをBGMとしながら読んで頂けると、更に興奮度が増すか、とドクロ

 

前回の記事の末尾で書いた様に、コレは少し前・’23の2月に文庫化された作品(クレジットがなかったけど、単行本は’19に)で、書店の平台にあったのが目に留まり即購入した次第

と言うか、タイトルだけでは惹かれなかったが裏筋を読んでイッパツだった

だって、コレ、舞台がモロ地元なんですもの(ホンとはウチはココの直ぐ↓の市なんだけど、まぁ~ほぼほぼ同じと言っていい場所)こりゃ~読まなきゃいけないでしょベル

で、実際に読んでみたら面白かった・凄かった・興奮してしまいましたワ音譜

ナニも舞台が地元で、知ってる・何度も行ったコトのあるトコが出てくるから・と言う訳「だけ」ではなく、お話し自体がOKだった

富士宮市は海には接していない「海なし市」だけど、まぁ~車で行けば駿河湾まで1時間も掛からないし、富士川は流れてるし芝川もあるし、田貫湖などもあるし、富士山を超えるとソコは山梨で富士五湖とかもあり、観光するには事欠かないトコ

F市民の私も、子供の頃から何度も親と遊びに行ったし、大人になってからもだし、友達もたくさんいたりする

そんな馴染みのトコが、よりによって「🦈」に襲われるかぁ~はてなマークという着眼点が素晴らしい

山の中だし、田貫湖は人造湖で川とは繋がっていない ソコへ海洋生物である鮫が存在する訳がない雷 でも遺された証拠からすると・・・ネガティブ

と言う辺りのサスペンス・ミステリもしっかりと納得できる仕上がりになってるし、Edのスペクタクルも文句なしッ

著者略歴などを見ると、デビュー間もない方らしいが、ホラー系をメインに書いているらしいし、理系で生物学を学んでいた・と言うコトなのでそ~した知見が活きた作品に今作は仕上がっていた

解説によると、既に続編が刊行されているとのコト コレは次もMustで読まなければッ音符

 

 

高野秀行 「怪獣記」(講談社文庫)

トルコ東部のワン湖に、古来より棲息すると言われている謎の巨大生物・ジャナワール

当然ながら(ウインク)確証はなく、残されているのは怪しげな伝承だけ

が、高野は「そ~と聞いては確かめられずにはいられないッ」とばかりに、今回も鼻息を荒くしてトルコへ一路飛ぶッ

艱難辛苦を乗り越えて、あくまでも真面目に真偽を確かめようとするが・・・

イスラム復興主義の勃興・遥か昔から燻り続けているクルド人問題が押し寄せてはくるが、ソレをナンとか払いのけ、遂に掴んだソノ真実とわッにやり

体当たりで実体験のみを描くのに、何故かいつも頓珍漢な羽目に陥る純度100%のノンフィクション

 

ココでも何度かUpしている高野秀行 

早稲田の冒険探検部出身で、在学中にコンゴの奥地の湖に棲息して「いるッびっくりマーク」と言われている幻獣を探しに行った、珍道中の全てを記したノンフィクションでデビューを果たした

その後も、噂レベル以下のUMA探索に出かけ、出先の国々で散々なメに遭いながらも、懲りずにまたバカやってる・・・ある意味、男子としてとても羨ましい人生を送っている

そんな怪獣探しの旅の舞台はトルコ 

アジアの最西端であり、ヨーロッパの東端でもある、文化が入り混じった魅惑的な国

が、目指すのは湖に「いるッビックリマーク」と言われてるらしい怪獣なのだが、コレもいつも通りに現地に辿り着くまでが、しっちゃかめっちゃかで、素直にビザとチケットを取って入国すればいいのに、わざわざ遠回りの苦難ルートを選択してしまう

まぁ~ソレも¥の問題があるからなんだけど・・・でも、ソレって好き好んでやってるよネ爆  笑 というのが面白いトコで、道中の凸凹ップリがまた楽しいピンク音符

今作では、現在のでも問題視され始めている「クルド人問題ショック」についても触れられていて、ソコらは高野に「先見の明」があったんだなぁ~と、少~~しだけ思わされたウインク

最近の高野は年齢も関係あるのかもしれないが、こ~いったムチャな冒険はしなくなってきている *私の1コ↑なので、今年58!

でも、高野が高野である為には、老骨に鞭打って暴れてきて欲しいトコではあるバイバイ

 

 

ココが実際の「富士宮市・田貫湖」

 

「FF市民」なら、絶対に一度は来たコトがある場所

周りではキャンプも出来るし、BBQもOK テニスコートがあったり、風穴などもあって冒険も出来たりする場所

 

で、「FF市民」・特に男子は免許を取ったら、彼女と初めてのドライブで訪れる定番の場所

田貫湖⇔白糸の滝はMustなのだが・・・

都市伝説では、「初めてのデートでこのコースを辿ったカップルは上手くいかないハートブレイク

と言われていた

現在はど~なのか、分からないが・・・信憑性はあるんですよ

だって、ホンとにソレ伝説にしてやられてしまった男がいるんですから・・・ガーン

まぁ~誰とは言わないですけどネニヤリ