高田崇史 「QED 神鹿の棺」(講談社文庫)

 

薬剤師が本業ながら、専門家並みの・いや、ソレ以上の古代郷土史の知識を持ち、更に気紛れで事件の解決もするという名探偵の桑原崇・通称「タタル」

その彼女(ラブラブ)で、立派にちゃんと薬剤師をしながら、タタルと共に神社仏閣巡りをする・・・のだが、必ず旅先で殺人事件に遭遇してしまう・「事件憑きしている」棚旗奈々

そして二人の友人であり、奈々の義弟でもあるフリージャーナリストの小松崎の元に飛び込んできた、ナンとも不思議な事件がッドクロ

3人揃って一路茨城へと向かう 目的は鹿嶋・香取神宮が鎮座する三神社のパワースポット

が、ソコには大甕に入っていた白骨死体と新たな犠牲者が、やはり甕に埋められており、更にッ・・・

秘められた哀しい定めと、黙して語らない祭神たちの悲劇の謎を解き明かす、シリーズもナンと23弾となる人気シリーズキラキラ

 

 

ストーリーや展開については、「QED」シリーズなので、まぁ~言ってみれば・読んでみればいつも通りなので、詳細は省略するとして・・・ウインク

今回の舞台は鹿嶋や香取などの神宮が有名な茨城県の東部で、海も近いし、霞ケ浦の様な見所もある観光地なのだが、モチロン、このシリーズ内では一切取り上げられない

関わりがあるとしたら、ソコに『怨霊』が埋められているとか怨念渦巻くオドロオドロしいナニかがある時だけ・という コレもまぁ~いつものスタイル

そして「QED」シリーズは、そ~した過去の因縁・封印された悪行と共に、殺人事件が発生し、2つの謎に薬剤師が本業だけど、専門は古代郷土史で、頼まれたら仕方なしに探偵をする・という超変人のタタルが絡み、両方を明快に解き明かすのが決まりとなっている

モチロン、今作もソノ形を踏襲している

このシリーズなど、高田の作品を読んでいると、自分が今住んでいる場所もナニかしらの黙して秘められ血塗られた哀しい過去・歴史があるのでははてなマークとなるのが、面白い

そして地元だけでなく、チョッとした旅先でもチョッと回り道をしてでも名刹とか神社などにも寄り道したくなってくる神社

そんな普段とは一味違う「旅情気分」を味合わせてくれるのが醍醐味なんであるチョキ

 

 

「QED 式の密室」(講談社文庫)

陰陽師の末裔である弓削家の当主・清隆が密室で変死体となって発見されたッおばけ

事件は自殺として処理されたが、30年後、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」と主張をする

和哉の相談を受けた友人の桑原崇・通称タタルは、事件の謎を見破り解決に導くと同時に、『安倍晴明伝説』の真相と、式神の意外な正体をも看破するッ星

殺人事件と歴史の闇に埋もれた謎の真相を、白日の元に明らかにする人気シリーズの第5弾

 

’02のノヴェルスとして刊行され、文庫化されたのは’05のシリーズ5作目

コノ前に、現代的な・歴史の絡まない(ウインク)パズルゲーム的シリーズも開始している

メフィスト賞を獲ってデビューしたが、まだBreakには至らずに精力的に模索し精進している時期の作品が今作なのだが、実は過去現在を於いて尤も「短い作品」がコレ

テーマは今も人気が衰えず所か、再燃している「陰陽師&安倍晴明」モノ

個人的には、コレらの様なファンタジアな世界観は好きではなく、感心も興味もかなり薄い

って訳でもないのだが・・・ど~にもコレ迄読んできた高田の作品郡の中で最も印象に残っていないというのが正直な感想なんですよねぇ~ショック

 

とは言え、も~長い付き合いになるので、全部が全部フォローはしきれないのだが、特にコノ「QED」シリーズは最後の最期まで付き合いたいと思っているグッ