松岡圭祐 「高校事変18」・「~19」(角川文庫)

 

平成最悪最恐のテロリスト・半グレ同盟の極悪リーダーだった優莉匡太が生きていたッドクロ

死刑囚として捉われ、その後執行された筈が、極秘に生き延びコレ迄の様々な事件の背後から全てを操っていたのだった

政府首脳を始め、経済界や宗教界にも張り巡らされた陰謀集団・EL累次体も結局は、あいつの掌で転がされていたのだ

罠を承知で、EL累次体が深く関与している学生たちの集いである『特別ジャンボリー』への参加した優莉結衣共に、瑠那と伊桜里の姉妹も加わり対峙するパンチ!

一方、半グレ集団である閻魔棒との闘いで囚われの身となった凜香の行方は知れないままだった・・・

遂に存在を明らかにした≪悪魔の申し子・匡太≫との決戦に臨む、ハードバイオレンスアクション

 

 

と、3月末に「18」が出たのだが、どうせ読むのが1月後れ位になるし、予告では「19」も4月末に刊行とあるので、なら一緒に纏めて読んでUpしようと思った次第な訳で・・・

なので、上の粗筋では「19」については省いているのだが、まぁ~展開とか内容はおんなじ感じですワ 場所が違うだけで戦闘に明け暮れる御馴染みの・ですネ

で正直なトコ、サスガに「飽きてきました」というのが感想なんですよショボーン

スリリングな展開にハラドキのアクションが連続するし、驚くような軍事を始めとした知識の数々、呪われた哀しき境遇をナンとか乗り超えようと奮闘する結衣を頭にした姉妹たち

でも、やっぱりコレだけ続くと、ネ

まぁ~↑で書いたし前作の「17」で明らかになった様に、全ての元凶の悪魔でラスボスの優莉匡太が遂に姿を現し、本当の最終『親子』決戦に火蓋が・・・

1作ごとに趣向を凝らしてはいるモノの、パターン化は防げないし、ド~しても似たり寄ったりにならざると得ないし、次々とスピンオフ作である【劃篇】から登場する新たな兄妹キャラにもついていけないし、と、少々難しい時期に個人的に突入してしまったなぁ~と言う感じガーン

と言いながらも、読んでみれば惹き込まれるし面白いのも事実だし、ココまで読んできて最後の最期を知らずに読まずに終わるのもナンナンだし・というのが現在の松岡に関する心境で、更に困ったコトに「事変」シリーズ以外にも「杉浦李奈」シリーズもあるし、ノンシリーズ作も次々に刊行される始末

だって、先月にも出てるし来月も出るし、6月にはホームズパステーィシュの続編も出る・という・・・松岡君よぉ~少しは休んだらzzz

と余計なお世話すら焼きたくなってくるんですよネおやすみ

 

 

森村誠一 「人間の証明 PartⅡ 狙撃者の挽歌」(角川文庫&ハルキ文庫 上下)

2月下旬の夜も更けて人通りの少なくなった街角で、「夜鳴きそばラーメン」の屋台を引く老人・権兵衛の元へ息も絶え絶えの状態で転がり込んできた一人の外国人の少女はこう呟いた

「タスケテ・・・」と

ただならぬ姿に憐れを感じた権兵衛は、ひとまず自宅へ匿い事情を尋ねる

その老人は過去に指名手配を受けたコトもある、新宿で過去にソノ壮絶な暴力により名を馳せた『殺し屋集団・山瀬組』の元組長であったッ銃

最愛の妻子を亡くし失意の内に組を解散し、姿を消していた老ヤクザだったが、ソノ胸の内に炎が滾るモノを感じ、再び少女を護る為に立ち上がった筋肉

元組長の呼びかけに、凄腕で知られた元組員たちが馳せ参じ三十数年振りに再会した

相手は名うての全国組織の般若組 対してコチラは老いた7名のみ

しかし失うモノのない元荒くれ者達の、決して後ろを見せない闘いが始まった爆弾

肉体は衰えども、精神は・魂は燃え盛り続ける漢たちの最後の暴れっぷりを描く≪ピカレスク・ロマン≫

 

え~っと、実は「W買い」してるんですよネてへぺろ

最初に出たのはハルキの方で(写真の上の方)、ノベルスが’99で文庫化は翌年の’00

で角川で文庫化されたのが’03

で更に言えば、書店で購入してるのが後の角川版で、ハルキの方は「BO」で見かけて、持ってるにも拘らず「100均」のトコに並んでたので思わず・って感じで買っちゃったんですよネ

で何度かココでも紹介してるんだけど、森村のこ~した一連の作品である〈七人の侍メソッド〉形式の、一人独りは弱いが集まり結集するコトにより、自分達よりも大勢で強いモノ達を倒す・という感じですネ

コノ辺りの感覚は、コレも以前にココで書いたけど、森村の少年時代のトラウマ・怨嗟が籠っていて、暴力反対・軍隊大嫌い・No~More~戦争・と言うのが森村の生涯駆らわなかったスタンスなので、自衛隊にも否定的なシーンが多いし、戦争を美化するような作品・シーンも一切なかった

そして、一連のコ~言った作品も、必ず「少数VS多勢」と言う図式で描かれている

 

も~コノ「高校事変」では、松岡は全部消化しちゃったし、ココのトコ一緒に挙げてきた小川竜夫のも尽きたので・・・こ~なったら、も~森村でしょッ というコトでUpしてみた

丁度、内容的にも、また上下巻と言うのもピッタリだったしネにやり