東野圭吾 「白鳥とコウモリ」(幻冬舎文庫・上下)

 

東京竹芝の清洲橋付近に停められていた車中で発見された刺殺体は、誠実で善良な弁護士の白石健介と判明した

本庁捜査1課の五代と、所轄の刑事・中町はコンビとなって捜査を開始すると、やがて容疑者として愛知県在住の倉木達郎が浮上する

すると事情聴取の時に、今回の事件についてと、もう1つ驚くべき過去の犯罪を自白する

それは’84年に愛知家岡崎市で発生した金融業者殺害事件の真犯人は自分だと言うのだッドクロ

ソノ事件は、拘留中の容疑者が自殺をしており、犯人死亡として送検→解決済みの事案であり、既に時効を迎えていた

所謂『秘密の暴露』もあり、倉木の犯行は疑い様がなかったのだが、五代らのその後の裏付け捜査が進むにつれ、徐々に疑問点が浮かび上がってくるのだが、更に納得できないのが、加害者の息子と被害者の娘であった

お互いがそれぞれの立場で調査を進めると・・・驚愕の事実が待ち受けていたッガーン

正反対の立場の二人が、共に歩む先行きに待ち受ける悲しみが胸を討つヒューマンミステリ

 

 

いやぁ~も~ネ、スゴいですワ・その積まれ方がッ富士山

店頭の一番目立つトコにもだし、文庫の平台の一面をほぼコレが埋め尽くしてる状態という、当代一の売れっ子東野の新作がドド~~ッンとネオーナメント

コノ辺りの「商売っ気$」は、幻冬舎かカドカワかッってな感じでウシシ、多分いつも見て下さってるココの方々も、書店には通ってらっしゃると思うので、コノ光景は御覧になってらっしゃるコトと思いますが・・・

で、まぁ~内容的と言うか展開的には、ココんトコの【東野節】が冴え渡ってるという感じで、ある意味いつも通りの感じで、確かにコレは人気を呼ぶでしょうし、ナンならコレまたいつも通りに映像化されるかもですナ

*ただ、まぁ~今のトコ、そ~いったアナウンスはないですねぇ~ いつもならコノ時点で帯とかPOPでドカ~ンと派手に宣伝してる筈ですが・・・

今作はないのかな あるとしたら連続ドラマの方が良さそうです 映画だと尺が足らないと思いますんで

コチラもかなり彼のを読んできてるので、展開やテリングには慣れていて、ナンというか・・・新たな感動とか、興奮といったモノはなかったです、ハイニコ

上下巻のVolだけど、ソノ読みやすい慣れた文体なのでスラっと読み進められたし、早めの読了となった

などと、憎まれ口を叩く割にゃ結局買って読んでる・ってコトはやっぱりファンなんですよねぇ~ラブラブ

 

 

「夜明けの街で」(角川文庫)

不倫とか・・・一時の快楽と引き換えに失うモノの大きさに気付かぬとは、ナンと愚かなコトだろうか

所が、建設会社に勤める渡部は、派遣社員の秋葉と不倫の恋に堕ちたグラサンハート

急速に深まる二人の仲は引き返す時期を逸し、渡部は彼女が抱える闇をも覗くコトとなる

15年前、彼女の父親の愛人が殺される事件が起き、ソノ容疑者として秋葉がマークされていたのだったッガーン

果たして真犯人は彼女なのかはてなマーク 揺れ動く渡部の心ラブラブ そして事件は間もなく時効を迎えようとしていた

男と女の深まる愛情と憎悪を、ミステリに落とし込んだ傑作

 

単行本化が’07で文庫化が’10の作 翌年には↓の様に映画化されている

も~コノ頃と言えば、押しも押されもせぬ人気作家の地位を獲得していた東野が、サザンのとある曲に着想を得て作品化したモノ

ミステリではあるモノの、メインは不倫という状況に陥ってしまった男の心理や行動に焦点が当てられている

始めに男の不倫に対する考えを提示しておいて、当然ながらソレは完全なフラグで、どっぷりとソノ沼に入り込むコトになるし、しかもソノ相手の女は深い闇と容認しようがない疑惑を抱えており、狼狽え右往左往する情けない男の言動が描かれている

ソコへミステリが絡み、過去の犯罪と時効と言うサスペンス風味が味付けされているのが、面白みと怖さを作品に与えている

 

不倫ねぇ~・・・一時期、というか昔っからあるテーマだし、小説でもドラマでも映画でも散々描かれている波

私は独り身なので、そ~いった経験は・・・えぇ~ない・・・ですよアセアセ きっと多分おそらく絶望

 

とまぁ~冗談は置いといてウインク、コノ頃の東野は気力が充実してた気がするし、やっと掴み取った評価と成功を離まじ・と思っていたのではないだろうかパンチ!

 

その映画がコチラ

 

 

ええ まぁ~例によって観てませんです ハイウシシ

そして↓のがインスパイアされた#だそうです

 

 

御存じの通り、私は「洋楽道へ身を捧げた爆  笑」者なので、今回初めて聴きました