堂場瞬一 「罪の年輪 ラストライン6」(文春文庫)
玉川上水の河川敷で、元小学校教員の小村春吉87歳が遺体となって発見された
施設に入所していた被害者が何故そんな所でと疑問が浮かぶが・・・3日後に自首してきた犯人は、小村と同年齢の三嶋輝政だった
管轄である立川中央署・強行班係に所属し、「驚異の記憶力」の持ち主である岩倉剛にとっても、初めて経験する高齢者同士による事件に戸惑いを覚える
三嶋の供述に不審な点はなく、犯人にしか知らない「手口の自白」もあった為、直ぐに逮捕されたのだが、何故か動機に関してだけは頑なに口を噤む![]()
両者に於ける60年以上の関係性の謎を岩倉は、執拗に追いかけるとソコには・・・![]()
所轄の刑事ながら、疑念を抱くと捜査本部の決定にも異議を唱える、「捜査の最終防衛線」を自認する岩倉剛の活躍を描くシリーズ6
さて、今年に入ってからまだ4か月のなのだが、既にも~5冊目となる堂場だが、今作は毎年この春先に刊行される『ラストライン』シリーズの6
と言いながら、エピソード0の番外編があるので通算では7作目となる
で今回は高齢者が被害加害者となる殺人事件の話しで、手口などに問題はなく、全ては「何故
」という動機が問題となっている
が、ナニせお互いが高齢者であり、交友範囲も狭く、また古い為に事情聴取もままならず、もしかすると始まりが60年以上も前の・しかも立川で起きた「砂川事件」という学生運動関連・引いては公安にも関わる為に謎が深まる・・・と言う展開
ストーリーが進むにつれ、真の動機も徐々に明らかになっていくのだが、まぁ~ソコに驚くような・驚愕の・というのはなく、「うぅ~ん・・・やっぱりそ~なるよね」と言う、予測が出来る結果となり、ソノ点では期待できる感じとはならなかったし、内容からワクドキするモノではなかった![]()
今作でのメインは、事件そのものよりも、主人公である岩倉剛に関する進退出処の部分だった
事件に関する「驚異の記憶力」の解明・という刑事の本質とは関係ない部分でクローズアップされ、ある意味モルモットとされるコトを嫌い、華の捜査1課を自ら出て所轄巡りを繰り返し、果てには妻と離婚する羽目になってしまっていたのだが、ソノ辺りの問題にも目途が付いた・定年延長制度もあり、後数年と思われていた刑事人生も更に10年程伸びそうな感じとなった為、ガンさんの決断に視点が注がれていた感じの内容だった
そしてこの決断により、今シリーズの今後も変化が現れると思うと、続きがもっと楽しみとなってくる![]()
「久遠 刑事・鳴沢了」(中公文庫・上下)
夜明けになったインターホンの音が事件の始まりを告げたッ
青山署の刑事達の訪問を受けた鳴沢了は、いきなりアリバイを確認される
昨夜会っていた情報屋が殺され、ソノ容疑が了に降りかかっていた![]()
極上のネタと仄めかされた「ABC」という言葉が、ヤツの寿命を縮めてしまったのか
そして続いて公安部の山口が殺され、更に了に嫌疑が掛かるが・・・
身の潔白を証明しようと立ち上がるが、同僚に警察内部から圧力がかかり、何時にも増して孤立無援状態に陥ってしまうッ
謎の言葉「ABC」が国際犯罪に関わるコトを掴むが、ソコへ敵の銃弾が了に狙いを定める![]()
スケールアップし緊迫感を増した、シリーズ最終巻となる10は大Volの上下巻![]()
本書は書下ろしで’08に文庫として刊行された
1月後に購入しているのだが、既に3刷となっているのでソノ人気度
偶然書店の平台に積まれ、大きな「話題沸騰」のPopに惹かれて読み始めたのだが、ココまではアッという間で、とても堪能出来た
そしてソコから今もソノ興奮度は続いていて、刊行数が多すぎるからでもあるのだが、気付けば最も「冊数を持っている作家
」となった堂場瞬一
デビューはスポーツものだったが、直ぐに編集者に目を賭けられ始まったのがこの「鳴沢了シリーズ」で、堂場自身も最も愛着があるキャラでありシリーズと語っている
そ~した意味もあったのか、シリーズの最終巻は上下巻でスケールも大きくなっているし、堂場ならではのスリリングさとスピード感のある展開は、過去~現在にまで省みても一番かもしれない
コノ後もスピンオフ作やカメオ出演・名前だけ登場作(今回の6でも名前だけは度々登場する)などがあり、堂場だけでなく読者の・ファンの愛すべきキャラとなっている![]()
*先日の4月8日は、愛猫「みかん」の3回忌であり、オヤジの30回忌でもあった日
オヤジは、ね、も~かなり昔のコトなんでアレだけど・・・「みかん」については未だに淋しいですワ![]()
みかん・・・ソッチでも相変わらずzzzってるのかい![]()


