横関大 「ルパンの絆」（講談社文庫）
盗賊の『Lの一族』の娘である三雲華と、警察一家の長男である桜庭和馬は夫婦で、杏という賞の可愛い娘も授かった
複雑な生い立ちと家系だが、お互いの家族たちもナンとか折り合いを付けている
ある日、捜査中の和馬はホテルのバーは張り込み中に意識を失い、目覚めた時にはバスルームに対象の女性が遺体となっており、自分の拳銃が使用されていたッ
罠にハメられた和馬は間一髪逃走に成功 自らが犯人を見つける以外に無実の証明しようがないと孤独な調査を開始する
一方、同日、娘の杏が誘拐され、身代金として10億円を要求される
逃亡者となった夫と、誘拐された娘の安否に動揺する華だが・・・Lの一族・桜庭警察一家に、「京都のホームズ家」と呼ばれる北条家とその娘の刑事・美雲も協力し、真犯人に立ち向かうが・・・
サスペンスフルな展開が堪えられないシリーズ５
今のトコ、横関にとって最大の「ミール作」となっているこのシリーズも遂に5を迎え、展開的には最も今回が緊迫感があり、スリリングな展開に驚きの真相が露わになるなど、波乱の物語となっている
ドラマに映画と映像化もされ人気を博しているが、小説としては今後からの展開が一番盛り上がるのではないだろうか
ナニしろ、三雲家＆桜庭家にとって最大・最凶の敵が遂に本心と本性を現し、しかもありとあらゆるテを講じて迫ってくるのだから
そ～したサスペンスを盛り上がる為か、文節も細かく区切られ、視点も華・和馬・杏の家族を中心に、探偵刑事である美雲のもあったりと、次々に場面展開されていくのが実に映像っぽく小気味よく進められており、読みやすく・より感情移入しやすく書かれている
コレなら、本当に映像化される場合、監督としてもやりやすいんじゃないかなどと感じた
また今作で本格デビュー（
）となる娘の杏ちゃんのキャラ造形が
思わず肩入れして推したくなってきて、コレもまた映像化の際には（演じる子役次第だけど）「ハネる」要素の１つとなるのでは
とも感じた
当然、続きもあるだろうので、また面白く楽しませてほしいシリーズの１つとなっている
江戸川乱歩 「少年探偵 怪人二十面相」（ポプラ社文庫）
10年以上もの行方不明を経て、突然帰郷した羽柴家の長男・壮一
折しも羽柴家には、巷で噂となっていた盗賊「怪人二十面相」から、ロマノフ王家に伝わる秘宝の宝石を頂くという予告上が届いていたッ
変幻自在・融通無碍・天衣無縫の大怪盗である怪人二十面相に対するのは、天下の名探偵・明智小五郎と助手の少年探偵団の面々だった
二十面相と明智小五郎との初対決に胸躍る記念すべきジュブナイルミステリ
ミステリ好きな大人の方々にとって、「ミステリ初体験」は大概が小学校の図書室で借りて読んだ、「名探偵ホームズ」・「怪盗ルパン」・そしてコノ「少年探偵団」シリーズのドレかではないだろうか
というか、好きな『推し』はあっても、多分全部がそ～なのだと思う
＊だって私がそ～ 因みに何度もココで書いてるけど一番はホームズで次がコレ で最後はルパンだった
私がそ～だったので、２つ↓の弟も影響を受け、読み始めた 弟の一番はコレだった
で、誕生日とかお年玉で何冊か、このシリーズ（ハードカバー）を買っていた＆買ってもらっていた
なので家にあり、ソレを私も一緒になって読んでいたんですよねぇ～
で、コチラは近年復刻された文庫版で、↑のは’09の３刷目のモノ
原本自体はS39（’64）で、学校の図書室にあったのはハードカバータイプのヤツだった
いずれ、ココで関連として他のもUp出来ると思うので、その時にでもまた詳しく
変装の名人で神出鬼没・奇想天外な手段で以ってお宝を頂戴する二十面相に対して、ドコからともなく颯爽と現れ盗みを阻止し逮捕しようとする名探偵
そして、小林少年を始めとする少年探偵団の面々が、【秘密の7つ道具】を駆使して、二十面相を追い詰める・・・
など、子供心をくすぐりワクドキさせる展開に痺れたもんですワ
そりゃ～子供が読むモノですから、仕掛け（と呼んでいたなぁ～
今はトリックですナ）は、『子供騙し』的な部分ありますが・・・でも、アノ頃のノスタルジアに浸れるのは、ナンともE～モンです
そ～いった感じで懐かしく読んだりするし、集めたりしてるんです 今となって
昔、皆な観てたし歌ってましたねぇ～
B＝Boyは分かってましたが、D＝でしたけどネ
