大倉崇裕 「冬華」(祥伝社文庫)

 

月島の便利屋・倉持と、とある事件を切っ掛けに相棒となった寡黙な・そして決して明かせぬ過去を持つ男・深江が突如として消えた

かつて死線を潜り抜け・・・いや、救けてくれたヤツがナニも言わずに!?

行方を探る倉持だが、一向に埒があかないまま、最後のヒントを追いすがった所、凶悪な警告が齎される

しかし、倉持は切り札である<警察の方から来た男・儀藤>に接触し、遂に深江が厳冬の北アルプスにいるコトを掴む

ソコには、満を持して狂暴な男たちの罠と銃が待ち受け、更には、凄腕の孤高の狩人のスコープが待ち受けていたッドンッ

絶体絶命の危機に怯まず挑む、男達の矜持を賭けた闘いを描くシリーズⅢ

 

山は生死を懸けたバトルフィールドにッ! | みかんjamのブログ (ameblo.jp)

シリーズの1&2は、↑でUpしており、実に久しぶりの・約4年振りの新作となる3は、前作の2に増してのアクションバリX2で緊張感Maxの内容となっている

厳冬の北アルプスの高峰で、強風が吹きつけ体温と体力を奪い、雪が礫となって身体中を打ち付け意志を挫く、そんな死の淵に佇みながらも決して油断はせず、絶えず数百メートル離れた敵を意識し、互いに僅な機会を逃さぬように神経を張り巡らし、スコープを覗き合う そして決して指はトリガーから離しはしないッ

深江&倉持の便利屋コンビに対するのは、自衛隊あがりで特殊訓練の術を身に付けた屈強な男達と、常に独りで山に入り棲み獲物を狩って生きてきた孤独孤高の猟師が相手

特に訳ありで、未練も未来もナニもない猟師の植草の造詣・キャラがとても

敵・・・ではあるが、同情する部分もあるし、肩入れしたくなる事情もあり、ナニよりソノ頑固で一途な姿勢に胸討たれたりするグラサンハート

1対1の、コレ迄の全てを・お互いコレまでに身に付けてきた技術とプライドのぶつかり合いに痺れるんですよぉ~グッ

様々なジャンル・ストーリーを色んなタッチで描く大倉だが、今作は渾身のハードボイルドアクションとなっている

 

 

大沢在昌 「北の狩人」(幻冬舎文庫・上下)

ぶらりと突然、新宿の雑踏に現れた男からは、ただからぬ雰囲気が発散されており、容易に近づくコトさえ躊躇させた 例えソレが我が物顔で新宿を闊歩する暴力団員たちと言えども・・・ドクロ

鍛え上げられた肉体から凶悪な妖気をまき散らしながら、ソノ謎の男は歌舞伎町で10年以上も前に潰れた暴力団のコトを訊きまわっていた

不穏な空気を感じた新宿署の刑事・佐江は、ソノ男をマークし事情を探り始める

そして遂に明らかになった正体と動機に、佐江も当事者たる暴力団員達も戦慄するッアセアセ

北から来た狩人は、目的の獲物を捉え、壮絶な暴力をふるい最後の賭けに出る

新宿に新たなニューヒーローが誕生した正統派ハードボイルド小説炎

 

幻冬舎から単行本化されたのが’96でノヴェル化が’98で、↑の文庫化が’10と、実に加筆修正を加えながら3度書籍化されている

既にコノ頃の大沢は、押しも押されもせぬ人気作家で、コノ頃で言えば「HB=大沢(もしくは北方!)」と言っても過言ではない程の人気を得ていたので、ある意味当然なのかもしれない

デビュー間もない頃は自虐的に「永遠の初版作家えーん」などと愚痴っていたが(ジャンルは少し違えど、同時期の東野も同じことを呟いていたなぁ~爆  笑)、今も続く人気シリーズとなった「新宿鮫」の大ブレイクによって人気と評価を得、快進撃は留まるコトを知らない

(前述の東野も同様で、似た様な感じでお互いアップしているのは、ナンか関係があるのかウシシ

で今作も、同じ新宿を舞台にした正統派HBアクションでコノ後シリーズ化されている

まぁ~という訳で(ゲッソリ)余り、ストーリー的な説明はいらない・というか必要がないと思う

多分、ミステリサスペンスハードボイルドアクションものが好きな方なら、想像がつくと思うし・・・そして多分、ソレは外れてはいないからだチョキ

↑の大倉の今作もそ~だが、こ~言った系統のはストーリー展開に身を任せ、痺れるアクションとソノ余韻に浸れば充分なんでネウインク