宇野鴻一郎 「アルマジロの手 宇野鴻一郎傑作短編集」(新潮文庫)

 

メキシコを旅行中の作者と同行する情熱的なカメラマンとの、外地らしい出来事を艶めかしく描く表題作から始まり・・・

美しい姫君に恋慕の情を募らせる狸の狂おしいまでの哀切・ただひたすらに貪り喰らう快楽に憑りつかれた男の顛末・海亀祭りの前夜に久しぶりの旧交を温めた友の無情・貧しさにの中に見出した生きる術・何故に俺はこんなに鰻が好きなのか?

そして男が男を愛でる甘美な世界に堕ちた男を描くなど・・・

エロスとそれにまつわる男と女・人生と世界を描く、官能小説界の巨匠の幻の短編をまとめた傑作集の第2弾ドキドキ

 

 

作者の名前を聞けば、ある程度の年齢・特に私らのようなアラフィフ~アラシスの方なら、一度は「洗礼(ウシシ)」を受けたのではないだろうか

昭和の後期・50年代~は、独特の「わたし・・・ジュンとなっちゃったんです」というような『告白体』と呼ばれる文章で、一世を風靡した宇野鴻一郎

その彼の初期~中期の短編をまとめた作品で、コレが2冊目となるが、1もモチロン書店に並んでいたのだろうが、目に入らずThruしてしまったのだが、今度は視界に飛び込んできてしまったのだから、としたら、コレはも~買わずには読まずには済ませられないのだキラキラ

何故なら・・・宇野は、実は私が最初に読んだコノ世界の作者だからだッグー

といっても単行本や文庫ではなく、オヤジが買っていた週刊誌を盗み読みしたのだ

確か小6の時だと思うが、意味はよく分からずとも、ナンか「いけないコトをしている」という背徳感から、ゾクゾクしながら数Pを読んだ記憶だけがある

タイトルは覚えていないし、内容も覚えていないが、後に文体から宇野だと言うコトは判明したし、後にで色々と検索してみると、ど~やらとある1つの作品が該当するらしい

と言うコトで、後に全国各地の「BO」を巡っているのも、いつかコレに出会いたい・手元に置いておきたい・という想いがあるからといって過言ではないのである

そ~して年に1回・県内以外のトコへ旅をし、探しているのだ

まぁ~遂に解禁したネット通販ならば簡単に入手できるのかもしれないが、今のトコ、ソレはPassしている

*実は以前に検索して「ある」というのは確認している・でもソノ時は「ネットで買うのはなぁ~・・・」と敬遠していたら、いつの間にか姿を消していた 現在は「品切れ・取り扱い不可」状態になっている

やっぱり本との出会いは「一期一会」なので、機を逃したイカンですナ

実際に店頭で発見して「おおおおぉぉぉ~~~!?あったァ~ッ上差し」と声を挙げたいのだ

 

で、今作なのだが、宇野はこの前に芥川賞を獲っており、最初はJUN(ニヤリ)文学の出なのだ

が、その内に今回の様なエロス漂う作風に転じ、以降は官能界の二大巨頭に昇り詰めた方

確かに官能の香りが色濃く漂っているが、内容はソレOnlyではなく、タニザキ的な・ランポ的な・そしてセイチョウ風な味わいもあるのは個人的に発見だったグッ

まぁ~ソレも当然っちゃ当たり前の話しで、宇野で他のコ~した作品は興味がなく未読だったんでネ

 

 

川上宗薫 「熟れぐあい」(祥伝社 NON NOVEL

都内の歯科医の二人娘・高3の頼子と高1の由美は、その美貌と抜群のプロポーションにより近所でも評判の姉妹ラブラブ

頼子は小麦色した肌で妖艶な・由美は色白でニンフ様な雰囲気を漂わせている

ある日、二人は同居している兄夫婦のの営みを覗いたコトにより、激しい興奮を齎されたクラッカー

数日後、頼子は先輩であるスポーツマンの片柳と・そして由美は義兄の手島によって女となった

その後、二人は様々な経験を積み重ね、跳び始めたッラブラブ

官能小説界の巨匠が描く、ティーンエイジャーの奔放な性遍歴を鮮烈に描く人気作キラキラ

 

と例によって奥付を紹介

先ずはS49年から1年間「週刊現代」に連載され、加筆修正の後、S51年にノヴェル化されたモノで、↑のはS53年の9刷目の

私が購入したのは中3の時なので、S57の頃で、今現在私が所有している本の中でも最古参の1冊となっている

まぁ~ソノ年頃というのは、頭の中はんなコトで沸騰しているのは誰にも共通ウインク

が、私らしいのはグラビアとか写真集ではなく、本に走った辺りルンルン

↑で書いた様な初期体験があったにせよ、活字にソレらを求めたというのも周囲からしたら珍しいらしく、高校へ入ってからは友達に随分と貸したりしたモノだ

やはり私ら世代からしたら、コノ時代「女子大生の性の乱れ・奔放さ」的なコトが盛んに見聞されたが、本作ではソノ少し前に・しかもヒロインは女子高生と言うコトで『跳んでいた』とのはないだろうか

*モチロン、田舎の坊主頭の中坊にゃ、当時のんな世相なぞ分かりっこなかったですが・・・

ただただ、やはり背徳感に震えていた頃ですナ

以降、高校時代も川上の作品を集めたりしていたし、ソレらなどは今も手元にあったりする

また今作は、平成になってから親元の祥伝社文庫のラインナップに加えられている

*と言ってもまだ2冊だけで、も1つは「肌ぐるい」

できればもっと加えて欲しいトコだが・・・やっぱり売り上げが芳しくなかったのかなぁ~ 残念ショボーン

 

と、今回はかなり異色なUpとなりましたが・・・特に女性陣などは忌避される方もおられるでしょうから、そんな方は【今回は】笑ってスルーして下さい

宇野が初めての作家なら、川上は初めて購入した作家だし、NOVELをUpするのも初めてだし、という冒険的な記事になりました

特に世代が近い方・「おぉ~俺も読んでたよ ってか持ってたし」という方は是非、*をPleaseですお願い

 

で、最後にソノ今も探している探求本を↓に

コチラはS60に再発行された文庫本 古いには違いないですが、まだソレ程っちゃ時間が経ってないとも言えるので、ひょっこりドコからの「BO」とかの棚に刺さってるんじゃないだろうか・・・と思うんですよねぇ~てへぺろ