高杉良 「破天荒」(角川文庫)

 

高校中退ながらも、理解ある上司の元、伸び伸びと自分の持てる能力をフルに発揮し、スクープを連発する若き業界紙の記者がいたDASH!

石油化学新聞社に入った杉田亮平は、物おじせずに・例え相手が業界大手の敏腕凄腕幹部だろうとも、前途輝かしいキャリア相手でも、言いたいコトを言い、忖度せずに物申してきた

そして圧倒的な取材力と飽くなき好奇心で以って、相手の懐に飛び込んで言った結果、敵もあったが誰からも可愛がられ、発展する日本の化学工業と高度経済成長期を駆け抜けたッ虹

後に「経済小説の中興の祖」とも言われる人気作家となった著者の自伝「的」小説合格

 

 

実は前回の関連でコノ高杉をUpしたのは、次に関連ではなく本文でUpする予定だったので、「前乗り」という狙いがあったてへぺろ

で今回は自伝的内容なのだが、ほぼほぼこの通りの事実でノンフィクションであると思われる小説で、違うのは一部の登場人物の名前くらいだろう

例えば、主人公の本名は『杉田亮一』だったりする程度で、作品内では後半に『高杉良』も登場するので、フィクションの%はかなり低いと思われる

その為にリアリティは抜群で、作品内で登場する企業名などはそのままだし、語られる企業人も実名だったりするグッ

以前にUpした、高杉の少年期を語った作品があるが、今作はソノ後~新聞記者となり、その後作家へと転身した有様を綴っている

また高度経済成長期~オイルショックを経てのマイナス成長やはたまたのバブル経済など、時代時代を切り取って描かれているので、ソノ辺りの経済決算書的な読み方もできる

ココにも書かれているが、高杉は既に2度癌を宣告され、その後にはの病気も患い、今では殆ど視力を失ってしまっているとのコト絶望

そ~した状況なので、コレ迄の人生の総括・というかまとめに入っているのだと思われる

高杉自身はいまだ意欲は旺盛らしいのだが・・・まだまだ元気に執筆をしてもらいたい・と改めてファンとして感じたキラキラ

 

 

「虚構の城」(講談社文庫)

国内の大手石油会社勤務の青年エンジニアである田崎健治は、世界に先駆けて反公害技術のプロセスの開発に成功したッチョキ

喝采と称賛の嵐の中、今後のエリートとしての道は、もはや確約されたかのように思えたのだが・・・

同僚たちからの嫉妬・虎視眈々と群がる女たち・同業他社からの引き抜き工作・そして最も大きな障害となったのが、家族的経営をモットーとする創業者らの欺瞞に満ちた壁であったゲッソリ

企業がもたらす非情による人生の無惨と、製油業界の暗闇を照らした衝撃のデビュー作花火

 

先ずはいつもの様に今作の刊行年~で、文庫の初版は’81とかなり古く、↑のカバーのモノは’93の18刷目という、ロングセラー作となっており、経済モノの大御所的な立場に位置する高杉のデビュー作で、↑の作品内でも語られている業界新聞紙の記者時代に「二足の草鞋」で書いた作品となっており、コノ後も暫くは履き続けながらヒット作を連発していくコトになる

で、その時に取材していた石油化学業界の物語で、舞台とモデルはとある石油販売会社で、先ずもって誰もが知っている・利用したコトがある大手のGSなどを経営しているトコ

映像化もされ話題Hitした百田尚樹のアチラと同じ会社がモデル

で時代はかなり違うが、百田と高杉によって描かれ方が180度違う所が面白いウインク

百田の方ではかなり美しく描かれているが、コチラでは非情で膠着した会社として描かれている

まぁ~百田の方が描いている時代は、創業時代のかなり、かなり昔の話であって、高杉の方も今となっては過去の物語なのだが、

*ナニせ今は、メジャーと(吸収的な)合併をしたのでネ泣くうさぎ ソノ辺りの騒動を覚えている方もいらっしゃるでしょう

私はコチラを先に読んでいた為、百田の方には完全に移入できなかったりした

なので、そ~いった栄枯盛衰なシーンも含めて、今昔物語的に読んでみても面白いと思うニヤリ