松岡圭祐 「ècriture 新人作家・杉浦李奈の推論Ⅹ 怪談一夜草紙の謎」(角川文庫)

 

新作の『十六夜月』が遂に念願の大ヒットとなり、作家としてのステージもステータスも一気に爆上がりした、一昔前は「Z級ラノベ作家」と呼ばれていた李奈

今は阿佐ヶ谷駅前のタワマンの高層階へと住まいも移り変わり(しかも角部屋)絶好調のまま次作への構想を練っている最中、講談社の担当編集者から、純文学作家の丹賀源太郎の宴に参加してほしいと頼まれる

狙いは差別用語と思想を羅列した炎上系作品で今を時めく話題人気作家となった息子・笠都とのパイプを繋ぐコトにあったのだ

真の小説家の育成を目指す源太郎は私塾を開催していたのだが、閉鎖することとなり、その為の宴であり、ソコには今人気のミステリ系作家たちが集められていた

しかし・・・その宴席で事件が起きたッ!? しかも岡本綺堂の怪談話に見立てたかのような事件がッ??

出版系事件の謎をコレまでも幾つも解決してきた作家探偵・李奈の推理は如何にッキラキラ

早くもトータル10巻目となる人気シリーズスター

 

 

も~ココまで巻を重ねている人気作で、既にコミカライズも開始されているので細かい説明は省くが、出版業界で起きる事件を次々と豊富な図書知識と明快な推理で以って解き明かしてきた新人作家の李奈

モチロン本職は作家であって探偵ではないのだが、肝心の作品は売れず評価されず状態だったのが、徐々に本業の作家の方で認められ始めていき、遂に大ヒットを飛ばすコトとなったのが前巻までのお話し

今や誰もが知り、街中ではBook Offの値札が付いたままの作品に(びっくり)サインをネダラれるまでになり、自らがプロットを編集者に持ち込む必要もなくなった地位にまで昇り詰めたのが、最初っから読み始めているコチラ側としてはナンとも嬉しい

が、そ~なったらなったで事件の方で放っておかないのが李奈の持って生まれた性なのか・・・今回の騒動に巻き込まれてしまう

で事件の見立てが岡本綺堂の短編なのだが・・・うぅ~ん、いやぁ~名前は知ってますよ・でもねぇ~正直、読んでないですワガーン サスガに古いですもん爆  笑 代表作の「半七捕物帳」にしてもナカナカねぇ~キョロキョロ

そんな1篇を題材にミステリに仕立て上げる松岡に今回も脱帽だし、OpにもEdにもモチロン筋の途中にも業界内輪話と言う擽りもあるのも楽しいし、となれば次作ではどんなモンを取り上げるのか興味が湧くが、今回の巻末では次回予告がないんで少し間を置くコトになるのかもしれない

とはいえ、既にも1つのシリーズである17の予告があり、先月末に刊行されていて、既にやっぱり購入しているので、毎月松岡から離れるコトが出来ないという有様ですワ照れ

 

 

森村誠一 「悪魔の圏内(テリトリー)」(角川文庫)

定時に会社へ出勤する代わりに、自分の好きな時間に街頭に出かけ、若者の嗜好調査をするという自由勤務形態で、しかも給料は保証されているし更には領収書なしのまでもが支給されるという、夢の様な条件が提示された諸橋は2つ返事で飛びついたラブラブ

が、半年を過ぎたころ徐々に彼の心は蝕まれていった 会社だけではなく社会からも疎外されているかの様な感覚に陥ってしまったのだ

独り暮らしの老女が複数の犯人から暴行を受け惨殺されるという事件が発生する

やがて犯人の一人と思しき若者の遺体が山中から発見される・・・

一見無関係と思われるコノ2つの事件には共通する遺留品があったのだが、ソレは1匹の猫の毛だったッびっくり

歪んだ現代社会の闇と膿を抉りだす、森村テイストたっぷりの長編推理作キラキラ

 

こ~矢継ぎ早に刊行されると「関連」が無くなってしまうんですワガーン

なのでこ~した時には森村の出番となるのだが、ソレでも少しは内容的に関係ありそうなのを選ぶんだけど・・・今回は思い付かないんですネ なので棚の中で取り出しやすく目立つトコに並んでたのにした・という次第ショボーン

誰に頼まれた訳でもなく、好きでやってるのに、こ~なったらイカンのですが、「次読む本」が列をなして待っていて、しかもP数が300Pに満たない短いのなのでUpのペースも上がりまくりだし・・・アセアセ

でもまぁ~一応「怪談」と「悪魔」というかなり苦しい言い訳も成り立つかなぁ~っともぐもぐ

森村作品の特徴の1つとして、事件が平行して発生し、一見すると無関係の様に思えるのだが、展開が進むにつれ徐々に関連性が見え始め、遂にはLinkして一気に解決へと・という所謂『マルチストーリー』があるのだが、今作もそのメソッドに沿った作品となっている

文庫化されたのが’95で、コノ頃は他に色んな作家・作品を漁りだした時期で徐々にではあるけれど、熱が冷めだしてきた時の作品の1つ

なので作品の記憶もかなり怪しくなってきているという・・・

 

と今回の記事はナンともなのになってしまいました・・・zzz

 

 

今作では「猫」が重要なキーワードとなっている

チョッと前にUpした様に、森村は猫好きで通っている

カバーイラストのコはかなり怖めとなっているので、ココは愛くるしいウチのコだった(←過去形で語るのは今も悲しいですワ泣)「みかんオレンジ」を置いて・・・バイバイ