堂場瞬一 「コーチ」(創元推理文庫)
警視庁本部の人事二課所属の巡査部長の向井光太郎は、がっしりとした体形はしているが一見ナンとも冴えない外見の普通の中年としか見えないのだが・・・![]()
同期のトップで警部補に昇進し所轄の捜査1課主任となった益山瞳だが、捻た年長のオヤジ刑事達との距離感に悩み、つい前のめりになりすぎてしまう
将来的には本庁の捜査1課で取調官になりたいと望む刑事になりたての所だが、有名俳優が容疑者となった傷害事件を担当するが、のらりくらりと惚けられてしまう
身長185㎝という大きな身体のせいで尾行に失敗し落ち込む西条だが、窃盗の常習犯で通称「ベランダ男」の行動監視に張り付くが、またもや任務に失敗してしまう
そんな悩める所轄の刑事の元へ、ふらりと異動してきては適切なアドバイスをして道標を示してはまた元の部署へ帰っていく向井とは一体![]()
時が経ち、益山・所・西条の3人は本庁捜査1課のメンバーとして一緒になり、それぞれ向井に指導を受けた身として彼の過去を探ろうとするのだが・・・![]()
3つの短編からなる第一部とその後を描く中編の第二部とで構成された警察ミステリ
と↑で書いた様に、少し変形の長編警察モノ
前半の第一部では3つの連作短編からなり、第二部では少し時が経ち、3つのエピに登場した刑事達が本庁の華の捜査1課のメンバーに晴れて選ばれ、勢ぞろいした所から始まる中編となっている
悩める見込みのある所轄の刑事達へ、捜査はモチロン刑事としての・人としての成りを解きながら事件を鮮やかに解決してみせては、直ぐに元の所属である人事課へ戻ってしまうという、プロ野球などのキャンプとかで観られる「巡回コーチ」の役割が、今作の主人公である向井光太郎
外見は冴えずに茫洋とした人物と描かれているが、ナニやら秘密辛い過去を抱えている様であり、ソノ辺りの謎も第二部では事件の展開と共に語られるWストーリー構成となっている
またサブのメインキャラ(
)である悩み多き若き刑事達の姿も、実にリアリティがあり、実際にいそうな感じだし多分実際にいるのだろうと思わせる![]()
今作はノンシリーズなのだが、続編があってもイイ・というか是非にお願いしたい展開になっており、堂場の他のシリーズ・特に今作で登場はしないが存在が語られる『追跡捜査班シリーズ』とのコラボというかLink作は、ファンならば非常に読んでみたくなる![]()
「ミス・ジャッジ」(実業之日本社文庫)
メジャーリーグの名門・レッドソックスのスターターとして輝かしいデビューを飾った橘![]()
暗く重い過去を背負い胸に秘めた、日本人初のMLBアンパイアとなった竹本
高校~大学と常に交差する二人の人生は、コノ時から確執があり、ソレは今も二人共に引きずっていた・・・![]()
そんな陰と陽の二人の人生は、晴れのメジャーリーグの舞台で遂に交錯したッ![]()
たった1球の判定が明暗を分ける非常の世界で、お互いの因縁に終止符が打たれるのかッ![]()
強烈な自負心と闘争心VS深い闇と孤独を抱えた男の、熾烈な闘いの結末は果たしてッ![]()
男たちの熱いドラマを描く傑作野球エンターテインメント作![]()
スポーツもの・特に野球モノは堂場のデビュー作でもありその後も精力的に書き続けいてる大きなメイン柱のジャンル
ソノ中でもアメリカのメジャーを舞台にした作品も多く、ソレは堂場がかなり熱心な・というかマニアな程のファンだからであって、そ~いった知識とか蘊蓄は野球モノに限らずミステリジャンルの作品でも度々披露されている
今作では、高校時代からの因縁が絡み合った、対称的な人生を歩んできた二人の男の対立を描いているのだが、ソコはあくまで堂場なのでキチンとストーリーも楽しめる作品に仕上がっている
コノ『実業之日本社文庫』では、堂場は基本的にスポーツものを精力的に書いており、「スポーツ小説コレクション」と銘打たれている
野球に限らず、他のジャンルのも描いているのでソチラも是非とも一度試してみたらいかがだろう![]()
*昨日の国立でのPOで今季のJリーグ・というかエスパの今年は終わりを告げた・・・![]()
結局の所、「ナニか1つ」が足りなかった訳だ![]()
来年はソレを取り戻す為の闘いとなる
終わってしまったコトは仕方ないし覆らないが・・・
でもアレはッ![]()
いつも「関連」で紹介する時は、同じ作者の・なければ同ジャンル・似たような傾向のをUpしているのだが
今回の堂場は、既に100冊以上持って読んでいるので関連Upする時の、警察&ミステリなら・スポーツなら・ジャーナルものなら・と同じジャンルのを選んでいるのだが・・・今回は【敢えて】コノ作品とした
と「負け犬の遠吠え」も惨めだが・・・ソレでも一言、せめて愚痴ぐらい言わせてくりょ![]()

