高田崇史 「QED 源氏の神霊」(講談社文庫)

 

本業は薬剤師ながら、古代史に精通し謎を解明するコトが趣味の桑原崇と彼女の棚旗奈々のコンビは、奈々の妹・沙織と崇の同級生でフリージャーナリストの小松崎が結婚するコトとなり、京都で行われた結婚式の為に京都に来ており、式が滞りなく終了した後、二人は京都・亀岡を散策していた

目的は、平安時代の終焉の始まりとなった『保元・平治の乱』に端を発する、所謂源平合戦についての全般的な謎を探る為だった

何故源頼政は77歳という超高齢を押して迄も挙兵したのかはてなマーク

その後、京に討ちいった源(木曽)義仲は、嫌われ者となってしまったのか??

その時を同じくして、亀岡にある頼政塚で喉を掻き斬られ切腹した殺人事件が発生し、被害者の息子は行方不明の後に、下関は壇ノ浦で絞殺死体となって発見されていたッアセアセ

源氏と平家と不気味な殺人事件の2つの謎を、タタルが見事に解き明かす人気シリーズ最新作

 

 

と言うコトで、何度もココでUpしてきた高田の「QED」シリーズで、今度のテーマは『源平合戦』

既にこのシリーズ内や、他の新しいシリーズで取り上げられているテーマなのだが、またしても新しい解釈が中で告げられ、ソレまでに秘められていた謎が鮮やかに解明される

既に何度か取り上げているテーマなので新たな切り口が必要なのだが、今回は源頼政と木曽義仲がメイン

義仲はココだけでなく、源氏挙兵の先兵となり最も早く京を制圧したし、巴御前などの魅力的なヒロインやソノ強靭な戦法などでも有名な武将の一人で、主人公になっている作品も設けるのだが・・・頼政の方の知名度は義仲に比べ遥かに低いガーン

平安末期に、宮廷に現れた「鵺」を退治し、一躍ヒーローに躍り出ながらその後は清盛らの不興を買い左遷させられるなどの悲劇性や、その後に打倒平氏を掲げ老骨に鞭を打って挙兵するなど、色々と興味深い人物

私個人も、義仲に関してはソレなりの知識はあったが、頼政については全くの無知であった為、今作は非常に面白く興味深く楽しめたルンルン

あ・・・後、コノ「QED」シリーズは歴史の謎と現実に起きた殺人事件とが絡むのだが、まぁ~例によって・というか、シリーズが進むにつれ影が薄く「おまけ」の様な扱いになっていくのがナンとも・・・

が今作では過去に登場した警官が再々登場するなどの「擽り」もあったりはする

でもあくまでこちらの筋は「+@」でしかない・というのが最近のお約束ウインク

 

 

「QED 東照宮の怨」(講談社文庫)

『三十六歌仙絵』に狙いを付けた連続強盗殺人事件が発生したが、コノ不可解な事件の手掛かりと遠因は日光東照宮にあったッ

薬剤師ながらもアマチュアの古代史専門家で名探偵でもあるボサボサ頭の冴えない男・桑原崇と、大学の後輩で同じく薬剤師の棚旗奈々は、またしても二人で東照宮を訪れており、例によって望まぬながらも事件を引き寄せる女・奈々の神秘力が発揮され巻き込まれていく

陽明門・山王権現・北斗七星と北極星・三猿・薬師如来・・・

東照宮に鏤められた謎が解かれた時、遂に魔僧・天海が仕掛けた巨大な深秘が、時空を超えて姿を現すキラキラ

歴史と現実の狭間に埋もれた謎と事件を解き明かす、益々好調なシリーズⅣ

 

とまぁ~↑での紹介したように、展開はほぼほぼ同じで、長い歴史の中で歪められ陰謀によって隠された謎や闇を灯りを充てるのがメインテーマ星

で今回は、世界遺産にもなっている日光東照宮が舞台で、自らを生きる伝説・神となった大権現・家康の霊廟であり、ソノ威光を前面に映し出したかの様な派手で豪華絢爛な装飾に彩られた、皆さんご存知の所

ソコにまた、出自などからして怪しげな伝説で飾られた天海僧正が絡むという、ナンともまた胡散臭い気な話しが展開されるのだが・・・ゲッソリ

このシリーズを読んでいると、不思議とキレイに纏められるのが面白いし楽しい

モチロン、ココで説明されている説が全部正しいとは露程も思ってはいないのだがてへぺろ、ソレでもかなりの説得力があるOK

まぁ~その説得力がブレて荒唐無稽な論が繰り広げられると、途端に冷めるし人気も失うと思うのだが・・・

 

日本に住んでおられるのならば、必ず近所には寺や神社があると思う神社

歴史的に古い存在かどうかは分からないが、絶対にソコにある理由があり謂れがある筈なので、時間がある時にはお参りがてら探ってみるのも面白いと思うチョキ