堂場瞬一「インタヴューズ」(河出文庫)

 

新聞記者になって3年目の年末を友人の本橋と迎えた私は、「平成」と元号が変わったコトもあり、酒の席での勢いから、大晦日に渋谷のスクランブル交差点で『今年の重大ニュース』を訊き、いつかソレらをまとめて1冊の本にする・と宣言した

アノ日から30年の月日が経った・・・虹

私は友人との約束を守り続け、遂に約束を果たすコトが出来た流れ星

亡き友へ捧げる「平成」という時代を切り取った異色の作品が登場

 

 

最後に「編集部から」にある通り、コレは果たして小説なのだろうかと疑問が呈されているのだが・・・モチロン立派な小説だと思う

何故なら完全なフィクションである・と堂場が語っているし、多分、実際に街頭でインタヴューをしていたのだろうと思われるから

但し、ソレは記者をしていた一時期だけで、作品内で語られているエピの殆どは「フィクション」だと思われる

が、一部は・特に初期の掲載分はかなり実際の・本当の体験談が混じっていると思われる

また、冒頭で献辞に登場する本橋と言う方は、本当の私(堂場)の友人であろうので、ソレらがノンフィクっぽく感じられる要因だと思う

個人的に「歴史好き」・「事件好き」な者としては、こ~した振り返りモノは面白く感じるし、実際に楽しく読み進められたし、インタヴュー形式なので各1話(!?)毎が短くまとめられているのも読みやすさに繋がっている感じがした

 

 

「讐雨 刑事・鳴沢了」(中公文庫)

連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、捜査本部も解散が決定し、後は簡単な裏付け捜査が残るのみとなり、鳴沢は相棒と共に署へ戻る最中であったが、ソノ途中で突如爆破事件が発生し、巻き込まれてしまうッ爆弾

そして怪我を押して署へ戻った二人を待っていたのは脅迫の電話だった

「間島を釈放しろッさもないと、爆破はまだ続く」

そして本当に第二の爆破事件が起きるアセアセ

犯人の目的は電話の内容だけなのか見えない動機を求め刑事・鳴沢了は走り始めるダッシュ

いよいよシリーズも過熱・熱狂を迎える第6弾

 

堂場の関連の場合、ノンシリーズの時はコノ『鳴沢了』シリーズをUpしている

というコトで今回はソノ6で、悲惨で愚劣卑怯な事件が犯人逮捕によって一段落し、落ち着きを見せた瞬間に爆破事件が発生し、了が巻き込まれる急激な展開から始まる

そしても~ココからは一気呵成のUpdownの激しいストーリーとなる

「刑事になる為に生まれてきた男」を自認し、文字通り融通の効かない頑固な刑事となった了は、本来の猟犬さながらの猛烈な勢いで事件に・犯人に迫っていくDASH!

ある意味、最もストレートな「刑事警察モノ」で、刑事魂が炸裂するのでスカっとする乙女のトキメキ

またコノ時期、まだ新人の域を出ていなかったものの、シリーズで作を重ね、また他の作品も書き続けていた為に、段々と自身と余裕が産まれてきたのが見て取れる

ふと店頭の平台に積まれていた1作目を見て購入し読み始めてから、一気に愛読者となったのだが、アッと言う間に気付けば「最も冊数を持っている作家」になるとわ・・・ネてへぺろ