吉川英梨 「十三階の女 警視庁公安特別諜報員・黒江律子」(双葉文庫)
警察庁に於ける最高機密とも言える組織・それが『十三階』と呼ばれる、警視庁に居を構える公安秘密部隊で、秘密主義の公安部門に於いても更に奥深いヴェールに包まれている
国家安寧の為には、非合法の手段を問わずあらゆる行為に手を染め、当然ソコに所属する隊員たちも鉄の意志を持ち、日々のスパイ工作に励んでいる
ソノ『十三階』に所属する黒江律子は、潜入捜査に失敗し、テロ組織「名もなき騎士団」による北陸新幹線へのテロを成功させてしまった
激しい後悔と不屈の意志を固めた律子は、自身の身体を敵に投げ出してまでも情報を得ようとするが・・・律子の中に接所者への心の揺れが生じてしまうッ
緊張と緊迫感が漂う、スパイスリラーシリーズの第1弾が登場
昨年の「MFW賞」に輝いた吉川の *って勝手に私が選んだだけですが
壮絶な闘いを描いた女スパイアクションのシリーズの1stで、文庫化は’19にされててコチラは翌年の5刷目となる作品
なので去年読んだのよりも前のになるが、ソノ時が「お初」になるので当然知らなかったのだが、派手な帯が付いてて行きつけのトコの平台に並んでいたので購入した作品
既に吉川にはコレ以外にも人気となっているシリーズ作があるのだが・・・一旦ハマってしまうと他のが手に付かなくなる恐れがある為躊躇していたんだけど、つい、ネ
でやっぱり面白かったの一言で、スピーディ&ショッキングな展開と、『女スパイ』という過酷で残酷な仕事に葛藤する内面を、女性作家ならではのタッチで描いている
まぁ~既にココでは何作も「公安スパイもの」をUpしているが、女性メインのモノはなく、それだけに新鮮で衝撃的で惹き込まれてしまった
シリーズなので次のもあるし、ナンなら行きつけの店の棚には2が既に刺さっているのでいつでも買って読めるのだが・・・あえて・ココでは取って置いて「いざッ」と言う時にまた続きを楽しもうと思っている
ソレがいつになるのか・・・は、分からないんだけどネ
桝田宗武 「いちど尾行をしてみたかった」(講談社文庫)
お洒落なティーサロンに出入りするオバサン・都市銀行を利用するセレヴな小学生・白昼の新宿の路上でDeepなをする高校生カップル・Tokyoの夜を闊歩する金髪美人・・・
街で見かけた『訳ありそうな』人々の後を尾行してソノ生態を確かめたい
そしてソコから【眠らない街・東京】の都市の実態を実感したい・との熱く純粋な()好奇心から、街往く人々の後をこっそりと追ってみたスリルとエキサイトに溢れたルポルタージュ
例によって新刊で購入した訳ではなく、「BO」をブラついてて目について興味を持って買った1冊で、’97の刊行のモノ
「尾行」は、ミステリでは定番の・なくてはならない作業の1つで、普通の警察モノは当然として、特に公安モノだとその描写は細かく繊細になり、ストーリー展開上での重要なポイントの1つになっている
なので警察官なら・探偵なら・・・いや、男なら一度はしてみたい尾行
でもバレたらシャレにならないし、ましては相手が輩風だったりしたらッ
と言う訳で、↑での尾行対象は、一見して「安全そう」な、そして主に女性となっている
男性の場合は、年配の酔っぱらいか冴えないサラリーマンに絞られている
一応犯罪行為ではないが、当然褒められた所業ではないのでお薦めはしないが、こ~して本の上で・知らない赤の他人が行う分には楽しいし、気楽にスリルを味わえるのがナンとも
真面目に・真剣に読むモノではなく、空いた時間などに気分転換的に味わうのが正しい読み方の1冊だろう
さぁ~昨日はHomeでVS栃木FC戦がッ
で結果は「2-0」の快勝で、3連勝&3連続マルチスコア&3連続クリーンシート
正直、後半はもっと点が獲れていたとは思うけど・・・
でもキッチリ相手を抑え込んでいたし、ナニより3連勝とかは7年振りの快挙
ココは素直に喜んで、3日のAway・徳島戦へ向けて我々サポも熱量を挙げて望んでいきたいトコ
頑張れ・エスパ 勝つゾッ・エスパ