木元哉多 「遺産相続を放棄します」(角川文庫)

 

室町時代から続く名家の榊原家の18代当主・道山が遂に息を引き取った

が次期当主の昌房も身体を毀しており、道山の妻も認知症を患い先が長くはない

というコトで、20代当主としてソノ遺産を引き継ぐのは昌房の長男・俊彦なのだが、彼は堂々と遺産放棄を宣言する

純粋培養された無菌おぼっちゃまの俊彦曰く「自分の鳥かごに囚われており、今後は自由に生きたい」のだそうだガーン

が、その妻である景子は、秘かに激怒し策略を練ろうとしていた

何故なら彼女は幼い頃から貧乏暮らしを強いられ、ひどく苦労して現在の「玉の輿」に乗ったからだ

一時は鉄鋼業を盛大に経営し、栄華を極めていたが現在は没落している・とはいえ、都心にある広大な庭園と邸宅を処分すれば10億は手に入るのだッ札束

そんな混乱の中、景子は俊彦の姉で¥に敏い史穂をはずみで殺してしまう

が・・・翌朝には何故かソノ遺体が消えていたはてなマーク

名家の遺産を巡る骨肉の争いを、現代の感覚で描いた捻りのある本格ミステリ流れ星

 

 

またもや私にとって「お初」の作家で、既にデビューしシリーズ作品を手掛けており、ドラマ化もされているというが、まぁ~新人であるコトには変わりない

で、コレしか当然読んではいないのだが、とてもよく出来ているという感想乙女のトキメキ

名家の莫大な遺産を巡る骨肉の争いという古典的な始まりから、個性的&ステロ的なキャラの配置に、コレまた古典的な「倒叙モノ」の形式をとっていながらも、本格派の謎を嚙み合わせ、更にEdに「オチ」まで用意している・という拍手

コチラは読んではいないのだが、シリーズ化作品の方も奇天烈な設定ながらもしっかりとした「アームチェア・ディテクティブ」形式らしく興味を惹かれる

*設定からすると「安楽椅子」などと言うお気軽な雰囲気ではないようだけどネガーン

主人公の景子はある意味普通の人間なのだが、旦那の俊彦のNo~天気お気楽天下泰平お殿様気質の対比が面白く、そして俊彦に読んでいるコチラが結構「ムキー」っとするトコがナンとも言えずOK

 

 

横溝正史「犬神家の一族」映画DVD(石坂浩二編)&コミックス(つのだじろう・JET・長尾文子)

一代で財閥を築き上げた巨魁・犬神佐兵衛が遂に沈んだ・・・

遺された莫大な財産は、奇怪で恐ろしい遺言状により、犬神家に住まう絶世の美女・野々村珠世に『犬神家の三種の家宝 斧・琴・菊』と供に託された

松子・梅子・竹子の3人娘とそれぞれの子供たちの思惑・放逐された青沼母子の行方

そして出征から戻った松子の一人息子・佐清を名乗るマスクの男の正体とはッ??

閑静な信州の地を舞台に繰り広げられる絢爛豪華な殺人絵巻の幕があがる

果たして名探偵・金田一耕助はコノ複雑怪奇な謎を解けるのかッアセアセ

 

例の様に文庫が、ドコかにしまってあって分かんないんで、今回は例外ながらメディアミックスの方をUpするが・・・ストーリーの解説は、も~いらないでしょう

DVDの方は角川映画第一弾となった石坂浩二のと、数十年後に市川が撮り直したのを

でも正直、撮り直す意味が分かんない・というかなかったと思うし、仕方ないとはいえ石坂の見た目の衰えは、も~ネ・・・

珠世にしても、島田陽子のあの「薄幸さと外連なき美しさ」は松嶋じゃあ~ネ・・・

 

漫画の方は、所謂「コンビニ本」で犬神家と+@となっていてお得だし(実際「BO」で100円で買った)、ストーリー自体は、も~知ってるんでコレで充分

長尾文子氏の方も「BO」で買って、「ミステリコミック」をコレクションとして集めていて、コレは横溝だけではなく、懐かし系のを見かけては購入している

長尾とJET両氏のは原作に忠実にコミック化しているが、つのだは・・・てへぺろ

改編・というかつのだ節に染まっているが、まぁ~ソレが味なので「面白み」というコトで集めている

 

ミステリを映画にすると、色々「改悪」されて筋がメチャクチャになるコトが多いが、コレはよく出来ている・まとめられていると思う

*次の「悪魔の手毬唄」もE~んだけど、「獄門島」から徐々に市川がアレしちゃって少しずつオカシクなるんですよねぇ~

「獄門島」はまだしも、「女王蜂」とか「病院坂~」とか、ネ汗うさぎ

ココではKADOKAWAのだけだけど、他の横溝の映像化作品も集めていたりするし、ナンなら岡山に「聖地巡礼」もしたりしている

私らにとっちゃ映像化から入った「第二」世代なので、未だにとても魅かれるモノがある

 

 

以前、長野方面を旅行した際に早朝にわざわざ寄った「青木湖」

アノ有名なシーンが撮影されたトコです

 

 

そしてやっぱり・・・島田陽子でしょうキラキラ

RIP・・・お願い