櫛木理宇 「死刑にいたる病」(ハヤカワ文庫)
本来の自分がいるべき場所ではないと、周りを・自分を蔑み鬱屈した感情のまま惰性で生きている大学生・筧井雅也に届いた分厚い1通の封書は、自分の過去と繋がりはあるが信じられない男からのモノだった
数十人モノハイティーンの男女を監禁し拷問の末に殺害した死刑囚・榛村大和から、起訴された9件の内の最後の1件は冤罪と言うのだ
ソレを雅也の手で晴らしてもらいたいという仰天の内容だった
吸い込まれ獲り込まれる様に承諾し、徐々に事件を・そして大和の過去を調べていくと、自分の生い立ちにも繋がっていくのだった
果たして榛村の言葉は真実なのかッ
希代のシリアルキラーと青年の狭間に揺れる恐るべき「ヒトの業」を描いたホラーミステリ
↑のカバーの通り映画化がもうじき公開され、CMや記事にもなっている話題作
が、単行本は’15で文庫化されたのも’17と5年も前の作品で、コレはナンと17刷めとなる
作者の櫛木については、昨年末にも取り上げたがソノ時が「お初」だったので、当然コノ作品も知らなかった
常人には分からない・・・ | みかんjamのブログ (ameblo.jp)
そもそもホラーは苦手・というか心霊とか幽霊などが出てくると途端に醒めてしまうので敬遠していたが、この様な・最初に読んだ様なホラーテイストのミステリ・サスペンスは好きで、前回もそ~書いた通りに、話題にもなっているしカバーも派手で目に付くし面白そうなので購入した
で、結果的には大正解で、心の奥底の芯にまで響くような怖さがあるしミステリとしても上級の出来で楽しめた
まぁ~こんな天気のE~時に読むジャンルのじゃないんですけどネ
実はコノ設定は、つい先だって読んだのと似てて(太田忠司のです)
ヴェテラン「らしい」味のある・・・ | みかんjamのブログ (ameblo.jp)
デジャヴュかと思わせる出だしだったのだが、その後の展開は当然ながら違っていて、ドチラも作者の風味が出ていて堪能できたのは良かった
いつも言っている様にまた「気になる作家リスト」が増えてしまったという嬉しい悲鳴がッ
龍田恵子 「日本のバラバラ殺人」(新潮Oh!文庫)
明治から大正・昭和を経て平成に至るまでの日本に於ける17件のもバラバラ殺人事件を追いかけた執念のルポ
周囲の人達の背筋を凍らせ困惑させた犯人のソノ行動原理とは一体ナンなのか
特殊な犯罪なのかそれとも異常者による特別な価値観が存在するのか
しかしソノ裏側には哀しみと哀れな業があった・・・
単行本は’95で、コノ文庫化は’00のモノで、例によって「BO」で物色してた時に見つけたモノ
一応、私は普通の冴えないイチおっさんだが・・・こ~した「事件モノ」が好きなんですよねぇ~
モチロン、普通の()フィクションであるミステリも好物なのだが、実際に起きた事件ルポ・ノンフも好きで、ソレなりに読んで集めている
なので新潮文庫は、ソレらのジャンルの品揃えが豊富なので重宝している
今作は「Oh!文庫」収録だが、コチラの方では本編には入りにくいニッチな内容のがラインナップされており、こ~した事件モノだけでなく趣味的なのや新書的なのも多い
コチラにも有名な・というと語弊もあるが世間を大いに賑わせた事件もあれば、とある有名作品の元ネタと思われる事件も書かれていて、とても勉強()になる1冊
「事件モノ」が好きな方は是非
*一定数入ると思うけど・・・少なくともココの方はいないか少ないですかネ
勝ったぁ~~~2か月振りにッ
しかも4-1の快勝・今期最多得点でッ
下位を直接争うベルマ相手でAwayだったが、先制→中押しX2が僅か6分間でというコレ迄では信じらないコトが起きた
後半開始早々に失点したのはいただけないが、ソレでもソノ後に突き放すという理想的な展開でッ
やっとブレイクスルー出来たんで、次は直ぐに土曜にHomeでフロンタと
強敵相手ではあるが、ココをモノにすれば・・・
頑張れ・エスパ 信じてるゾ・エスパ