津村記久子 「ディス・イズ・ア・デイ」(朝日文庫)

 

人それぞれの関わり方や熱量は違えども、愛するチームがあるコトには違いなく、今日もゲームが開催されるホームスタジアムへ、あるいはかなりの遠方だとしてもアウェイへと通い続ける

ファンとは呼ばず『サポーター』と称される人達の、とある1日に鮮明に描き出す物語

〈2部リーグ〉の最終節・ソノ命運をかけたKick Offのホイッスルが鳴るベル

各地域に根差す架空の22チームの戦いぶりと、関わるサポーターの人生のひと時を暖かい目線で爽やかに描き出すストーリーキラキラ

 

 

良かったァ~・・・実に面白かった

やっぱりでは野球モノがメインで、サッカーは観戦記やノンフィクションは多いが、小説となると数はグッと少なくなってしまう

が、今作はファン目線でのそれぞれのチームとの関わりを描き、そして人生を浮かび上がらせているのがナンとも拍手

しかも舞台は「J2」というのもポイントビックリマーク

「J1」となるとモチロン地元とも密接に関係しているが、舞台は日本中と言うコトになるが、2となると更に地元密着度合が違って濃くなってくる

長年1にいて降格したチームもあれば、オリジナルクラブでありながら降格して、も~長いコト上がれないトコも、逆に歴史は浅いが地域リーグからコツコツと上がって来たチームもあり、歴史や背景がさまざまなトコが面白い

3だと全国的な盛り上がりに欠ける部分もあるが2だと、Topリーグが見える位置にいるだけに白熱度も注目度も違ってきて、より『おらがまちのチーム』度が増してくる

コノ辺りの重層的なリーグの構造が、特にプロ野球と違ってくる点だ

ソコに注目し、1冊に仕上げた彼女の筆力はお見事グッ

結構ソレなりの冊数を刊行してる作家さんだが、私的には「お初」の方で、年末の【MFW】に堂々とノミネートとなったOK

 

 

田中孝一 「清水エスパルス Jリーグへの挑戦」(大栄出版)

時は93年・前年のナビスコ杯から日本中を熱狂の渦に叩き込んだJリーグが遂に開幕した虹

母体となるチームを持たず、選手を0から集め結成された清水エスパルス

初の大会となったナビスコ杯では準優勝に輝き、Jリーグの理念である「地域密着」を体現したチームとして、最高のスタートを切った

そして始まったリーグ戦でも勝利を重ね、初のタイトルを目指すアップ

本当にナニもないトコから始まった「サッカー王国」の挑戦と情熱をココへッ富士山

 

刊行が’93の11月

と言うコトはリーグの初年度で「ニコスシリーズ」(懐かしい)の真っ只中で、世間が「Jリーグバブル」に沸いていた時期

そりゃ~も~日本中でもそ~だったが、特にシゾーカでの盛り上がりは半端なく、チケットはプラチナ化していた頃びっくり

我がエスパもタイトルには届かず「煮え湯」を飲み続けていたが、「王国」としての意地を見せ、常に優勝戦線に絡み『シルバーコレクター』なる有難くない称号を頂戴していたえーん

ココでは、日本一サッカーが盛んであり選手を輩出していながらも地元・清水にチームがなかった中、Jリーグに参加する為に悪戦苦闘し、誕生し加盟した後での艱難辛苦を乗り越えてきた軌跡が描かれている

設立当初は、選手はシゾーカの人だけで、正に地元民からしたらDream Teamとなっていて、本当の「おらがまちのチーム」だった

小中高の先輩が・ウチの町内の・先輩の&後輩の&同級生の友達のツレの知り合いの〇〇君が、日本平のピッチで躍動し、その活躍が全国に生放送で流れている

という光景は本当に感動的だった星

 

 

 

 

 

うわッ!「You Tube」すげぇ~ 残ってる

実は初めて生観戦したのがこのゲーム

朝から雨だったんだけど、家を5時に出て、当日券を買う為に7時には並んだんですよねぇ~

で、Kick Off12時間前だけど既に100人以上が並んでた・というガーン

当時の彼女のY子と一緒に濡れながら・・・

今となっては、とても懐かしいE~想い出ですラブラブ