池井戸潤 「下町ロケット ヤタガラス」(小学館文庫)

 

かくもビジネスの世界は非常なものなのかガーン

手ひどい裏切りに大手メーカーの一方的な圧力に悔み悩む佃製作所ガーン

大型ロケット『ヤタガラス』の打ち上げを以って現場を離れた帝国重工の財前は、新たな事業計画を立案し佃製作所も新技術をつぎ込みタッグを組むが、思わぬライバルが出現するあせる

帝国重工内での熾烈な権力闘争・思惑が入り乱れ分裂したエンジニアの相克が絡み合い、日本の新たな道筋となるであろう「無人農業ロボット」プロジェクトが発動した

技術力と自社の社員達との絆を信じて、佃航平は闘い続けるメラメラ

二転三転するドラマの行く末は怒涛のクライマックスを迎えるシリーズ4ドンッ

 

 

先日Upした3と一緒に刊行されたので続けて読んだ

前にも書いたが一応「4」とはなってはいるものの、実質的には合わせて1本となっている

そしてコチラも当然の「時代劇フォーマット」は踏襲されていて、苦境に陥った主人公とソノ仲間達に新たに加わったキャラと、ソレに対抗する悪・とまでは言い過ぎだけど余り共感できない敵と、己の私服・というか現代劇では目的(出世)の為には下々の人々のコトなど微塵も気に掛けない大物の暗躍・・・と、全ての舞台・役割が揃った上での、

「最後に正義は勝つ!!

というカタルシスが、予定調和・予想通りだとしてもやっぱり気持ちよく面白い音譜

池井戸をUpしたのは久しぶりだが、今後も人気シリーズの続が刊行予定されているので、出たらその内にまた・というコトで・・・バイバイ

 

 

「下町ロケット ガウディ計画」(小学館文庫)

ロケットエンジンに於けるバルブシステムの開発に成功した佃製作所は、倒産の危機を乗り越え徐々にではあるが業績を伸ばし始めていた・・・

ソレから数年後、量産を約束していた取引は簡単には反故にされ、ロケットに関してもNASA出身の社長が率いるライバル会社とのコンペが始まり、社長である航平の悩みは晴れないままショボーン

そんなある日、かつての部下からある医療機関より開発依頼が舞い込む

「ガウディ」と呼ばれる機器が完成すれば、多くの心臓病の患者を救うコトができるというラブラブ

新たな未来と挑戦に佃製作所は輝き始めるキラキラ

直木賞作となった前作から新たなステージに進んだシリーズ2

 

前作は遂に池井戸の本領が発揮され人気にもなり直木賞というメジャーに辿り着いた

そのシリーズの2で、ココでフヤケタ内容・ストーリーだと読者も付いてこないが、ソコは既に中堅に差し掛かっていたので抜かりはなく、展開は王道を踏襲しつつも、新しい舞台を用意するコトでドラマを盛り上げている

今回はモチロン、1のロケットエンジンも関わっているがメインは医療機器の精密部品の開発がテーマとなっていて、3&4の農業機器もそ~だが、「モノづくり日本」に於ける未来への舞台が描かれている

ナニもコレは池井戸の専売特許と言う訳ではモチロンなく、既に他の作家がテーマにしている

*一番早い・目ざといのは弘兼謙史の「島耕作」かなてへぺろ

ただそれは堅苦しいだけでなく、如何に面白く楽しいエンターテインメントとして仕上げるから腕の見せ所で、池井戸はソノ辺りのコツも充分に掴んで活かしていると思うOK

 

今回の3&4で一旦はコノ「下町ロケット」シリーズも落ち着いた感がある様に感じる

決して完結した訳ではないが、新作はしばらくの間出ないかもしれない

その間に他の人気シリーズの続編を書くので忙しそうなのでネ

「半沢直樹」のメガヒットによって各作品が続々と映像化されるブームが続いているが、ブームで終わらせない為にも、更に面白い作品を書いていってほしいと思う

驕らない様にニコ