翔田寛 「黙秘犯」(角川文庫)
凶器についた指紋・数多くの目撃証言・そして前科・・・
船橋市内で発生した大学生撲殺事件の犯人として逮捕された板前の男だが、一切に黙秘してナニも語らない為、捜査は一定の結末を見ながらもスッキリとはしないでいた![]()
そんな中、別の事件との関連性が浮上し、奇妙な繋がりが判明し始め捜査は別の一面を見せ始める![]()
船橋署の刑事主任で事件を担当する香山は、事件の裏に隠された秘密と男の頑なな態度と過去を探っていくと、卑劣な事件と犯罪者の姿が・・・
黙秘を続ける孤独な男の心情をミステリとして綴ったシリーズⅡ![]()
R1に1作目が文庫化された「犯」シリーズの2作目で、船橋署刑事主任の香山と、部下で中年独身男性の巡査部長の三宅&若手女性刑事の三宅がメインとなって捜査に当たる
今回は最初の事件の舞台は船橋だが、被害者が館山なのでソチラとの両面での捜査となり、地域の違いが表れてチョッとしたアクセントとなっている
事件そのものは単純に見えて、犯人と思しき男が逮捕されるが黙秘をしており、ソコをど~崩すか何故男は黙秘を続けるのかその裏に隠されたモノがある筈で、ソレを探るのがメインの謎となっていて、ソコから更に事件が派生し卑劣な犯行&犯人を炙り出せるか![]()
といったストーリーなのだが・・・
うぅ~ん・・・案外、「サラッ」と流れていったなぁ~という感想で、予想を裏切るような仕掛けや返しがなく、終盤P数が少なくなるにつれ、
「アレ・・・コレで終わっちゃうの![]()
俺の『筋読み』を外してくれないの
」
といった別の意味での不安が増していくき、ついにはそのまま終わってしまった・という感じ![]()
去年にも翔田の作品をUpしたがソチラも期待値を下回っていて・・・![]()
ソノ前のは面白かっただけにこ~して読んでるしUpしてるんだけど・・・![]()
次はど~なるものか・・・ですナ![]()
「冤罪犯」(角川文庫)
幼女の遺体が休耕地で発見され、臨場した船橋署刑事主任の香山は現場の様子が7年前に起きた「田宮事件」と酷似しているコトに気付く![]()
ソノ事件で逮捕された男は無実を訴えたまま拘置所内で自殺していた
一旦は終わった筈の事件だが、今回の新たな事件が発生し模倣犯の存在を考えるが、7年前の事件との類似点に「あるもの」があり、真犯人がおり再犯を犯したのではとの疑念が浮かぶ![]()
刑事の執念が過去の残忍な事件の真相に迫る渾身のミステリ![]()
コノ時点でシリーズになるとは思ってはいなかったが、メインの香山と下に着く二人の巡査部長・増岡&三宅の凸凹男女コンビがE~味を醸しているので、1作でお別れするのは惜しくなったのだと思う![]()
今作では幼女誘拐と殺人と言う、忌むべき下劣な犯罪が描かれているが、タイトル通り「冤罪」というモノが大きく捜査する側にのしかかってきて、現場と署&県警上層部との「ズレ」もストーリーを盛り上げる要因となっている![]()
作者の翔田は、時代モノや近代モノミステリ作家としてデビューしているが、その内に現代ミステリにも挑戦し第54回乱歩賞を獲り幅を広げてきた
乱歩賞も今作もそ~だが「誘拐モノ」が多く、今では『二代目人さらい』と呼ばれている位なので、今後も機会があったらソチラのもUpしたい![]()

