伊兼源太郎 「密告はうたう 警視庁監察ファイル」(実業之日本社文庫)
「警察内警察」と恐れられる警視庁人事1課監察係は、約4万人にも及ぶ全職員に監視の目を光らせ恐れられている組織で、ソコの所属する佐良(さら)は新たな監視対象の行動確認を開始した
相手は元同僚で、深い因縁がある皆口菜子が現在所属する運転免許センターのデータを漏洩しているという密告があったからだ![]()
揺れ動く内面を静かに仕舞い込み、上司である冷酷冷徹な須賀と共に行確をするとやがてかつて自身が関わった未解決事件が浮上してきたッ![]()
監視し不正を取り締まる部署に配属された、熱き心
を秘める監察官を描いた極上のシリーズが始まったッ![]()
既に何度かココでUpしている伊兼の新シリーズで、副題にある様に今作の舞台は監察で、権力を扱う警察という組織にも、ど~してもあぶれる・溢れる・はみ出してしまう不良警官が出てしまう為、ソレを取り締まる・もしくは秘かに退職に追い込むなど、身内を捜査する点から仲間に最も嫌われる部門・という点でドラマが作りやすい![]()
故に過去に幾人もの作家が舞台として描いているが、伊兼が得意としてるCoolを通り越して感情が欠落しているんじゃ
と思われるアイスマンが登場しているのがサスペンスを盛り上げる![]()
共に行確をする上司の須賀や、更にその上の監察官である能馬などがソレに当たる
そこに主人公の佐良という、刑事時代に瑕を負い、今もソコに熱を持っている若手を配置して、≪Fire&Ice≫という好対照のコンビを創り出すなどテクニックが光る![]()
放送は有料放送Chだが、CMは地上波でも流れているので観たコトがあるかもしれないドラマが始まっている
*モチロン私は・・・以下略![]()
濱嘉之 「ヒトイチ 警視庁人事一課監察係」(講談社文庫)
『彼らに睨まれたら逃れられない』と言われる人事一課・通称ジンイチの目は警視庁の隅々にまで届いている![]()
若手係長の榎本は、内部で囁かれる噂や匿名の内部告発を精査していく内に、思わぬ人物の疑惑が浮上してきた
一切の不正は許さぬとの気概で捜査を進めいてと更に疑惑は大きなモノへ繋がっていた![]()
主に警備公安畑を進んできた元警察官が描く身内捜査シリーズの1st
やっぱり既にココでは何作もUpしてきた濱のコチラは監察モノで、謂わば自らが信じ奉職してきた組織の内輪的な恥を曝け出す様な新シリーズ
だが、コチラでも濱節は健在というか、ミステリ&サスペンスはあるモノのソチラがメインではなく、あくまで公安出身らしく『インテリジェンス(情報)』の方が重要視されて描かれており、ドラマや噂でしか知らない身内の極秘な部門の詳細を私らに示してくれる
↑の伊兼があくまでミステリに軸足があるのとは違う点で、それぞれが面白い![]()
共にシリーズなので足並みを揃えてUpして行けたら・と思う![]()
そしていつもの様に置いといて・・・![]()
*観てはいないけど・・・脳内で二人の声が再生されて読んじゃった
けど、そんなに悪い感じじゃなかったかな![]()


