知念実希人 「ひとつむぎの手」(新潮文庫)

 

大学病院の心臓外科で勤務に励む平良に、教授の赤石から3人の研修医の指導を任される共に、来年度の入局を指示され、上手くいけばキャリアップに繋がる希望の病院への出向が叶えられる

しかし、失敗すると・・・病院

そうした緊張と不安の中、新人への指導・メッサーとしての致命的な古傷・そして緊急オペと難病を抱えた少女との邂逅など、時間が過ぎていくあせる

そんな最中、大学病院全体に教授の過去の不正を糾弾する怪文書がッ!?

過酷な医療現場で苦戦し苦悩する医師のRealな姿を余すトコなく現役医師が描くヒューマンドラマ

 

 

現役の医師として日々忙しい中を過ごしながらも、精力的に魅力的な作品を次々と発表し続けている知念の、医師としての人と・病との関わり方を、ミステリの風味をも+しながら描いたドキドキ打たれる傑作ハート

特に今回は大学病院という一般的には大きな・しかし極めて内省的な組織の下層で悩む壮年医師の苦悩が描かれていて、ソコで示される姿に感動を覚えるキラキラ

また指導される研修医・3人のキャラも立っていてドラマを盛り上がているビックリマーク

最近は「医療ドラマ」は人気があるが、コレこそ是非映像化してもらいたい作品の1つお願い

 

 

「レゾンデートル 存在理由」(実業之日本社文庫)

末期癌を宣告された医師の岬は、自暴自棄になり酒浸りの日々を過ごしていた

ある日、暴行を受けた岬は復讐を果たすが、現場には1枚のトランプが残されており、ソレは最近話題となっている連続殺人鬼『切り裂きジャック』のモノと同じだったトランプジョーカー

奇妙な繋がりにより岬とジャックは関係を持ち始めるが・・・

現役医師に改るデビュー作を改題&改稿した話題作爆弾

 

初出は’12だが、ソノ当時は全く知らず、その後も人気シリーズを生み出し、意欲作を次々と発表していた知念だが、個人的にはコレが「お初」となった作品で、以降は全作・過去作も含めてフォローしている訳ではないが、リスト入りした切っ掛けの作品

医療的テーマがメインながら、↑のはミステリの要素がイッパイで、設定的にもハードなストーリーが展開されているのが気に入った音符

ホンとは人気となったシリーズの方も追っかけたいトコだが、既にかなり進行しているので付いていくのが難しい、と思い今のトコ、断念しているガーン

・・・が、時間があれば読みたいと思っている

・・・でも、難しいだろうなぁ~ショボーン