西川司 「異邦の仔 バイトで行ったイラクで地獄を見た」(実業之日本社文庫)

 

放送作家の立花は、ラジオ局へいつもの線と席で向かったが、ふとした偶然で降りた瞬間に車両が爆発し、立花は間一髪難を逃れたが死傷者がでた爆弾

更に数日後、都内で起きた爆発事件の被害者が過去のアノ国でのバイトで関わりがあるコトに気付く

狙われたのは俺なのか!?

34年前に高額の報酬に釣られ気軽に出かけたが、直ぐに戦争が始まり地獄絵図が展開された

「イランイラク戦争」の開戦時に巻き込まれた作者の実体験を基にノン&フィクションが入り混じった緊迫のサスペンス

 

 

『中東の狂犬」と呼ばれたサダム・フセインが大統領に就任し始まった「イランイラク戦争」に直接巻き込まれ、一緒に渡航した仲間を喪うという強烈な体験をした作者が、その当時の記憶を基に現在のを舞台にサスペンスに仕上げた作品

特に『第二部』は、ソノ体験をそのままに描いているので、平和に浸かっている私らには刺激的すぎるドンッ

しかも仕事は仕事だが、プロとしてではなく単なるバイトで行っており、高額の報酬「月給100万X3カ月」に目が眩んだだけでナンの覚悟もない中での体験だけに、逆にRealに迫ってくる

但し・・・1・3部のサスペンスパートは、も~少し緊迫感を高められただけにソコは残念だし、ソコがも~1つ作者が弾け切らない要因じゃないだろうかショボーン

 

 

宮嶋茂樹 「不肖・宮嶋のビビリアン・ナイト イラク戦争決死行 空爆編・被弾編」(祥伝社黄金文庫)

戦場カメラマンの宮嶋は、遂に弾けた3度目のイラクへ、またも舞い戻った

常に現場に身一つで潜入し、大手のメディアの後ろ盾もなく、ただただウロウロしオロオロしながらも、大手TV局の女性アナウンサーがメイクもバッチリ決めて「落下傘取材」をした『上澄み』ではない、真実のそして緊迫の戦場決死レポート爆弾

 

宮嶋は最初は芸能写真誌から始まり、その後は週刊誌のカメラとなり、遂にはフリーとなり世界の「弾けた」現場へ突っ込んで生の写真とレポートを送っている

が、基本はフリーで大手のバックアップがない為、先ずは現場に入るトコから難航するガーン

が、ソコが面白く、決してお行儀の良い上辺ではない「地の世界」が見えるのがグッ

 

時折、TVにもコメンテーターとして登場しコメしたりしてるが・・・

コレがナンとも「お上品」で、↑の様な文章のイケイケ・ハッチャケ振りが全く垣間見せず面白くないえーん

現場でファインダーを覗いている時と、平時の時とは精神が違うというコトなんだろう

著作では→っぷりを遺憾なく発揮し、←巻の連中を一刀両断してくれるんだけど・・・

まぁ~TVじゃサスガにそ~はいかないんだろうなぁ~・・・ぼけー

 

近年は新作が出ておらず、ソコが淋しいが・・・

が、また世界が弾けた時は宮嶋の出番だろうと、楽しみにしているニコニコ

 

 

*宮嶋の一番有名なスクープと言えばコレ!

共著も出している「忍者・大倉」と一緒に撮った『世紀の1Shot』をココへ爆弾