垣根涼介 「信長の原理」(角川文庫・上下)

 

戦国の弱小大名の嫡男として生まれた信長は、幼少時からソノ「うつけ」ぶりに将来を危惧されていた

しかし、旧来のしきたりや儀礼にナンの価値も見いだせなかった信長は、ある日偶然に「ある法則」を発見する

『懸命に働く蟻は全体の2割で、ソレに何となく従うの蟻が6割で、残りの2割は役に立たない』

というモノだった

その法則を発見以来、信長は己の野心のまま戦に明け暮れ、遂に隣国の宿敵・今川義元と圧倒的少数の戦力差のまま対決する爆弾

周囲の愚かさに苛立ちながらも、自らが発見の原理の底を解明し、天下布武を目指す

コノ『蟻の法則』を根底にして、信長の全てを解き明かした歴史的傑作・・・かッ!?

 

 

今更、信長の生涯や戦功・そして終いまでは説明するまでもないので割愛するが、コノ作品のポイントは下巻の最終に描かれる信長と光秀の葛藤と心の変遷

そして「本能寺の変」へと至る過程を現実の資料を基にして描いているコト

昔の定説では

「家康への饗応の不手際で叱責を受けた」コトとされていたが、現在は様々な資料からソレは殆ど否定されている

かといって「絶対的な正解」はなく、限りなく「コレが真相じゃないだろうか」という意見が出ていて、ソチラにかなり傾いていると思う

*実際、明智氏の子孫の方の著作がある

今回は紹介しないけど、いずれ・また・・・

で、今作を読む限り、「コレが本当の真相だったんじゃないか」と思わせる迫真の描写があり、日本史好き・作者の垣根のファンというコトを抜いてもかなり評価が出来ると思うキラキラ

 

 

「光秀の定理」(角川文庫)

牢人中の明智光秀は、京で若き兵法者の新九郎と辻博打を行う破戒僧・愚息と運命的な出会いを果たす

光秀は幕臣となった後も二人とは交流を続け、遂には信長に仕官し初戦で長光寺攻めに挑むが、敵の戦略に謀られ苦戦する

そんな中、愚息が得意としていた「四つの椀」の博打を思い出し・・・

アメリカのTV番組で使われたコトで『モンティ・ホール問題』と呼ばれる

現在「大河」のメインとなっている光秀を、虚実入り混ぜて描いた革命的歴史モノ!!

 

垣根のデビューは「クライムアクション」もので、暫くはソノ路線の作品を描き続け、「ワイルドソウル」では3冠に輝くなど人気を博したが、ソノ後はリストラ勧告をする若者を描いた連作短編の「お仕事」モノシリーズにシフト、そして遂に↑ので「歴史」モノへと移っていった

が、ソノどれもが面白く、ドレもが人気を得ている

特にココの所の「歴史」モノでは抜群の出来で、この「戦国」シリーズでは他社で既に1作あり、このシリーズの続編も開始されている爆弾

 

 

さてさて、戦国時代といえば信長→秀吉→家康のメインストリームがあり、脇を光秀や信玄・謙信などの濃いキャラが固め、更に魅力的なキャラ大勢いるが・・・

悲しいコトにコノ時代のシゾーカは、完全に「省かれている」

東海道のメイン街道であり、「東海道を制するモノが天下を統べる」とまで言われているのに、影が薄い・・・

何故なら、メインとなるべき地元の大名・今川義元が信長の完全な「引き立て役」となり、「踏み台」となっているからだえーん

なので、富士山の向こうの信玄公の様な盛り上がりもないし、地元っちゃ地元だけど生まれは違うジャン

の家康

*浜松の住人とかは、懸命に「家康推し」をしてるけど・・・ナンかなぁ~

特に私の様な「東部人」からすると更にネ、ナンか強引感が強くて

確かに浜松には居城があったし、長い間コチラにいたし、隠居後はコッチに移り住んだりしたけど・・・

などがいるが、も1つ乗れなくって・・・真顔

 

 

が、ココ最近「義元公」が帰ってきて、盛んにTVCMなどで頑張ってる姿を見せてくれているビックリマーク

地元のローカルスーパーチェーンの「スーパー田子重」のCMで元気な姿を披露しているアップ

演じているのは、シゾーカの俳優・神保悟志さん音譜

中西部メインで展開しているので、東部の私には馴染みはないが、ナンか楽しくて嬉しいし面白い拍手