実石沙枝子 「踊れ、かっぽれ」(祥伝社文庫)

 

政令指定都市なんだけど、凋落激しい寂れ気味の静岡市清水地区・・・

NYから親の仕事の都合で引っ越してきたハーフのオーガスタスは未だに馴染めず

超絶美少女が故にいじめられてきた凛々はコミュニケーションの取り方が分からず

銀髪にした見た目でヤンキー扱いされる龍太郎には誰にも言えぬ瑕があり

交通事故により足に障害を抱えた楓子は未だに立ち直れておらず

そして、至って普通の地元民の夏希らが混じり・・・

熱血顧問の土屋が指導する地域連携部活に集いし、学年の学校も・そして抱える問題も様々な高校生たちが、徐々に一致団結し一度しかない夏を熱く燃やすッメラメラ

舞台は晴れの清水港まつり 踊れや踊れッかっぽれぇ~~~いッドンッ

王道一直線のシゾーカ・シミズを熱く描く『静岡書店大賞』虹

 

 

今作はシゾーカの書店員さんらが選ぶ『静岡書店大賞』の第13回受賞作星

いつもは帯は・だが、今回は帯が目に付いて購入しただけに早めにしておいた

去年の6月の刊行なのだが、その時は知らぬままだったが、先月の仕入れの際に平台に大きく展開されていたので思わず購入した次第

正直、コレがシゾーカものでなければスルーしてただろうし、受賞しなければそのままだったろうが、こ~して読んだからには推さない訳にゃいらないらにッ

内容・展開は王道のアオハルもので、チョッと訳ありな高校生らが集まり、最初はやる気がなかったが、徐々にソノ熱に浮かされ力が入り始め、最後には皆なの悩みも解決して・・・

というナンのきらいも外連もない、正々堂々の物語となっている飛び出すハート

私としても、こ~ゆ~のはメインではないし、過去にも何度も味わっているので新鮮味という点はなないのだが・・・

だが、舞台が(ほぼ)地元と言ってもイイ、富士川を挟んだ清水なのである・シゾーカなのである そりゃ~読んでて楽しい・面白いってもんだらッ

富士川を挟んだ東部と西部とじゃ、気風も文化も言葉も、そしてフォッサマグナがあるんで電波もMHzも違うんだけんが、でもやっぱ同じなんさ

で、中では寂れてると言うんだけんが、ウチらんトコよりゃマシだらにッえーん

エスパという中核となる文化もあるしさぁ~

など、地元民ならでは楽しみが出来た1冊でした乙女のトキメキ

 

 

曽根圭介 「本ボシ」(講談社文庫)

 

河川敷で発見された全裸の少女の死体

すぐさま捜査本部が設置され、一杉研志は初めての帳場に興奮し張りきっていた

やがて浮上した容疑者は、以前からよからぬ噂の的であった小学校教師であった

・・やがて取調官の説得に応じ、自供を始め、事件は解決した

しかしソノ2年後、またも同様の事件が発生ッ 研志の脳裏に前回の事件が・過去が過るガーン

沼津~以東を舞台にした、乱歩賞作家渾身の地元ミステリ

 

「沈底魚」で乱歩賞を獲った後、’09に単行本化され、’12には文庫化され、↑の帯にある様に栄えある第1回の受賞作となった作品

惹句にもある様に、著者略歴にある様にシズーカ民なのだが、沼津の出ってコトで隣なモンだから余計親近感が湧くってもんら富士山

しかも舞台が沼津を中心に三島や裾野・長泉などにも広がるし、韮山は大仁の方の伊豆方面にも展開されるので、描かれる事件は陰惨で憂鬱なのだが、少しだけ嬉しく楽しくなってきちゃうのも、コレまた仕方ないらニヤリ

特にやはりメインは沼津市内だし、コノ頃は私も勤務地が沼津だったし、営業で市内を走り回ってたもんで、地域にも詳しかったりして、次第に引きづり込まれていったという感じだった

まぁ~地域に関係ない方々からすると、ナンの関わりもないんでそ~いった要因での惹かれはないだろうが、普通にミステリとしてもよく出来て書かれている花火

被害者が幼い少女で、しかも惨い状況で・・・一旦解決した筈なのに再びの悪夢がッ

模倣犯?それともあいつは実は無実で真犯人・本ボシが他にいたというのかッ??

といったミステリ的展開にも震える作品となっている

ので是非、シゾーカ云々関係なくとも是非な作品であるチョキ

 

 

と、今年もまぁ~いつも通りの展開・内容で始まりました

そして今後もこのままの感じでUpしていきますので、今後も4649お願いしますお願い

・・・と「在りし日のオレンジ」も申しております