JAM CONTE -204ページ目

【最強タッグ第13戦TOPIC(その3)】元小野デンの猛烈アピール!そしてニノ、魂の叫び!

迎えた公式戦第27試合。


理不尽ルールに腹を立てる二宮と同じく、舞台上でも理不尽決定に不満を募らせているタッグがいた。


元【小野デン】の【もうじゅうサーカス】と【ザ・ジャケッツ★】である。


打倒【箱入りロケット】のために【小野デン】を解散し、お互いがそれぞれタッグを組み、今日ついに【箱入りロケット】と三つ巴の直接対決が出来ると思っていたのに・・・


わざわざ【箱入りロケット】を干さなくても、我々なら直接対決でポイントを奪える。

それとも中原コミッショナーは我々が二組揃っても負けるとでも思ったのか?




目的であった直接対決を奪われた上に、自分たちの実力を下に見ているかの様な決定に怒りを燃やす【もうじゅうサーカス】と


【ザ・ジャケッツ★】。


その結果・・・


【もうじゅうサーカス】と【ザ・ジャケッツ★】が同点勝利!


お互い1ポイントずつ【箱入りロケット】から奪取。


あらためて実力をアピールすると共に、


『次こそ我々と【箱入りロケット】をマッチメイクしろ!』


という強烈なメッセージを中原コミッショナーに投げつけた。


そしてその頃、バックヤードではもうひとりの男が、中原コミッショナーに強烈なメッセージを投げかけようとしていた。


『コミッショナー!』

『ん?きみは・・・誰だったかな?』

『なんで忘れてんねん!ふざけないで下さい!二宮ですよ!』

『嵐の?』

『そうそうただいま母と暮らせば公開中って違うがな!【箱入りロケット】の二宮です!』

『ほう。で、その偽物のニノが何か用かな?』

『誰が偽物やねん!偽物やったらせめてもっと似たいわ!』


中原コミッショナーの小馬鹿にした態度が、さらに二宮を熱くさせる。


『そんな事より!今年はダイレクトアタックルールはやらないって話だったんじゃなですか!』

『おや?そんな約束をした憶えはないがなあ』

『確かに言いましたよ!』

『それは私の公式発言かね?それともルールとして明記されているのかね?』

『そ、それは・・・』

『私も大会コミッショナーとして、最強タッグを盛り上げる為に、グレーゾーンのリップサービスをする事だってあるさ。それをいちいち本気にされては・・・』

『僕は!・・・僕はダイレクトアタックルールが嫌いです』

『・・・・』


『確かにいまはタッグ戦だから敵味方になって戦っています。でも本来僕たちは仲間じゃないですか!ファミリーじゃないですか!』

『・・・・』

『たとえ戦いでも、そのファミリーからポイントを奪うなんて、僕はしたくないんです・・・』

『ニノくん・・・』


真摯な二宮の言葉。


そして、



中原コミッショナーの眼に、まさかの光るものが。

あの《鉄の女》サッチャー元イギリス首相ですら『ナカハラには負ける』と言わしめたという伝説を持つ《鋼鉄の女》が・・・


『ニノくん。きみの言いたい事はよく分かった』

『・・・え?』

『もうダイレクトアタックルールを適用するのはやめよう』

『ほ、ホントですか!』

『ああ。もう君たち【箱入りロケット】は仲間からポイントを奪うなんていう醜い行為をしなくて済む様にしよう』

『それは口約束ではなく・・・』

『安心したまえ。これは公式決定だ』

『あ、ありがとうございます!』


二宮の熱い訴えが中原コミッショナーの心を動かした。


まさに、まさに感動の瞬間であった。


・・・かに見えたが。



密かに浮かべた冷酷な笑顔の意味とは?


次回ジャムコント最強タッグ決定戦第14戦!

いよいよ大詰めを迎える戦いで

さらなる試練がプレイヤー達を襲う!




【最強タッグ第13戦TOPIC(その2)】プリンセスあがぺる誕生!そして理不尽ルールにニノが?

プリンス一明のエスコートに導かれて現れたのは・・・


プリンセスあがぺる。


この瞬間、タッグ名【なりそこないプリ☆プリ】の『プリ☆プリ』は、本当の意味でプリンスとプリンセスの略となった。


そして始まった公式戦第26試合。


貫禄のコントを見せるも、余裕がありすぎる為か、いまいち緊張感の欠ける【箱入りロケット】と、


初陣ならではの固さが抜けない【こけし姉妹】。


そんな中、豪華ドレスに身を纏ったプリンセスあがぺるは絶好調。


その結果・・・


【なりそこないプリ☆プリ】の勝利!


今まではこらえるべき箇所でこらえきれず、雑なハイテンションに逃げてしまう傾向のあったあがぺるだが、豪華なドレスがプリンセスの自覚を促すのか、一明のアシストを受けて最後までしっかり演技を構築。


まるでみにくいアヒルの子が白鳥に生まれ変わったかの様な戦いであった。


そしてこの試合より適用されたダイレクトアタックルール。

もちろん現在首位の【箱入りロケット】より奪取して一矢を報いた。


しかしこの時点の【箱入りロケット】にとって2ポイントのマイナスなど痛くも痒くもない。


が、


ダイレクトアタックの本当の恐ろしさが牙を剥くのはこれからだった。


続いて開催された公式戦第26試合。


ここで元【小野デン】の【もうじゅうサーカス】と【ザ・ジャケッツ★】が揃ってエントリー。


すわっ!ついに【箱入りロケット】との三つ巴対決か?


と思いきや、


エントリーされたもうひとチームは


再び【こけし姉妹】。


そして始まった公式戦第26試合。


いくら強烈キャラを持っているとはいえ、まだ試行錯誤の域を出ていない【こけし姉妹】にとって、


元【小野デン】の2チームを負かすのは至難の業。


その結果・・・


【もうじゅうサーカス】悲願の初勝利!


そして・・・


【箱入りロケット】から2ポイント奪取。


この試合にエントリーされていないにもかかわらず2ポイントを失うという不条理ルールがついに炸裂した。


試合後、事の重大さに気付いた【箱入りロケット】の二人。


このままでは他のタッグチームから標的にされて、どんどんポイントを奪われてしまうのは確実。


それを阻止する方法はただひとつ。


試合に出て勝つ。


しかし、


そんな【箱入りロケット】の思いをあざ笑うかの様な事態が!


その後発表された公式戦第27試合の参加タッグ。


エントリーされたのは【もうじゅうサーカス】、【ザ・ジャケッツ★】、そして・・・


【なりそこないプリ☆プリ】!


本来ならセミオフィシャルタッグである【なりそこないプリ☆プリ】より、オフィシャルタッグである【箱入りロケット】が優先的にエントリーされるハズである。

しかし・・・


中原コミッショナーのなりふり構わない理不尽決定により、この時点で【箱入りロケット】はよほどの事がない限り、2ポイントを奪われる事が決定した。


この暴挙ともいえる行動に苦悩の色を浮かべる【箱入りロケット】。


特に最強タッグ初参戦のかけるにとって、ダイレクトアタックは初めての経験。


これまで苦労して獲得して来たポイントが、何の抵抗も出来ないまま奪われる苦しみ。

それを誰より知っているのは他ならぬパートナーの二宮。


思えばこれまでかけるんくんに助けられてここまで来た。


そのかけるくんがこんなにも苦しんでいる。

いまこそ、僕がかけるくんを救う番ではないのか?


『・・・かけるくん、僕、行って来る!』

『え?に、ニノさん?!』


ジャムコントいちの温厚派と呼ばれる二宮がついに動いた。


その頃、

時を同じくして、舞台上では公式戦第27試合が始まっていた。


その3へつづく

【最強タッグ第13戦TOPIC(その1)】ついに禁断のルール発動!そしてあがぺるが生まれ変わる?

その大ナタは突如振るわれた。


最強タッグ第13戦のこの日、ついに【箱入りロケット】と、元【小野デン】の【もうじゅうサーカス】【ザ・ジャケッツ★】のそろい踏み参戦が実現。三強による三つ巴対決に注目が集まっていた。


しかし、朝のミーティングで発せられた中原コミッショナーの鶴の一声が状況を一変させた。


なんと、本日の公式戦を三試合開催する上、すべての試合をダイレクトアタックルールに変更すると言うのだ。


ダイレクトアタックルールとは、勝利チームが好きなチームから2ポイント奪う事が出来る特別ルールなのだが、対戦チーム以外のチームからでもポイントを奪えるため、戦わずしてポイントを奪われる可能性があるという理不尽極まりないルールである。


その為、このルールには非難の声も多く、今年の最強タッグからは封印されるとの噂も流れていたのだが…


本来の実力プラス好敵手タッグの相次ぐ解散により、2位以下を大きく引き離す独走状態の【箱入りロケット】を阻止するべく、ついにパンドラの箱を開けた形となった中原コミッショナー。


果たしてその判断は吉と出るのか?


そんな大事件が起こっている裏で、それどころではないとばかりに、一明にすがりつく女がいた。


その女は、もちろんあがぺる。


『一明さんおねがい!』

『断る』

『そんな事言わないで!もう一度私と組んで!』


なりふり構わないあがぺる。


『さっきコミッショナーも言ってただろ?もうオフィシャルタッグも増えて来たし、僕のセミオフィシャルタッグの仕事は終わったって』

『だったら尚更!』

『は?』

『【なりそこないプリ☆プリ】で私と優勝を目指して!』


数々の男達に抱かれては捨てられ、初めて友情というものを感じた裕佳にも捨てられ、そして同類と思われたぽるんに至っては、タッグを組む前から捨てられた。


これで一明に見捨てられたら、今度こそ認めなくてはならない。


自分が誰からも愛されない女だという事を。


『・・・はっはっはっはっ』


あがぺるの言葉を聞いて突如笑い出す一明。


そして次の瞬間!


びしっ!


『あんまりしつこい女は嫌われるよ』


冷酷に振り払う一明。


『本当はレディーにこんな事をしたくないんだけど・・・』

『・・・おねがい。私と組んで』


諦めないあがぺる。


『お願い』

『悪いけど、僕のパートナーは来週ハリウッドからキアヌが・・・』

『ねえお願い』


今度は一明の足にすがりつくあがぺる。


『私と組んで一緒に勝ちましょう』

『ちょ、ちょっと・・・』

『ねえ、あなたも勝ちたいでしょう?ねえ?』

『ちょっと!は、離せ!』

どかっ!


一明、まさかの足蹴!

本場タイのムエタイ道場で身につけたと言われるティープ、いわゆる前蹴りがあがぺるの顔面を捉えた!


ふっとぶあがぺる。


『まったく、確かにきみは強いかもしれないが、エレガントさに欠けるんだよ』

『・・・ぃ』

『僕は勝ち負けより、如何にエレガントに戦うかの方に興味があってね、きみとは考え方が・・・』

『・・・ぢたぃ』

『・・・え?』


『かぢたぃ』


『かちたい』


『勝ちたいの・・・わたし・・・勝ちたいの』


『そしてみんなを見返してやりたいの』


『おねがい・・・わたシヲ・・・タタカワセテ・・・』


表情も、声も、

もはや人間のそれとは思えない状態のあがぺる。


その人外な姿をじっと見つめる一明。


『・・・いい眼だ』

『エッ?』


『第一回で優勝した時、小野愛寿香もそんな眼をしていたよ』

『・・・い、一明さん』


『待っていたよ。マイプリンセス』

『そ、それじゃあ!』


『でも、僕のとなりに立つのなら、そんなみすぼらしい格好じゃ困るな』

『で、でも私、今日は衣装はこれしか・・・』

『こっちにおいで』


かくして迎えた公式戦第25試合。


首位を独走し、もはや貫禄すら出て来た【箱入りロケット】に対して、当然元【小野デン】が挑む…と思われたが、

ここで驚愕のエントリーが発覚する。


前々回、第11戦のバックヤードにて密かに絆を深めていた片桐慎和子と宮原梓が満を持して結成した新タッグ【こけし姉妹】がエントリーして来たのだ。


関西屈指の演技派ベテランと強烈キャラの女優タッグというインパクト抜群の強力タッグ。


…であったが、


そのインパクトも、もうひとつのエントリータッグ【なりそこないプリ☆プリ】のあがぺるが出て来るまでの話であった。


プリンス一明のエスコートに導かれて現れたのは・・・


その2につづく