【最強タッグ第11戦TOPIC(2)】因縁再び!聖美と椿が憎しみの果てに見たものは…?
第11戦終了後のバックヤード。
【A&D】の椿は悩んでいた。
泥沼の六連敗の末、聖美に捨てられる形で【ハイスクールジュリアナ】を解散させられ、
聖美を見返すべく、同じ劇団仲間で第三回の優勝者である鍋海光と【A&D】を結成。
捲土重来を計るも
デビューとなった第10戦、第11戦と連敗。いまだ未勝利のまま四連敗という散々たる結果に。
《どうしよう…どうしよう…こんなハズじゃなかったのに…》
椿が焦るのには理由があった。
連敗の日々に神経を蝕まれ『チャンピオンと組めば勝てるんじゃないか?』とすがる様にタッグを組んだ鍋海であったが、連敗から脱出したいという想いが強すぎて【鍋海とタッグを組む】という事の重大さに気付いていなかったのだ。
同じ劇団員同士のタッグという事で、好む好まざるに関わらず、劇団の看板を背負わなければならないプレッシャー。
元王者に無様な負け方をさせる訳にはいかないというプレッシャー。
さらにはその鍋海が優勝した際のパートナーである、劇団の大先輩・小野愛寿香からのプレッシャー。
どれも椿にとってはひとつでも厄介であるハズのプレッシャーが、一敗する毎に、重く、重く、のしかかり、気付けばハイスクールジュリアナの六連敗がぬるま湯に思える程の重圧に苦しんでいた。
《とにかくなんとかしないと…このまま予選敗退なんて事になったら劇団に顔向け出来ない…そのためにはどこかを蹴落とさないと…でも僕たちだけの力でそんな事が…》
一方。
元相方の聖美も悩んでいた。
椿に三行半を突きつけて、若手有望株の銭山伊織を、同じくパートナーとして狙っていた磯淵から強奪。先輩後輩として第10戦にてデビュー。
初戦こそ勝利で飾ったものの、オフィシャルタッグになった途端に勝ち星から遠ざかり、
(先輩後輩ただいま三連敗中)
本日もMVPでポイントこそ獲得したものの二連敗していた。
《勝てない…勝てないわ…せっかく椿くんを捨てて伊織くんを手に入れたのに…今のところデビュー戦に勝って以降は連敗続きって…椿くんとの時とまったく同じ戦績じゃない…これじゃあ乗り換えた意味がないわ…》
時に最強タッグのパートナー探しは恋愛に例えられる事があるが、現在の聖美を例えるなら
最初こそ新鮮で情熱もあり楽しいのだが、あっという間に関係が停滞して徐々に上手く行かなくなり、結局次の男に乗り換えて同じ事を繰り返す女。
になってしまっていた。
《今日は通常ルールだったからMVPで星は拾えたけど、例年どおりならこれからの戦いはほぼダイレクトアタック戦になるはず。いまのポイント差なら、もし一度でも下位チームに不覚を取ったらタイミング次第ではポイントを奪われて予選敗退…それだけは絶対に避けなければ…》
聖美の考えは的を射ていた。
例えば先輩後輩とA&Dが現在のポイントで予選敗退が決まる最後の試合をしてA&Dが勝った場合
A&Dが先輩後輩からポイントを奪う事により順位が逆転、先輩後輩の予選敗退が決定してしまうのだ。
《予選敗退を避けるには…》
《1チームに絞って攻撃するしかないけど…》
《自分たち1チームでは限界がある…》
《どこかと共闘して、集中攻撃すればあるいは…》
《でもどこと組めば…》
《そしてどこを狙えば…》
と、その時
『・・・あ』
『・・・あ』
二人はばったりと出会った。
『・・・バッキー』
『・・・新井さん』
『・・・その顔、随分とお悩みの様ね』
『そっちこそ』
『・・・』
『・・・』
なかなか二の句が出ない二人。
しかし流石はタッグを組んだ元パートナー。互いが同じ事で悩んでいる事を瞬時に読み取っていた。
そして、
意を決した聖美が口火を切った。
『・・・バッキー』
『・・・なんですか?』
『私が憎い?』
『・・・え?』
『答えて。私が憎い?』
『正直に言っていいんですか?』
『ええ』
『・・・正直、傷つきました』
『そう。じゃあ私に復讐したいわよね』
『え?、いや、別に復讐とまでは…』
『許してくれるの?』
『ええ、まあ』
『そうなんだ。じゃあ最終戦まではあなた達A&Dを狙う事にするわ』
『えっ?』
『あなた達予選敗退になっちゃうけど、これも許してくれるわよね?』
『それとこれとは…』
『憎まれてるんなら予選敗退なんてショボい決着じゃなく、共闘して最終戦に残って、そこで決着をつけさせてあげようと思ったんだけど』
『・・・』
『まあいっか。あんな酷い事されて復讐のひとつもしようとしないヤワなヤツと共闘しても意味ないし〜』
『・・・そういう事ですか』
『もう一度聞くわ・・・バッキー、私を憎んでる?』
『・・・はい。めちゃくちゃ憎いです』
『最終戦で決着つけたい?』
『ええ。そこで聖美さんに大恥をかかせてあげますよ』
この瞬間、一度は袂を分かったハイスクールジュリアナの二人による共闘が決まった。
『でもそのためにはスケープゴートが必要よ』
『ポイント的に考えて、狙いは一択でしょう』
『そうね・・・』
そういうと二人は遠くを見やった。
その視線の先にいたのは
いまだ正タッグパートナーを決めていない
Mr.ジャムコント、一明一人。
『もし一明さんがタッグ不参加になれば、オフィシャル6チームで予選敗退チームは出ないし』
『このまま【明るみ】でオフィシャルタッグになったとしてもポイントはまだまだ敗退圏内』
『もし別のパートナーを連れて来たとしても0ポイントからのスタート』
『どちらにしろ、ターゲットは一明さん以外にない…』
『でも、厳しい戦いになるわよ』
『でも・・・やるしかないでしょう』
『バッキー・・・頼もしくなったね』
かくしてハイスクールジュリアナとA&Dによる一明包囲網が完成。
はたして一明は誰をパートナーに選ぶのか?
そして予選敗退の憂き目にあうのはどのタッグなのか?
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