【最強タッグ第8戦TOPIC(その1)】ゴシ☆ロリvsClub J開戦…と思いきや意外な伏兵が!
最強タッグ第八戦の朝。
デビュー戦から負けなしの四連勝のClub Jは
『やっぱりモーニングショットは氷結に限るね』
『さあて、今日もちゃちゃっと勝っちゃいますか』
この日も朝から余裕しゃくしゃくであった。
『ていうか佐藤さん、本当にアレやるんですか?』
『アレって?』
『ほら、写楽兄弟の「いよぉ~っ」てヤツ』
『もちろん。あの大爆笑ギャグがあればClub Jは完璧になるぜ』
『でもアレ、全っ然面白くないっすよ』
『おいおい山咲、その冗談こそ面白くないゾ』
『ま、いいですけどね。それでスベるくらいが丁度いいハンデになりそうだし』
『やれやれ、ウチの相方は毒舌だ』
『これは失礼。僕のお口もアルコール消毒が必要かな?』
軽口を叩いてふざけ合う二人。
と、そこに
『朝から酒かっくらっていい御身分ね』
声の主は猫村サキ。
『なんだ、また君か』
『やれやれ、よっぽど俺たちが気になるみたいだな』
『さては・・・』
『佐藤さんに惚れたなあ?』
『そんな子猫ちゃんにはファミチキkissを贈呈してあげよう』
『それ以上戯言を垂れ流すならその口ホッチキスで止めるわよ』
『お~怖い怖い』
『で、なんか様なの?』
『今日のゴシ☆ロリとClub Jの直接対決、ダイレクトアタック戦にしてもらったからね』
『・・・ふ~ん』
最強タッグ後半戦の名物、ダイレクトアタック戦。
通常戦では勝利チームに2ポイント与えられるが、ダイレクトアタック戦では勝利チームが好きなチームから2ポイント奪う事が出来る。
そう。このルールが凶悪なのは、本当に『好きなチーム』から奪う事が出来る点である。
つまりその試合に出場していないチームから奪う事も出来るため、標的にされたチームは戦わずしてポイントを奪われてしまうのだ。
基本的には上位チームが標的にされるのだが、時に私怨を晴らすために利用される事もあり、これまでに様々な悲劇を生み出した曰く付きの試合形式である。
『最終戦、あんたの顔を見なくて済む様にしてあげるから覚悟なさい』
『それは残念だなあ。ねえ佐藤さん』
『ああ、最終戦に子猫ちゃんが出られなくなるなんてね』
『・・・そう言ってられるのも今のうちよ』
『お~よしよし。頑張ってまちゅねぇ~』
どこまでも本気で取り合わないClub J。
『さてと、お仕事お仕事』
『まずは朝イチでかる~く五連勝決めちゃいましょう』
『氷結ガソリン満タン入りま~す』
『oh!モーレツぅ~!』
これが四連勝の余裕なのか。
終始おふざけモードで自分たちの勝利、いや既に優勝すら疑わないClub Jであったが
『…せいぜい足下を掬われない様に気をつける事ね』
サキが二人の背中にかけたこの言葉が、よもや現実のものになろうとは。
迎えた本日の第一試合。
前王者のかけるが己の優勝の価値を落とさぬため
肝煎りであるハイスクールジュリアナをClub Jにぶつける為、裏工作の末に実現したマッチメイクであったが、
Club Jの足下を掬ったのはハイスクールジュリアナではなく
ひたかつけんととポセイドン橋本のタッグ【ベジタリアン】
今年不定期に開催されたシングルトーナメントで無類の強さを発揮したポセイドンと、同じ劇団仲間で気心の知れたひたかつのコンビネーションの前に、Club Jは成す術なく破れてしまったのだ。
試合終了後のバックヤード
初黒星に落ち込むClub Jの姿が。
『してやられましたね』
『・・・山咲の言う通りだったな』
『え?』
『冷静に考えたら、写楽のヤツ、全然おもんないな』
『・・・はい』
『かけるの野郎、くだらない事吹き込みやがって』
『ま、でも負けの理由はハッキリしてるんだから、次からは…』
と、その時。
『おやあ、ここは何か臭いますねえ』
やって来たのは
ベジタリアンのポセイドンとひたかつ。
『これはなんの臭いかなあ?クンクン。ひたかつくん、どう思いますか?』
『さあ?僕にも分からないけど、ここに彼らがいるって事は・・・』
『事は?』
『おそらく負け犬の臭いなんじゃないのお?』
『なるほど。これが負け犬の臭いでしたか。我々には無縁のものだから分からなかったです~』
『てめえ、調子ぶっこいてんじゃねえぞ!』
『おや?気に入りませんでしたか?』
『ああ?』
『争い事が大好きなあなた方の流儀に合わせたつもりだったのですが』
『なんだと?』
『あなた方はこんな風にいつも口汚く罵り合っているではありませんか』
『・・・』
『てっきりこういうやり取りがお好きなんだと思っていました』
『一度勝ったくらいでいい気になってんじゃねえぞ!』
珍しく激高した山咲が襲いかかる!
が!
『おや?何をなさってるんですか?』
ポセイドン、山の如し。びくともせず。
『ポセくん。山咲くんは君に構って欲しいんだよ』
『ああ、それは気付きませんでした』
そして
『お~よしよし。頑張ってまちゅねぇ~』
『な・・・』
因果応報となまさにこの事。
朝、佐藤がサキにした頭ポンポンを、ポセイドンが山咲に!(通称ポセポンポン)
『そんなに焦らなくても、これから毎週遊んであげますからね~』
『毎週?どういう事だ?』
『ああ、言い忘れていました。我々、オフィシャルタッグ申請しましたので』
『なんだと?』
『・・・我々にも我慢の限度というものがあるのですよ』
『・・・?』
『あなた方が勝った負けたと騒いでいる分には私は何も言いません。それを喜ぶお客さんがいるのも事実ですから。ただ、我々はそんな争いに興味はないし、関わりたくはないと何度も訴えていたはずです』
『そんな我々を、あなた方は騙し、欺いて、醜い戦いの中に引きずり込み、私欲の為に利用し、用済みになったら捨てて来た』
ポセイドンの言葉は本当だった。
超変則プレイヤーである佐藤と組む為に、どんなスタイルにでも対応出来る力を身につけたい山咲に利用される形でタッグを組み、
本気でタッグ結成を持ちかけるとあっさり袖にされたひたかつ。
【最強タッグという醜い争いに終止符を打ちたい】という秋桜の熱い気持ちにほだされてタッグを結成するも
実は秋桜の優勝賞金を巻き上げる為の黒い計画の為に利用されていたポセイドン。
確かに二人は最強タッグに渦巻く欲望の犠牲者であった。
『だからこれからは我々もあなた方が大好きな勝った負けたの世界で一緒に戦って差し上げますよ』
『・・・』
『ただし、言っておきますが、我々は勝つ事が目的じゃない』
『もちろん、楽しみたい訳でもないよ』
『我々は、我々が受けた屈辱を、そっくりそのまま敗北と言う形であなた方に味わって欲しいだけです』
『後悔させてあげますよ。我々を本気で怒らせてしまった事を』
復讐の為に怒れる海皇となったポセイドンとひたかつ。
その背中を見やる佐藤が、
普段はアシンメトリーな前髪で隠している右目を晒した。
『・・・山咲』
『はい』
『お遊びはここまでだ』
『分かってます』
この時、今年の最強タッグが始まって初めて、【なんか写輪眼的なアレがあるっぽい】と噂されている佐藤の右目の色が変わった。
そして迎えた第二試合。
サキの宣言通り今年初めてのダイレクトアタック戦の上、おかっぱを交えた上位三チームによる頂上決戦となったこの試合。
結果は・・・
Club J勝利。
山咲へのライバル心を燃やすサキ擁するゴシ☆ロリが奮闘するも
第一試合の負けですっかり本気モードにスイッチが入ったClub Jが鬼気迫るアクトで勝利をもぎ取った。
勝利が決まった舞台上、どのタッグからポイントを奪うかの選択を、まるで獲物をいたぶるかの様に楽しむClub J。
獲物はもちろん、ゴシ☆ロリのサキ。
『よお子猫ちゃん。朝は随分と威勢のいい事言ってくれたじゃない?』
『・・・』
『自分で吐いた言葉には責任持ってもらわないとね』
『ちょっとサキ、どういう事?』
『・・・別に』
『別にって…あんた、私に内緒でなんかしたの?』
『うるさいなあ』
『ちょっとサキ!何かするときは私にひと声かけてあれほど…』
『おいおい、仲間割れは後にしてくれよ』
『まだお仕事中なんだからさ』
『という訳で、ポイントは・・・』
『ここから頂きま~す』
二人の指先に立っていたのは
『ええっ~~~!!!』
おかっぱの二人。
『ま、俺たちホストクラブ【Club J】だからね』
『どんなに失礼な事を言われてもレディーには優しくしないとね』
そう言っておどけてみせるClub J。
しかし冷静に考えてみれば、ダイレクトアタックで勝利した場合、トップからポイントを奪うのは最もスタンダードな戦術。
サキの挑発に惑わされる事なく冷静な判断を下したClub J。
ベジタリアンにつけられた初黒星により、強者ならではの驕りも無くなった彼らが再び快進撃を見せる・・・
と、思われたが、
次の第三試合で、屈辱を受けたゴシ☆ロリが逆襲を見せる!
TOPIC.2につづく
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