こんにちは。大阪南船場の「お節介税理士」@野口たかしです。
確定申告も終わり、いつの間にか、桜が満開の季節となりました🌸
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
昨日、このブログを書いて、ほぼ9割出来上がっていたのですが、来客や出張があってバタバタ。保存せずにPCをシャットダウンして外出したため、内容が全て消えてしまいました。(+_+)
なので、昨日書いたことを思い出しながら、再アップしています。
さて、前回の開発秘話は、作成コーナーと関係ない話で申し訳ございませんでした。まっ、今後の伏線となるところもあり、書かせていただきました。
今回は、作成コーナーの導入を決定づけた技術のお話であります。
導入決定まで秋まで掛かった、その理由
皆さん、所得税の確定申告書を見られたことはあるでしょうか。
数字の欄は、オレンジ色の□の中に記入するようになっています。
それは、提出されてた申告書をOCR機で読み取って入力するため、そのような様式になっています。
□の中にちゃんと記載されていないと文字を認識しない。当時は、OCRの精度も悪く、手書きの申告だと、99%誤読が発生していました。
私が開発した「自ーTAX」は、あくまでシミュレーションのシステムで、計算結果を申告書に転記しなければいけません。
その点、「作成コーナー」は、自宅にあるプリンターで印刷すれば、そのまま提出できる画期的なシステムなんです。
しかし、プリンターはいろんなメーカーがあり、印刷すると、大きさが微妙に違います。
なので、OCR機にかけた時、ちゃんと数字を読むかが開発のネックとなっていました。
開発担当は、私の机の後ろに座っているH係長。そして、K補佐。
どうやれば、OCRの問題を解決できるか、毎日毎日遅くまで、業者のH製作所と打合せ。
でも、解決の糸口が見つからない。。。
そうこうしているうちに、秋になってしまいました。
温厚なS課長から笑顔が消えた
以前のブログに書きましたが、M部長は、「秒殺」で有名なキレ者。
一方、私が仕えたS課長は、温厚な方(S課長のあだ名は「ムーミンパパ」)で、とても懇意にしていただきました。
しかし、技術的な問題が解決せず、秋になっても導入できるかどうか分からない。
そこで、業を煮やしたM部長から、説明に来いとの連絡が。
M部長「開発はどうなってんだ!?」
S課長「実は技術的な問題がありまして・・」
M部長「オレは技術的なことはわからねぇ。とにかく完成させろ!」
S課長「はっ、はい・・・」
そんなやりとりがあったと思います。
あの温厚なS課長から、笑顔が消えていきました。開発ラインだけでなく、部屋全体が、「導入できないと大変なことになる・・」という暗い雰囲気が蔓延していたように思います。
全国の国税局からも、「導入できるのか」といった問い合わせがじゃんじゃん来てました。当方としては、「検討中」としか回答できませんでした。
K補佐が吠えた。「そんな技術があるなら早く言え!」
ある日、開発担当のK補佐が、部屋に響き渡る大きな声で、
「今までなぜ黙ってたんだ。そんな技術があるなら、早く言え!」
と吠えました。
何が起こったのか、私は後ろ振り返ってみると、H製作所の担当者が、平身低頭で怒られていました。
K補佐「なぜ、早く言わなかったのか。これまで検討した時間が無駄だったではないか!」
H制作「他の技術部に問い合わせをしたら、拡縮OCRという技術がありまして・・」
H製作所は、日本を代表するメーカー。
開発部隊も複数あって、「縦割り」の組織だったのでしょう。
これまでは、自分の開発部隊でしか検討していなかったが、らちが明かない。そのため、他の開発部隊に問い合わせたところ、新たな技術の存在が判明したようです。
この「拡縮OCR」は、プリンターによって印刷の大きさが異なっていても、ちゃんと文字を認識してOCRが可能な技術。当時としては画期的で、OCR精度も格段に向上!
これで、「作成コーナー」の導入が決定!!
ようやく、温厚なS課長に笑顔が戻ってきました♪
(編集後記)
今回のお話は、私が当事者でないので、若干脚色している部分がありますが、K補佐が吠えたのは事実です。
K補佐の、開発できないと大変になるというプレッシャーは相当なものだったと。でも、その熱意が、作成コーナーを導入し、ここまでメジャーにしたのだと思います。
私は、当時開発担当ではありませんでしたが、その現場を見ていたことで、2年後に開発を任された私は、K補佐の意志を受け継いで、「作成コーナー」をより成長させることができたのだと思っております。
