夏の県大会。K達の甲子園が開幕しました。この頃Kは5番を任されるようになりました。各地区の予選を勝ち上がってきたチームばかりです。今回も私は嫁の速報待ちです。初戦、投手戦になりました。うちのエースは絶好調ですが相手のピッチャーを捉えきれません。ゲーム終盤Kのバットで1点をとりなんとか勝ちました。Kも周りのみんなもヒットと思ってたみたいですが記録は相手のエラー。がっくし、まぁチームがかったんだから大活躍かな。続く2回戦、3回戦は休みと重なり観に行く事ができました。この日もエースの活躍、打線もつながり勝ち進みました。Kもいい当たりはあるのですがなかなかヒットがでません。とうとうチームは最終日まで残りました。あと二つ…あと一つ…嫁からのメール、優勝しました。震えました。暑い中頑張った子供達の事を思うと感動で涙が出そうになりました。沢山、沢山練習してきた結果です。おめでとう。その夜チーム全体の祝勝会がありました。優勝旗、トロフィーが誇らしげに置いてあります。普段着の子供達は普通の小学生。だけどユニホームを着た彼等はこの夏の覇者なんだよね。
菊地旋風が吹荒れた今年の夏の甲子園。我が家はほぼ毎晩、熱闘甲子園を録画し保存してます。Kは今でも暇さえあれば見ています。内容をほとんど覚えてるみたいです。憧れの甲子園、でっかい目標になりました。
その後大阪に住んでる親戚に連絡をとり阪神百貨店で待ち合わせました。既に両親のいない私にとって母親がわりのような方てKにもよくしてくれます。Kは一足はやい誕生日プレゼントを買ってもらえることになりました。野球道具が欲しいKはミズノの店に連れていってもらいました。ここはビルが全てミズノで野球コーナーも充実しています。この時私にはKの魂胆がわかってました。親と子の攻防戦の始まりです。さっそく一本のバットをてにとるK、出たぁビヨン〇。スポンジバットだしかも値段が高過ぎる。私「ダメダメ、バットはあるやろスパイクは?」K「スパイクまだはける」私「練習着は?」K「あるからいらない」K「ビヨン〇がいい」私「Kには重いってまだ無理やろ」K「大丈夫!」段々ヒートアップしてきました。私「いや重いよ振れんって、この子には重いですよねっ。店員さん」店「まぁ~そうかも知れませんが…短くもったりとか」「試打室もありますよ」うわぁ浪速の商人やぁ。親戚も「ええやんかぁ」完全に劣勢です。親戚に如何にこのこのバットか高いか本当にKの体格に釣り合ってないか説明しましたが、本人が納得した物を使ったほうが頑張るんじゃないかとなりました。結局、使いこなせるまで練習や試合に持っていかないとの条件つきで買ってもらえることになりました。どうせ買うなら最新型Kの完全勝利です。楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。帰りのバスの出発時間が迫ってきました。Kは目に涙をため何度も親戚と握手してました。言葉を発しないけれども何度も何度もKなりの感謝の表しかたなんでしょう。沢山の思い出とビヨン〇をのせバスが出発しました。Kは窓外を見たまま、ついに今まで我慢してたのにシクシク泣いています。また来よう、そしていつの日かKが甲子園に立つことを夢みて…