水曜日 投影 | 202GO

パートナーに支えられている女にざわざわする。

それは私が独り身だからだ。

羨ましい。私が選ばなかった人生。

 

職場の方の奥様が、乳がん治療に入る。

夫は大変懇親的にサポートをする。大変いいことである。

私はそれが腹の底で、気に食わないのだ。

 

私は乳がん手術の入退院も、一人であった。

ドレーン排液処分も、抗がん剤も、

治療中の肺炎での緊急入院も、一人だった。

 

マイルドに言うと羨ましい。

それが抑圧されてこじれ、同じように苦しんでいる人を見ると、

私みたいに頑張りなさいよ、

もがきなさいよ、という意地悪な感情があるのだ。

 

それと同時に、何とか助かってほしい、無事でいてほしい

という感情も確かにあるから、もやもやするのだ。

 

私があの時、本当に必要だったものは、

心配し寄り添ってくれる人の言葉であった。

 

しかしあの時、一人で頑張ろうとしたのも自分。

困ってるから誰か助けて、と甘える前に、

誰にも迷惑かけないようにと行動したのは自分。

 

母は抗がん剤は否定したが、手術は否定していなかった。

それでも、母は足が悪いから頼りにならない、と私は孤立した。

 

羨ましいね、支えあっているあの人たち。

でも私たちも支えあっていたんだよね。

気づかなくてごめんね。