母の宗教について考えていた。
私が小さいとき、母方の祖母は市内の距離で、
わたしにとってのおばあちゃんは母方の祖母であった。
私が小学校を卒業する頃、祖母が痴呆気味になり私達4人家族は
介護要因で祖母の家にあがりこみ、結果、祖母の家は私の実家となる。
まだそうなる前、両親と妹と文鳥と金魚とアパートで暮らしていた。
小さい頃、週末に祖母の家に遊びに行っていた。父は時々一緒に来たが
基本的には母と私達姉妹3人で行き、やる事もないのでテレビを見て、
祖母の頼んだお寿司やウナギや、近所のパン屋で買ったパンを昼食にしていた。
(祖母の家での昼食と、終業式だけ野菜がない唯一の昼食であった)
当時、あなたの知らない世界というオカルト番組が流行っており、祖母と一緒に見ていた。
おばあちゃんは怖くないの?・・怖くないよ。おばけは○○(私の名)にはとりつけないんだよ
なんで?・・お化けが近寄れないくらい、位が高いからだよ。
お母さんは?・・お母さんも。仏さまが守ってるから、大丈夫なんだよ。
こんな会話をしていた。そういうスピ系の話が大好きだったから、よく話をせがんだ。
勿論母にも。父の前で質問したら、この話はおしまいとなってしまうし父も嫌がるから
アパートでは聞けなかった。
祖母の家で、でかい仏壇にお仏飯をお供えする。
仏さまはご飯食べるの?カレーもかけた方が喜ぶんじゃない?
・・仏さまは匂いだけでお腹がいっぱいになるんだよ。(答えになっていない)
仏さまはどこにいるの?・・祖母は上を指さした気がする
私は地獄に落ちないこと。霊が憑りつけないこと(霊も見えないと言われた。それは本当)
念仏を唱えて息を吹きかけたら硬直した遺体は柔らかくなり(とんぼや蝉で試したが硬いままであった)
日想観では太陽を見てもめが潰れず、真ん中に仏さまが見えるはず。と教えられた。
結構な年まで信じていた。小さい頃、私は小田無道や冝保愛子みたいになりたかったから
霊が見れないのはとても残念だと思った。
少し環境が違っていたら、私は宗教2世の被害者になっていたかもしれない。
そもそも強く勧誘はしなくとも、母方の家族の多くは結構信仰していたと思う。
死んでから許した、私の父が抑止力になっていたのだと思う。
まだ小さかったころ、仏なんかいないぞという父が真実を否定する嫌な奴だと思っていたけど。
祖母が父に、宗教の話を持ち掛けた時のぴりついた空気は今でも覚えている。
この年になって、父の反応が一般的な反応、又は正しい反応と世間では言われるのだと思う。
癌になり、神にも縋る思いで正しい医療知識に縋りついた。生きるにはお金がいる。
だから私は神でなく金を狂信している。金さえあれば。私の人生がひっくり返るのでは
と本気で思っている。ひっくり返したのは金でなく癌だったのに。今だってお金を信じている。
父は、金でなく健康が一番と言っていた。金がす一番だという私を否定し、そして70代で亡くなった。
私は金が一番といいながらいつまでも金を求め、父のようにわかりやすい宗教はもたないまま死ぬのだろうか。