1986年頃に、ファミコンの名人として高橋名人は子供達のヒーロー的存在になっていた。
1秒間に16連射という脅威的なスピードの技を持ち、私達からすれば「神」的な存在であった。
当時の筆者の友人に高橋君というファミコンとは全く関係のないごく普通な人物がおりましたが、彼のあだ名は「名人」となりました。
それくらいに、高橋名人は一世を風靡していたのであります。
ところが、2017年にはテレビのバラエティー番組にて、「実はゲームが下手クソ」であると高橋名人は真実を打ち明けました。
ゲーム会社に勤務していた高橋名人は、社長から「よし、お前は今日から名人な!」と言われ、断れなくて『名人』を演じていたとのことです。
そして、私達に名人としての技を披露する為に、ゲーム開始から2分間だけの場面を徹底的に練習したそうです。
当然、ゲーム会社の社員であるので、ゲーム発売前から世間の人々よりも一足早く練習に打ち込めたのであります。
けれども、その名人の繰り広げるワザをテレビで見てしまうと、我々はカリスマとして崇めてしまったのです。
つまりは、「高橋名人」とは、ゲーム会社・マスコミが作った虚像に過ぎなかったわけです。
そして、昨今では若い人達が憧れる「YouTuber」がおります。
カリスマYouTuberとして年収何億円も稼ぐとされている人気者が存在します。
また、小学生YouTuberが話題になったりしています。
しかし、これらは先程の高橋名人ではありませんが、所詮、「作られた虚像」に過ぎないのであります。
最初からYouTubeが、誰と誰を「カリスマ」として祭り上げようか?という策略が事前にあったのです。
「よし、君は今日から人気YouTuberだ!髪の毛染めてきてな!」という段取りなのです。
筆者も8年位前は、YouTuberだったのですが、著作権の問題等で、アップした動画が全部削除されてしまいました。
1動画が30万回再生されたりしましたが、YouTubeから削除されれば、それでオシマイなのです。
それ以降は、YouTubeから離れてブログをせっせと書いているのであります。(いずれはYouTubeを再開したいと考えています)
これから、「オレは人気YouTuberになるぞ!」的な人にはYouTubeはもう時代遅れなのです。
動画再生回数を度外視した、「これは世間の人に知って貰いたい!」という主義・主張があるならともかく、または趣味的な感覚であれば、YouTuberになってもよいと思いますが、「お金儲け」的な発想だと無意味なことではないでしょうか?
なぜならば、YouTube は既に作られた虚像に過ぎないのですから。