アファメーションとセルフトークは、まるでコインの表と裏のような関係です。

 

そして、認知科学では「心と身体は同じものである」と言われています。それはなぜか?


人間の思考・言語・身体・感情は、バラバラに存在しているようでいて、実はひとつながりの“システム”として動いているからです。

 

このシステムを動かす“起動スイッチ”が「ゴール」です。

 

本当のゴール──つまり“現状の外側”にある、心から望む未来──が定まった瞬間、不思議とその未来にいる自分の姿や情景が、自然と浮かび上がってきます。

 

その未来の自分にふさわしい言葉が生まれ、日々唱える“アファメーション”が決まります。


そして、アファメーションが定まると、それに引きずられるようにしてセルフトーク(心の中のつぶやき)も変化していきます。

 

この時、セルフトークが変わることで、さらに深い層にある“内省言語”(無意識の中で自分自身に語りかけている言葉)までもが書き換わっていきます。

 

その結果、時間をかけてじわじわと、私たちの“ブリーフシステム(信念体系)”が変化し始めるのです。

 

重要なのは、ブリーフシステム(信念)というのは、直接変えようとしても変わらないという点です。


変えるにはまず、「ゴール」から全てを始める必要があります。

 

ゴールが上手く“ハマる”と、まるで歯車が噛み合うように、すべてが連動して動き出します。

 

つまり──

「ゴール」→「アファメーション」→「セルフトーク」→「内省言語」→「ブリーフシステム」

 

という順で、ひとつずつが噛み合い、全体が力強く回り出すのです。

 

だからこそ、もしあなたが“信念を変えたい”“現実を変えたい”と思っているなら、最初にやるべきことは、アファメーションでも、ポジティブ思考でもありません。

 

「ゴールを設定すること」

これだけです。