「セレナ・ブルラ。」
ハムストリングスにメスを入れて-
大阪国際女子マラソン4位入賞した
セレナ・ブルラさん(以下、敬略)
"滑膜肉腫"というガンを右脚ハムに患い
2010年に手術で右ハムを一部切除しています。
走る方ならお分かりかと思います。
ハムストリングスは走る時に必要な動力であり
スピードを生み出す為には必要不可欠な筋肉群です。
(単純に走ると言う動作だけでも必要。)
セレナは、そのハムの切除に踏み切っており
執刀医でもエリートクラスでの復帰は疑問に感じていたそう。
手術は2010年の2月下旬。
セレナは順調に回復し、同年11月のニューヨーク・シティ・マラソンを走り
2:37'06 で復帰、2015年北京での世界陸上でアメリカ代表として
女子マラソンでは10位で完走しました。
昨日の大阪国際女子マラソンでは
先頭集団には殆ど交わらなかったものの
気が付けば3位と34秒差の 2:26'53 で4位入賞を果たしています。
単純に"スポーツを観て勇気をもらう"とかは有り得ないと思っています。
しかし、ガンとは言えランナーの生命線にメスを入れて
戦線復帰を果たしたセレナ・ブルラの走りそのものが
観る人に勇気を与えている事は間違いないと思います。