学問ノススメ~37歳からの運転免許・その5~ | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」

教習5日目。

カリキュラム通りだったら、教官が隣に乗らず1人だけで教習所コースを走る「無線車」での教習が始まるはずでしたが、「マニュアルで取っているのは一人だけだし、まだ操作に不安がありそうなので、今まで通り教官が乗って指導する形に変えます」ということで、無線技能教習が始まらなかったわたし。

ちっとも進歩せずに今日も終わってしまった、とすこし焦りを感じながら、帰りのバスに乗り込みました。

宿舎から学校まで送迎してくれる話好きなバス運転手さんが、すいすいギアチェンジをしながらわたしに言いました。(もちろんバスはマニュアル車)

「あなたマニュアルだよね。そろそろ慣れてきたでしょ。マニュアルの人は大体4日くらいで慣れるっていうからね。」

 

んんん?

わたし5日目が終わってしまったけど、ちっともクルマ動かせてない。。。

教官には「怖がって身体がガチガチに緊張してますから、とにかく力を抜いて。」と言われていました。

 

あれ?わたし……おちこぼれてる???

 

ちょっと不安になりましたが、夜、母に電話して、わたしは強がりを言いました。

「いやあ~。ほんとにマニュアル車難しいよ~。でも、やったことないんだし、できなくても当たり前だよねえ。」

 

すると、母がものすごく心配そうに、言いました。

「ねえ、そんなに大変だったら、オートマに変えたら? そっちの方が簡単なんでしょ? できないんだったら、無理してやらなくていいんじゃない?」

 

(えっ? ヤダヤダ。わたしマニュアル車で免許取るって一部の人には公言してきちゃったし、取れなかったら恥ずかしいし……だって昔は全部マニュアル車だったんだからみんなこれで運転したんでしょ?)

と思っているわたしに、母は、

「ママの時はそれ(マニュアル)しかなかったけど、ママ、教習所に通いながら、できないし本当に嫌でたまらなくて、免許取れたら二度と運転しない、って思ったの。」

というのです。

 

なんだそれ!(笑)

二度と運転しないと誓いながら免許を取った母の矛盾にびっくりしながらも、母が本当に運転が苦手だということが伝わってきました。

 

そして、そのあと電話口は、めったに長電話をしない父に代わりました。

父「あのさ、パパも免許取ったのは23歳の時だけど、取れるまで相当時間かかったんだよ。つまりうちは、そういう両親なわけだから、ごめんな、礼子もたぶん、器用な方ではないと思うんだよな。だから、もしかしたら他人より時間がかかるかもしれないよ。」

 

……。

16日で取れるって、パンフレットには書いてあったのに。

そこに書いてあった小さな文字を私は思い出しました。

最短16日」……。

 

(つづく)




▲3日目、教習が夕方からの日に、左沢線に乗りに行ってきました。この時はまだ余裕だった。