学問ノススメ~37歳からの運転免許・その4~ | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」

技能教習で出会う教習所の教官は、ほとんどの方が私の教習生原簿を見て、年齢と姿を見比べて

「免許持っていたことないの?」と質問されます。

わたし「ハイ。はじめてです。」
 
教官「で、なんでマニュアルなの?」
……これが正しい流れです(笑)
 
いま、マニュアルの免許を取る人は、おうちにある車がマニュアルだったり、お仕事でどうしてもマニュアル車に乗らないといけない方がほとんどみたいで、わたしが「マニュアル車のしくみを知りたいと思って」と説明しても、なんとなく納得したようなしないような感じになります!
 
たぶん、あえてマニュアル車を選んで入校してくる方は、予備知識があったり、見たことがあったり、素地があることが多いのでしょう。技能教習ではあまり細かい説明がなく、とにかくクルマを動かして、教習所内の外周コースをグルグル回りながら、身体で覚えるような授業でした。
横浜出身のわたしは、子どもの時から家にクルマがなく、車の助手席に座ることもめったにありません。そもそも、クルマのスピードに慣れていないのです。
乗り込んだクルマのサイズがめちゃめちゃ大きく感じて、怖くてたまりませんでした。
 
最初の3日くらいは、(そうは言っても、やったことないんだし、できなくて当たり前だあ!)と堂々としていました。
クラッチを踏まないでブレーキ踏んでエンストするし、半クラッチのアクセルが弱すぎてエンストするし、そもそもハンドルの握り方がヘンだし、ひゃ~と言いながら、帰って寝ていました。
 
3日目くらいに、飛んでいたトンボに気づいて、私はふと思いました。
 
いいなあ。トンボは免許持ってなくても空飛べて。
 
おや?
不穏な空気が……?
 
 
(つづく)