今年観たお芝居。 | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」

今年観たお芝居をまとめてみます。

ライブも行きました。一緒に書きました。パフォーマンスとしては一緒かなと思って。

まだ年末までに観る可能性はあるけど、とりあえず。



1/14(月)少年社中『カゴツルベ』(吉祥寺シアター)
2/22(金)演劇集団PocketSheepS『CRAYON×DEATHSCYTHE』(シアター風姿花伝)
2/23(土)MISIA『EIGHth WORLD』(横浜アリーナ)
3/5(水)演劇集団キャラメルボックス『きみがいた時間 ぼくのいく時間』(サンシャイン劇場)
3/8(土)劇団紙飛行機『明日明後日アドベンチャー』(拓殖大学八王子キャンパス)
3/15(土)上智大学演劇研究会『夜に星が灯ったら』(上智小劇場)
3/18(火)スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』(新橋演舞場)
4/3(木)X-QUEST『狼少女ダルマ~日出処の天女』(池袋あうるすぽっと)
4/6(日)劇団生命座『二十三分五十七秒 未来からの記憶』(北本市文化センター)
4/7(月)innerchild『(紙の上の)ユグドラシル』(青山円形劇場)
4/16(水)『トゥーランドット』(赤坂ACTシアター)
5/11(日)集団as if~『匣の中』(ウエストエンドスタジオ)
5/17(土)宇宙食堂『火星水族館』(池袋芸術劇場)
5/17(土)6番シード『最後の1フィート』(下北沢 楽園)
5/25(日)ワクイラズ『そらをつなぐ』(神楽坂die pratze)
7/16(水)6番シード『Voice Actor』(萬スタジオ)
7/19(土)シアターキューブリック『銚電スリーナイン』(銚子電鉄)
7/25(金)無頼組合『スモーキー』(阿佐ヶ谷アルシェ)
8/1(金)teamTAMtic『猫とお姉さんの恋のはなし』(サンモールスタジオ)
8/30(土)『ウーマン・イン・ブラック』(パルコ劇場)
8/30(土)演劇集団キャラメルボックス『嵐になるまで待って』(サンシャイン劇場)
9/13(土)るぼわーる『うつせみ』(恵比寿エコー劇場)
9/14(日)劇団生命座『その瞬間を抱きしめたい』(萬スタジオ)
9/16(火)一青窈武道館ライブ『Lock Yo Up!』(日本武道館)
10/24(金)演劇集団PocketSheepS『創界のマトリョーシカ』(シアター風姿花伝)
11/13(木)ブルドッキングヘッドロック『とける』(サンモールスタジオ)
12/3(水)『表裏源内蛙合戦』(シアターコクーン)
12/14(日)カプセル兵団『幽幻夢想』(笹塚ファクトリー)
12/19(金)キャラメルボックス俳優教室『さよならノーチラス号』(中野ザ・ポケット)


ここまでで、29作品。


一番観ていた年は60本とかだったから、それはさすがにちょっと狂ってるけど、

今年はこんな感じで、だいたい月2,3本。

お芝居をやってる知り合いがたくさんになって、断る回数も増えました。みんなほんとにごめんなさい。

お金がなくて全部は観られませんでした・・・。


記憶に強く残ったのを5本選んでみます。

■『EIGHth WORLD』は、MISIAのライブ。歌手のライブ、実は生まれて初めてだったんです。

でも、MISIAほんとに歌がうまくて。

ライブ全体のパフォーマンスも、DJとか、ダンサーとか、みんなすごくて。

演出もとことん派手で。

お客さんもノリノリで。

普通のサラリーマンとかOLさんが、あの空間では熱狂してるのが、すごい。

芝居でここまで持って行けたらどんなにすごいかと思うと、音楽ってすごいなと純粋に思ってしまった。

■『ヤマトタケル』は、ずっと観てみたかったスーパー歌舞伎。

想像以上にすごかった。これもパフォーマンス。

めちゃくちゃ体のきく人たちばかり。舞台も、装置を崩したり、これでもかという演出。

本気でエンターテイメントをやるとこんなにすごいのかと思って、泣けてしまった。

■『最後の1フィート』は、今年メリーメイカーに出演してくれた椎名亜音さんの所属劇団・劇団6番シードの作品。

映画をモチーフにした短編だったけど、どれもみんな心にしみるお話で。

お芝居っていいなって、観ながら心から思った。

ちょうどこのころ、体をこわして寝てたりしたから、観に来られただけで嬉しくて、冒頭で椎名ののんちゃんが語り始めただけで号泣してしまった。

お芝居を観に来るって、嬉しくて楽しくてワクワクすることだなって再認識した。このとき。

■『とける』は、2月にキューブリックさんで共演した小島聰さんの所属劇団・ブルドッキングヘッドロックの作品。

ずっと観てみたくて、初めて観られた公演だったけど、こういう雰囲気のお芝居はあまり見ないから新鮮だった。

観てるうちに、演技してるんだかしてないんだかよく分からなくなってきて。

切ないんだか怖いんだかおかしいんだかよく分からなくなってきて。おもしろかった。

きっと自分でやったらすごく難しいに違いない。

■『幽幻夢想』は、今年またメリーメイカーに出てくれた、俳優教室の同期・木本悦也くんがかつて所属していたカプセル兵団の作品。再演ということでまた木本くんが出演していた。

初演ももちろん観たのだけど、木本くんが激しく初演から成長していて、というか、変化していて、びっくりして、おもしろくて、焦って、感動して、すごく心に残った。

世にはいろんな再演の作品があると思うけど、こういう再演っていうのが、意味のある再演だなーと。

木本くんだけじゃなくて、初演と同じ役をやった役者さんがほとんど変化していて、本当に興味深かった。



今日、自分が4年前に通っていた俳優教室の卒業公演を観てきた。

卒業公演を観ると、いつも焦ったり、初心に返ったり、何か感じるところがあったのだけど、

何だかこの4年間の間に私はどんどんひねくれて、すれてしまったようで、

卒業公演のキラキラした雰囲気や、みんなの頑張りは、もちろんすごいし好きだけど、

今は、それより、木本くんみたいに、

もうだいぶ少なくなってしまった、死ぬ気で芝居を続けている同期生の姿を見るときの方が、

自分の甘さや、進歩のなさ、心のゆるみを鋭く突かれる気がする。

私はまだ負けたくない。そして、昔に戻りたくもない。

以前に出会った人にもう一度会う機会があったら、その時よりも成長していたい。

同じことはしたくない。

こうなりたいああなりたいという形がどんどんなくなって、

いろんな形になれるようになりたいと思うようになってきた。

正直な話、キャラメルに入りたいと思っていた頃は、キャラメルのお芝居が1番で、その他のお芝居が2番だった。

だから、きっと何かを観ると、キャラメルボックスという形と無意識に比べていたはず。

好きなお芝居は当時からいろいろあったけど、今の方が、前よりちょっとだけでも柔軟になれてたらいいなと思う。


来年はどうしようかなあ。

というわけで今日はこのあたりで。