うかつあやまり | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」
江戸しぐさ、というのがあるそうで。

江戸時代の江戸(東京)は、いろいろな国(今で言ったら県)の人々が集まる、国際色のある街だったので、みんなが気持ちよく暮らせるように、江戸っ子が率先してしていた習慣があったのだそうです。
テレビでみたんだけど。
そのひとつに、「うかつあやまり」というのがあります。
人とぶつかったり、足を踏んだりした時、ぶつかったり踏んだりした方が、「どうもすみません」と言うと、ぶつかられたり踏まれたりした方も、「いえいえ、こちらもうっかりしていまして」と言います。
そうやって、一見自分が悪くなくても、自分のうかつさを謝ることで、お互い嫌な感じになることを避けるそうなのですが。

これ、私もやろうと思ったのです。なんか外出中、とげとげした気分になって、嫌なことが多いのは、いろいろなことを人のせいにしてるからだろうと思ったりして。
しかし、なかなか難しいです。

そして!
今日たった今、まさにこの江戸しぐさを使えばいい状況を目撃!

乳母車を押した若い女の人がよそ見をしていて、乳母車を、前から来たおばさんにぶつけてしまったのでした。
女の人は一瞬「あ…」という感じになり、おばさんはその女の人をギロリと睨み、二人は別れました。
そうそう、よくある光景!

この時に女の人が「すみません!」くらい謝って、おばさんが、「こちらこそよそ見してまして…」くらい言ったら、全く違う場面だろうなと思ったら、なんだか自分も恥ずかしくなっちゃった…。
なぜなら、ギロリと睨んだおばさんの気持ちも分かったし、もしその状況になったら、私、うかつあやまりなんてできるだろうか、と思ってしまったのでした。
でも、これ、できたらきっとみんな気分がいいと思うの。
東京で起こるトラブルや諍いごとも激減するような気がするの。

私、なるべくやってみるようにするので、もしこれを読んでなるほどと思った方は、ちょびっとだけ意識してみてください!

よろしくお願いします!