中野ザ・ポケット

 

ピウス企画 『オールドメイド』観劇。

 

 

私を殺すのは呪いか、人か、幽霊か。

 

オール女性キャストによる軟禁ホラー。

“誰も信じられない系” のサスペンスもの。

 

 

ピウス企画を観るのは初めてで、

 

キャストで観たことあるのは、

中村裕香里さん、

遠藤三貴さん、

石井陽菜さん。

 

お名前は知っていて、観たいと思っていたのが

星守紗凪さん、

梅原サエリさん、

あわつまいさん。

です。

 

 

呪いの主が次々と憑依してまわるシナリオだから

多くのキャストは実質二役。

各キャストの憑依スイッチON/OFFの演じ分けが楽しい。

 

「派閥」による微妙な距離感や、

8年も経っていれば

「中身」が変わっていても

気づかないといったトリック、設定も面白かった。

 

 

以下、ネガティブな感想になります。。

 

 

キャストの奮闘はそれぞれ見応えがあったものの

ストーリーや構成については、

個人的にはしっくりこなかった(すまん)

 

いわくつきの場所に集まった割には

ふわっとしていた導入部。

その後訪れる緊迫感や恐怖との落差のために

あえてそうしたのだと思うが、

どうもこの展開がきっちりとハマらなかったようで

序盤のふわふわした感じが終始つきまとって

恐怖の度合いを薄めていたように私には見えた。

 

前半は「ほんとに殺す気あります?」ってくらい

未遂が続いたにもかかわらず、

犠牲者が出る時は案外あっさりとしていて、

死が簡単に見えてしまったことも

緊迫感の欠如に繋がった。

 

いっそ序盤から無慈悲に

何人か絶命した方がよかったのでは?

と思うが、そうできないのは、

それぞれに見せ場を作らなければならないという

演劇の宿命なのかもしれないと思った。

 

登場人物が出揃った段階では、

現実主義者・桐原六花が

超常現象の謎を解いて事件解決、

といった定石を思い描くが、

桐原の行動が後手を踏んで

犠牲者を防げず、

終盤の終盤まで混沌としていく様子は

面白いといえば面白いが、

話を掴みにくいといえば掴みにくいともいえる。

 

 

無料で配役一覧をもらえたのは

大変嬉しかったが、

 

(これはほんとにマジで助かる。パンフレット買わないと、あとで誰が誰を演じていたのかさっぱりわからなくなる舞台がちょいちょいあるけど、それって出会いや繋がりの機会をみすみす逸していると思いません??)

 

一方で、配役表を配布したのは、

何も無いと初見さんが

頭の中で相関図を描けず

話から置いていかれることを危惧したから、

という気がしないでもなく、

実際、一度観ただけでは

個々の登場人物や関係を

掘り下げて理解するには至らなかった。

 

最後の「カード」もやや唐突で、

リピートすればわかること、

見えてくるものも多々あると思うが、

気持ちが乗り切れない状態で

一度観ただけの所感としては、

 

ふわふわっとして、

わちゃわちゃっとして

終わってしまった印象が否めない。

 

もっと六花、朱音、美奈子に重心を置いて

他をサブキャラとして配置したアニメや

漫画に仕上げた方が

観やすかったのではないか。

私の目にはそう映った。

 

(※追記。主人公主人公したキャラを置かなかったのも意図があったのでしょう。あえてそうしたのでしょうけど、あえてそうした意味が私にはわかりませんでした。)

 

君ら、帰れないやろ。

全員逮捕ないし事情聴取やで?みたいな

この後どうすんねん感も

二次元の方が薄まった気が。。

 

 

今回はこんなところですね。

 

 

はじめましての あわつまいさんは

今後も要チェック。

 

あるシーンの遠藤三貴さんの肩がセクシー。

(そういうところはしっかり見てる←)

 

石井陽菜さんの低めの声が

とても良かったです。

 

 

 

観劇日12月3日

劇場で同じ時間を過ごした皆様に感謝。

 

(4軒ある中野ポケットスクエアでこの週末に舞台やってたの、ザ・ポケットだけでしょう。本当に厳しい状況ですね。夜のポケットスクエア一帯の暗さと人の居なさが寂しかったけど、そんな中でザ・ポケットの灯りが頼もしかったです)